【北京オリンピック・2/12◆本日の見どころをピックアップ】スピードスケート・新濱立也、森重航、村上右磨はいずれもメダル候補2022/02/12
カーリングは男女とも予選リーグが行われる。日本女子は第3、4戦を1日で消化。まず午前10:05からデンマークと、午後9:05からROCと対戦する。デンマークは2018年平昌大会では8-5で快勝した相手であり、今大会も勝って2021年世界選手権(RCF=ロシアカーリング連盟として出場)2位の強豪ROCとの試合に臨みたい。11日に行われた第2戦でカナダと対戦した日本は、スキップ・藤澤五月が精度の高いショットを続け、2014年ソチ大会金メダルの強豪を8-5で退けた。その勢いに乗り、前半戦の勝負どころを乗り切ってほしい。
スノーボードは新種目のスノーボードクロス混合団体の1回戦から決勝までが行われる。男女各1人でチームを組み着順を競う種目で、最初に男子が滑走。ゴールした瞬間にそのチームのスタートゲートが開き、女子が滑り始める。個人戦と同じく最大4人で滑り、2位までが次のラウンドへ進む。接触、転倒により波乱が起こる競技ではあるが、個人戦の実績がある選手がいるチームが強いのも確か。男子金メダルのアレサンドロ・ヘメルレを擁するオーストリア、女子金メダルのリンゼイ・ジャコベリスがいるアメリカ、唯一男女のメダリストが組むカナダなどが抜け出しそう。日本は出場せず。
クロスカントリーは女子20kmリレーが行われる。1チームは4人で構成。一斉にスタートし、前半2人はクラシカル走法、後半2人はフリー走法で5kmずつ滑走する。日本は5大会連続出場の石田正子と、初代表の土屋正恵、児玉美希、小林千佳が入賞を目指す。メダル候補はノルウェー、スウェーデン、ROCなど。
スピードスケート男子500mが行われ、最速スリンターが決まる。日本代表の新濱立也、森重航、村上右磨はいずれも世界記録・33秒61に迫る33秒台のタイムを持ち、メダル候補に名を連ねている。500m日本記録保持者の新濱は大柄な体格を生かした力強い滑り、森重はコーナーワーク、村上はスタートダッシュを武器に、今季W杯で好成績を残した。複数メダルが期待できる。ライバルは同じ33秒台のタイムを持つ高亭宇(中国)ら。
女子団体パシュートの1回戦も見逃せない。3人1組でチームを組み、縦1列に並んで順番を入れ替えながらリンクを6周(2400m)する。1回戦はタイムを競い、上位4チームが準決勝へ。以降は2チームの対戦形式になる。日本は平昌大会金メダルメンバーの髙木美帆、髙木菜那、佐藤綾乃に、押切美沙紀を加えた布陣で臨む。連覇へ好スタートを切れるか。
アイスホッケーは女子準々決勝第4試合に、予選リーグB組1位の日本代表“スマイルジャパン”が登場。A組3位のフィンランドと、準決勝進出をかけて激突する。日本が勝てば過去最高成績が決定する。予選リーグとは異なり格上が相手だけに、押し込まれる時間帯が長くなるだろうが、GK藤本那奈を中心に粘り強く守り、好調のFW床秦留可らの攻撃にへつなげたい。男子は引き続き予選リーグが行われる。
フィギュアスケートは“氷上の社交ダンス”アイスダンスが始まる。1回転半以上のジャンプや男性が女性を肩の位置以上に上げるリフトなどは禁止され、ステップ、スケーティングの技術が重点的に採点される。この日は、演技時間2分50秒±10秒のリズムダンス(RD)が行われ、上位20組が14日のフリーへ進む。日本の小松原美里&小松原尊や、団体のRD1位のマディソン・ハベル&ザカリー・ドノヒュー(アメリカ)、世界選手権優勝4回を誇るガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(フランス)、今季欧州選手権優勝のビクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ(ROC)らの演技が見もの。
ジャンプは最後の個人種目、男子ラージヒル(LH)の決勝が行われる。ノーマルヒル(NH)で日本ジャンプ界に24年ぶりの個人金メダルをもたらし、LHも順当に決勝に進んだ小林陵侑に2冠の期待がかかる。24年前、1998年長野大会LH金メダリストの船木和喜も、1972年札幌大会70m級(現NH)金メダリストの笠谷幸生も、もう一方の種目は金メダルに届かなかった。小林陵は偉大な先人を飛び越えていくことができるか。NH銀メダルのマヌエル・フェットナー(オーストリア)、スロベニアの混合団体金メダルに貢献したぺテル・プレベツ、LH予選で大ジャンプを見せ1位突破したマリウス・リンビク(ノルウェー)らがライバルに。日本勢は佐藤幸椰、小林潤志郎、中村直幹も予選を突破。NHでは小林潤が27位、佐藤が32位、中村が38位という結果だったが、それぞれ順位を上げてほしいもの。
ほかにスケルトン女子の3回目、4回目が実施される。
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