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【北京オリンピック・2/5◆本日の見どころをピックアップ】男子モーグルが決勝! スキージャンプ・髙梨沙羅は悲願の金メダルなるか2022/02/05

北京オリンピック2022フリースタイルスキー モーグル 写真:松尾/アフロスポーツ

 開会式から一夜明け、競技が本格化。メダルが懸かる決勝種目も行われる。最も早くメダリストが決まるのは、張家口市の国家クロスカントリーセンターで行われる、クロスカントリースキーの女子スキーアスロン(15km)。前半7.5kmを、左右のスキー板を並行にしたまま交互に滑らせて進むクラシカル走法、後半7.5kmをスキー板を斜めに蹴り出すスケーティングなどが許されるフリー走法で滑走し、スキー靴の履き替え時間も含めた合計タイムで順位を競う。

 金メダル候補は、2021年世界選手権優勝のテレーセ・ヨーハウグ(ノルウェー)、同2位のフリーダ・カールソン(スウェーデン)ら。日本からは石田正子、土屋正恵、児玉美希、小林千佳が出場。5大会連続出場の石田は、バンクーバー大会30kmクラシカルで日本人選手歴代最高の5位に入賞した実績を持つ。

 日本人メダリストが誕生する可能性が高い種目も複数ある。まずは、張家口市・国家スキージャンプセンターで行われるジャンプ女子ノーマルヒルの決勝。平昌大会同メダリストの髙梨沙羅に期待が集まる。今季W杯で圧倒的な強さで総合首位を独走し、金メダル候補筆頭に挙げられていたマリタ・クラマー(オーストリア)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、欠場。金メダル争いは、平昌大会銀メダリストで今季W杯総合2位のカタリナ・アルトハウス(ドイツ)が軸になり、髙梨、W杯で好成績を挙げているウルシャ・ボガタイらスロベニア勢が追う構図になりそうだ。平昌後にジャンプ改造に踏み切った髙梨が連続メダル、そして悲願の金メダルに届くか。伊藤有希、岩渕香里らともども大ジャンプを見せてほしい。また、男子ノーマルヒルの予選も行われ、50位タイまでの選手が決勝に進む。小林陵侑、カール・ガイガー(ドイツ)らメダル候補のジャンプに注目だ。

 張家口市・雲頂スノーパークで行われるフリースタイルスキー男子モーグルも見逃せない。予選2回目と決勝が行われ、メダリストが決定する。予選2回目は、3日に行われた1回目で10以内に入ることができず決勝に進めなかった選手が出場し、残る10枠を争う。決勝は3段階で実施され、1回目(準々決勝)は20人中・上位12人が勝ち上がり、2回目(準決勝)の上位6人が3回目へ進み、メダルを争う。

 予選1回目は、金メダル候補の堀島行真がエアの着地の乱れで16位に終わり、2回目に回る波乱があった。今季W杯は9戦すべてで表彰台に立ち、3勝を挙げるなど抜群の安定感を誇っていたが、やはり五輪では何が起こるか分からない。とはいえ、ミスを繰り返したりはしないはず。気持ちを切り替えて予選を突破し、決勝も実力通り勝ち上がっていくだろう。最大の武器であるターンで高得点をマークできるかがメダルへの鍵になる。予選1回目で日本勢最高の6位に入った杉本幸祐、8位の原大智にも注目。杉本は今季W杯第8戦で自己最高の3位に入るなど上り調子。メダルへの期待が高まる。平昌大会銅メダリストの原は、平昌大会後、競輪選手養成所に入り、2020年に競輪選手としてデビュー。その間モーグルから離れていたが、今季W杯に復帰し、第2戦で2位に入った。今大会後にモーグルからは引退し、競輪に専念すると表明しているが、連続メダルで有終の美を飾れるか。

 日本勢の前に立ち塞がるのは、ミカエル・キングズベリー(カナダ)。9季連続W杯総合優勝、世界選手権優勝3回を誇り、今季W杯も4勝を挙げ、総合1位に立っている。まさに“絶対王者”だ。予選も1回目で貫禄のトップ通過。本命の座はゆるぎない。ほかに、2021年世界選手権2位のベンジャミン・キャベ(フランス)、今季好調のウォルター・ウォルバーグ(スウェーデン)らがメダル争いに加わってきそう。

 アイスホッケー女子予選リーグは、世界ランク6位の日本が同11位のデンマークと対戦する。初戦で同9位のスウェーデンに3-1で快勝し、4大会目の出場で初めて白星スタートを切った“スマイルジャパン”が、連勝を飾ることができるか。

 ほかに、メダル候補の村瀬心椛、岩渕麗楽らが出場するスノーボード女子スロープスタイル予選の1回目、小林誠也が出場するリュージュ男子1人乗りの1、2回目などが行われる。

 北京市・国家速滑館が舞台となるスピードスケートは女子3000m決勝が行われ、今季W杯で開幕3連勝を飾ったイレーネ・スハウテン(オランダ)、イザベル・ワイデマン(カナダ)らがメダル争いをリードしそう。日本勢からは髙木美帆と佐藤綾乃が出場。今大会5種目に出場する髙木は、W杯の3000mに出場したのは1戦だけだったが、日本新記録を更新し、世界トップクラスの力を持つことを証明した。出場全種目のメダル獲得を目標に掲げる今大会、幸先のいいスタートを切れるか。

 北京市・首都体育館で行われるショートトラックで最初にメダリストが決まるのは、新種目の混合2000mリレー。予選(準々決勝)から決勝までが行われる。出場は12チーム。1チームで男女各3人がエントリーでき、レースに出場するのは男女・各2人の4人。リンクを18周して着順を競う。予選は3組あり、各組の上位2チームと3位のうちタイム上位2チームが準決勝へ。準決勝2組の各上位2チームが決勝へ進み、下位2チームは順位決定戦に回る。今季W杯4戦中・2勝を挙げた開催国・中国をはじめ、オランダ、ハンガリーなどが初代チャンピオン候補だ。日本はW杯主力メンバーの吉永一貴、菊池耕太と悠希、純礼の菊池姉妹の出場が有力。男子5000mリレーとともに強化に力を注いできた種目だけに、上位進出へ期待がかかる。

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