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【北京オリンピック・2/11◆本日の見どころをピックアップ】スノーボード・平野歩夢、悲願の金メダルへ! 日本勢の複数メダルに期待2022/02/11

北京オリンピック2022 スノーボード・平野歩夢 写真:松尾/アフロスポーツ

 注目の筆頭は、スノーボード男子ハーフパイプの決勝。予選上位12人が3回ずつ滑り、最も高い得点でメダルを争う。日本からは4人が予選に挑み、中でも平野歩夢は、難度、高さとも十分な技を次々決めて1位。最高難度の「トリプルコーク1440」(斜め軸に縦3回転、横4回転)は温存しての高得点は圧巻だった。過去2大会は銀メダル。悲願の金メダルは目の前にある。予選3位の平野流佳、6位の戸塚優斗、9位の平野海祝にも表彰台を狙う力があり、日本勢の複数メダルも期待できる。ライバルは予選2位のスコット・ジェームズ(オーストラリア)、4位のショーン・ホワイト(アメリカ)。過去3大会で金メダルに輝いているホワイトは、予選1回目でミスをし、後がない状況になったが、2回目で見事なパフォーマンスを披露し、王者の底力を示した。ホワイトを含め、各選手がどんな技を繰り出してくるのか。一瞬も目を離せない戦いになる。

 アイスホッケーは女子の決勝トーナメントへ突入。準々決勝2試合が実施され、予選リーグA組2位のアメリカとB組2位のチェコ、A組1位のカナダとB組3位スウェーデンが対戦する。世界ランク上位が集まったA組のなかでも別格のな強さを見せつけた2強に、B組で日本と激闘を展開した2チームがどう挑むか。また、男子の予選リーグも引き続き行われる。

 アルペンスキー女子スーパー大回転は、エステル・レデツカ(チェコ)が話題の中心。平昌大会ではこの種目とスノーボードのパラレル大回転(PGS)で優勝し、冬季大会史上初めて1大会で異なる二つの競技で金メダルを獲得した女子選手になった。今大会はすでにスノーボードPGSで危なげなく連覇を達成しており、2大会連続2冠の快挙なるかが注目される。今季W杯では8位が最高だが、平昌大会のシーズンは24位が最高だった。スノーボードPSGも今季W杯種目別では総合8位ながら、五輪本番では全く危なげない滑りで金メダル。アルペンスキーでも平昌同様の爆発が期待される。今季W杯種目別総合1位で今大会大回転銀メダルのフェデリカ・ブリニョネ(イタリア)、銅メダルのララ・グートベーラミ(スイス)らにも注目。

 カーリングは引き続き男女の予選リーグが行われ、日本女子がカナダと対戦。10日に行われた予選リーグ初戦は平昌大会金メダルのスウェーデンと対戦し、5-8で黒星スタート。前半を1点リードで折り返したが、第6エンドでがスキップ・藤澤五月のショットがわずかにずれ、3点を奪われると、そのまま逆転できずに敗れた。しかし戦いは始まったばかり。負けを引きずらず、この日の試合に集中してほしい。カナダは過去6大会中5大会でメダルを獲得している強豪だが、2021年世界選手権の予選リーグでは日本が勝っている。

 スピードスケートは男子の最長種目10000mが行われる。主役は5000mと10000mの世界記録を持つニルス・ファンデルプール(スウェーデン)。すでに今大会の5000mを五輪新記録で制し、長距離2冠に王手をかけているが、5000m銀メダルのパトリック・ルスト(オランダ)らが待ったをかけられるか。日本勢は平昌大会10位の土屋良輔が上位入賞を目指す。

 クロスカントリーは男子15kmクラシカルが行われ、スキーアスロン(クラシカル15km+フリー15km)で1・2フィニッシュを飾ったアレクサンドル・ボリシュノフ、デニス・スピツォフ(ともにROC)らが日本勢は山下陽暉、宮沢大志らが出場予定。

 バイアスロンは女子7.5kmスプリントが行われる。最初の種目15kmで金メダルを射止めたデニーゼ・ヘルマン(ドイツ)、銀メダルのアナイス・シェバリエブシェ(フランス)、銅メダルのマルテオルスブ・レイセラン(ノルウェー)らが再びレースをリードするか。日本からは15kmで27位の立崎芙由子、65位の蜂須賀明香、71位の田中友理恵、74位の前田沙理が出場予定。

 ジャンプは男子ラージヒル(LH)予選が行われ、決勝進出を争う。予選を通過できるのはノーマルヒル(NH)と同じく50位タイまで。6日のNHで日本に24年ぶりとなる金メダルをもたらし、7日の混合団体でも大ジャンプを連発した小林陵有ら日本勢の調子をチェックしたい。

 ショートトラックは女子1000mの準々決勝から決勝までが行われる。日本勢は菊池純礼が予選を突破し、準々決勝3組に出場。同組に今大会500m金メダルのアリアンナ・フォンタナ(イアリア)がおり、彼女がレースを引っ張りそうだが、離されず食らいつき、チャンスをうかがってほしい。また、男子の500m、5000mリレーの予選も実施。500mには吉永一貴、菊池耕太、宮田将吾、小池克典のうち2人が出場。強化を進めてきたリレーともどども予選突破を期待したい。

 ほかにスケルトン女子の1回目と2回目、男子の3回目とメダルが決まる4回目も行われる。

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