「特捜9」season5から加入のSnow Man・向井康二「緊張して、たまに手も震えます」。井ノ原快彦「初々しくも勉強になる部分もある」2022/03/30
テレビ朝日系で4月6日からスタートする連続ドラマ「特捜9 season5」(水曜午後9:00)の囲み取材が行われ、主演の井ノ原快彦と共演の中村梅雀、新メンバーとなるSnow Man・向井康二が、新シリーズの見どころなどを語った。
本シリーズは2018年4月にスタート。難事件に挑む刑事たちの活躍のほか、その背景にあるそれぞれの人生模様を縦軸とした骨太なドラマとして、多くの支持を集めてきた。新シーズンでも、リーダーの浅輪直樹(井ノ原)を中心とした個性が強いおなじみの警視庁捜査一課特別捜査班(特捜班)のメンバーが、時には衝突しながらも難事件に対して全力で捜査に当たっていく。
今シーズンからの新メンバー・向井が演じるのは、警視庁内の新部署・捜査支援分析センター(SSBC)に所属し、特捜班の捜査をサポートする刑事・三ツ矢翔平。三ツ矢は明るく天然で、思ったことをつい口に出してしまい、周りの空気を一変させることもあるが、なぜか憎めない人間味あふれる性格の持ち主。浅輪に憧れを抱いており、2人のやりとりも今作の新たな見どころとなっている。
新シーズンを迎えた現場の雰囲気について、井ノ原は「現場の雰囲気はとてもいいと思います。4年かけて作り上げてきたものだったりとか、そういったものがなんとなく成熟してきた中で、また新しいキャストの方々が入ってくださったことにより、なかなかいい化学反応というか。やっぱり人が代わると空気も変わっていくので、とても風通しのいい現場になっているというふうに感じています」と手応えを感じている様子。
また、新しいメンバーが加わったことに関して「若くなりましたね。あとやっぱり、いままでは中越(典子)さん、原(沙知絵)さんの女性陣がすごく和やかなムードを作ってくださっていたんですけれども、そこに加えて深川(麻衣)さんが入ってくると、現場のおじさんたちがみんなニヤニヤして(笑)。女性のパワーで本当に引っ張っていってくれるし。締めるところはちゃんと締めていくという感じで楽しい現場になっております」と明かした。
それを聞いて、中村は「僕は全然締めてないです(笑)。むしろ無駄話をバンバンやって。ただ、僕が加入して3シーズンめですけど、相変わらず、すごいライブ感があふれるチームで。特に特捜部屋になると、それぞれ個性の塊で、勝手にいろいろアイデアを出して、それをまとめて、またそれをやってみてという、その毎回の作業で、台本はどこへやらみたいな状態になっちゃうわけです。それがものすごい勢いですよね。それがこのチームだなっていう。食事もいつもみんな一緒の控室なので、そのチーム感ていうのは本当に大事だなって」とチームの一体感に触れた。
さらに「それで、僕はシーズン3で入ってきて、コンセプト上、最初はみんなに溶け込まない役だったんだけど、離れようとしても離れさせてくれないの(笑)。どうしても中に入っちゃうみたいな。それで打ち解けない感を出すのに苦労したんですね。で、シーズン4で打ち解けて、シーズン5になると動きが激しくなり、捜査にガンガン出ていくという新しい国木田が見られます。2人が代わっただけでえらい雰囲気が違ってて、みんなが攻め込める余地が出てきたもんだから、向井くんがガンガン攻められる(笑)。そんな新しいチーム感がとってもいいですよ」と期待を込めて見どころを語った。
Snow Manの中では“ドラマ班”を自称する向井は「もう、攻められていますよ(笑)。ドラマ班って言ってるけど3〜4年ぶりで、いざ本番にきたら緊張して(笑)。台本はあるんですけど、そこから皆さんで話し合って、よりいいものに仕上げているので、僕もそれに全部応えられるように頑張りたいなと思いますし、本当にこのドラマをきっかけに成長できそうな気がします」とコメント。
続けて演技について「アドリブもそうなんですけど、僕のキャラに皆さん『この方が三ツ矢(翔平)ぽくないですか?』っていうふうに言ってくださって。全部フリーというか、そこから皆さんが言ってくださった要素を足して三ツ矢ができているみたいな感じなので、そこからアドリブにもちょっと対応して、よりいいキャラに仕上げたいなって。ほぼ向井でやってるんですけど、キャラ的には似てる要素が多いので、羽田(美智子)さんも間違えて『三ツ矢くん』じゃなくて『向井くん』て呼ぶくらいのシーンがあったりして(笑)。そこも楽しみながらやりたいなと思います」と役作りのエピソードを披露した。
シーズン3から参加し、今度は向井を迎える側となる中村は「僕の場合はいろんなところで途中参加というのがよくあったので、そんなに緊張はしなかったんですけど、『多分緊張してるだろうな』って思って(向井を)見てたら本当に緊張してるので(笑)。結構そのアップアップ感がいい感じに役に生きてる! いいキャラです。いきなり初参加から延々説明ゼリフが続く、有無を言わさず自分を発揮しないとならない状態だったので、かなり緊張してたよね」と話すと、向井は「そうですね。たまに手も震えたり。緊張しながらも三ツ矢を出しながら。そのシーンは井ノ原さんいなかったんですけど、来る前にキャラを仕上げておこうかなとか思いながら」と明かす。
それを受けて井ノ原は「僕は(その)一番最初の彼のシーンはいなかったんですけど、他のメンバーから後から報告を受けたりして、『緊張してたけど頑張ってましたよ』といろんな人から言ってもらえて。だから僕がいなくて良かったんじゃないかなって、逆に。本当に現場に入っちゃえば、同じ事務所とか先輩とか後輩とか、見てる人には関係ないので、そこらへんをきっと突っ走ってくれるだろうなって思ってたので全く心配してなかったんですけど、皆さんからいい報告を受けてうれしかったですね」と振り返った。
さらに今シーズンの楽曲について、井ノ原は「今回は20th Centuryでやらせていただくことになりまして。今までV6で毎年リリースさせてもらったので、すごく誇りに思っていたし感謝していたところがあるんですけれども、そこをまた20th Centuryでやらせていただけるということになりまして。このお話をいただいて、古くからの友人である(サニーデイ・サービス)曽我部恵一くんに作っていただいたという経緯になりまして。ちょうどV6の時もそうだったんですけども、僕ら20th Centuryの関係性とかチーム感というのが、歌詞を聴いていると特捜9のメンバーとダブる部分が多々あって、つらいこと、悲しいことが毎週起こるんですけど、そんな中でも一筋の希望をちゃんとつかんで、笑顔で歩んでいくというところが今回の『夢の島セレナーデ』という曲なんですけれども、それと合致しているような気がして、ぜひそういった感じで聴いてくれたらうれしいですね」と語った。
また、ドラマの見どころに関して井ノ原が「本当に人が代わると雰囲気が変わって、事件への取り組みが変わってきたりして。視聴者の方々も、もうそれぞれのキャラクターを分かってくださってる方が多いと思うんですけど、『まだ知らないことがあったんだ』というところがいっぱい出てくるのと、僕らとしても『そんな一面あったんですか? 班長』みたいなこともあるし」と言うと、中村も「そうそう。個性的なメンバーが、さらに個性的なぶっちゃけ方をする場面があったりして。『おお! そこまでやる!?』っていう。だからいつもありえないことが事件に絡まることが起きたりとか。国木田に関しては、過去の別のことが出てきたりとかね。『あらぁ!』っていうような(笑)」と注目ポイントを明かした。
役者の先輩として見た向井の成長ぶりについて、井ノ原は「さっき向井が『そのままでやってます』って言ってましたけど、実はそれが一番難しいことだったりして、そのままできるわけがないから。どこかお芝居に気持ちをのせているから。それは、もしかしたら初めてドラマを見る人は『向井くんそのままじゃん』て思うかもしれないけど、そこには必ず自分の三ツ矢という役をのせているはずなので、そういうところを僕も現場で見て『ああ、こういうふうにしてきたんだな』と、そういうところが初々しくも勉強にもなる部分もあって刺激になってますね」と称賛した。
向井も井ノ原との共演に「僕は最初からキャラを突っ走ってやってたんですけど、井ノ原さんが本当に『素のままでいいよ。もし、やり過ぎてたら言うから、自由に自分の思うように演技してみ』と言ってくださったので、力が抜けて自分らしく演技できてますね。そういうアドバイスってなかなかもらう機会がないので、これも共演してありがたいことだなと思いながら、期待に応えられるように頑張りたいと思います」と意気込み、「向井としては大好きな先輩なので、普段からいるだけで現場が明るくなるので、そういう人柄の良さにもあらためて感動しました。優しい人というのは知っていたので。道枝駿佑(なにわ男子)とかにも『井ノ原さんと共演するので、なんか情報ない?』とかいろいろ聞いて、『ほんまに優しくて、優しいというだけじゃ表現できない優しさです』と言ってて、本当にその通りだなって思いましたね」と大絶賛。
バラエティー担当からドラマ班になっていくことについて、向井は「バラエティーが減ってドラマが増える予定ですね、今年は(笑)。どっちも両立して頑張りたいと。バラエティーとドラマの大谷翔平選手のような二刀流で…。なぜ笑うんですか(笑)」と最後に和やかな笑いを誘って会見を締めくくった。
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