松本潤、“高校の後輩”との夫婦役に「上戸彩さんの尻に敷かれることなんてなかなかないので、うれしいです」2022/01/18
テレビ朝日系で1月20日からスタートする、松本潤主演の連続ドラマ「となりのチカラ」(木曜午後9:00)の完成披露試写会&記者会見が開催され、松本はじめ、共演の上戸彩、映美くらら、ソニン、清水尋也、なにわ男子・長尾謙杜、浅野和之、風吹ジュン、松嶋菜々子、脚本家の遊川和彦氏が登壇。本作の見どころが語られた、和気あいあいとしたトークで盛り上がった。
本作は、思いやりと人間愛だけは人一倍だが、何をしても中途半端で半人前の主人公・中越チカラ(松本)が、同じマンションの住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションが一つのコミュニティーとなって強いつながりを持っていくさまを描く社会派ホームコメディー。
会見では「となりのチカラ」にちなみ、キャスト陣の“チカラの源”についてトーク。「周りにいる人の笑顔」と答えた松本が、「一緒に作っている共演者、スタッフ、そして見てくれる視聴者の方が少しでも笑顔になれたらいいな…」と話すと、上戸、映美、ソニンらも同意。クリスマスの撮影現場でのプレゼントのやりとりや、お笑い好きのキャストによる「M-1グランプリ」の感想など、現場での雰囲気が伝わる温かいエピソードも次々と披露した。
同系連続ドラマ初出演となる今作について、松本は「こんなに豪華な皆さんとご一緒できることをとても光栄に思っています。遊川さんが書かれたオリジナルのドラマで、今まで自分がやったことのないキャラクターを演じているので、すごく刺激的ですね。オリジナルだからこそ、どういうふうにキャラクターを作っていくかということを、始まる前に遊川さんをはじめ、共演者の皆さんと本読みをする時間を作らせていただき、少しずつ役を作って、大切に演じさせていただいております」と報告。
加えて、「今、このタイミングでこういったドラマを作れることがうれしいですし、冬という時期でもありますので、見てくださった方の心が温まる、ホッとできるような作品になればいいな、と。かなりいろいろな問題にも照準を当てているので、たくさんの人に響く作品になったら…と、思っております」と期待を込めた。
そして、松本とは高校の先輩・後輩でもあり、長きにわたってお互いをよく知る関係でもある上戸と、ドラマ初共演で夫婦役を演じることに関して、「バラエティー番組では、ご一緒したことがあるんですけど、芝居の現場は初めてなんですね。まぁ、よくできた方ですね!『上戸彩という人物はなぜこんなに好感度が高いのか』ということを、現場で目の当たりにしました。ものすごくちゃんとしているし、明るいし、笑顔が絶えないし、本当に“アカリちゃん(中越灯)”という役にピッタリなんです。太陽のように人を照らす存在なので、僕はとても助けてもらっています。本当に毎日楽しく撮影させていただいていますね。(「パパ」呼ばれることに)最初はちょっと恥ずかしかったですけど…。ちょっと尻に敷かれている感じも楽しいですね。上戸彩さんに敷かれることなんてなかなかないので、うれしいですよ(笑)」と上戸の人柄を称賛し、共演を喜んだ。
妻・灯役の上戸は「灯は基本的には、お隣さんのことで頭がいっぱいで優柔不断な旦那さんをいとおしく思いながらも、常に不満を抱えています。灯はアパレルに勤めているということで、最近のインタビューでも『すごくおしゃれなんですか?』『上戸さんの笑顔で明るく家族を照らしてくださるんですか?』と聞いていただくのですが、実は旦那さんにいつもイライラしていて、眉間にシワを寄せたり、怒ったり、笑顔の少ない奥さんを演じています」と役どころを紹介。
続けて「私が16歳、高校1年生の時に、松本さんが高3だったんですけど、当時から3学年をまとめるリーダーだったんです。今も現場の座長として、皆さんを引っ張っていく感じは変わらないなぁと思っています。遊川さんも松本さんも心で考えていることを全部言葉にするタイプで、『さっきの方が面白かったな』とか『もう1回こっちでやってみて』とか、お芝居に関してもいろいろ言ってくださるんです。なので、本当にクオリティーが高い作品に仕上がってるな、と日々感じています。松本さんにはプライベートの話もしやすいですし、どんな私も受け止めてくださるので、現場にもいやすいです。プロ意識の高い方だな、と思います」と、高校時代から変わらない松本の頼もしい姿を語った。
また、“松本が持つチカラ”を問われると「すごいです! 以上です(笑)」と一言。松本が「短いっ!」とツッコむと、顔をほころばせ「演者さんとしてもそうですし、スタッフの皆さんの気持ちを全部くみ取って、現場に立っている感じなんです。スタッフ全員のお名前を覚えてらっしゃることも尊敬しますし、本当にパーフェクトだなって思います!『すごいな。こうなりたくても、才能がないとなれないな』って思います」と絶賛した。
松本は、事務所の後輩でもある長尾の印象にも言及。「とにかく僕の中では好青年というフレーズが浮かんできますね。“好青年=長尾”なんです。なぜかというと、朝、撮影現場に入って来た時のあいさつがものすごく爽やかなんです。なので、彼がスタジオに入ってくると、その声で『来たな』ってことがすぐ分かるんですよ。そういうのってすごく大事だなと思いますし、計算じゃなくて心からそれをやっているというのが、彼の魅力だと思いますね。彼と一緒に仕事すると、僕の好感度がどんどん下がっていくと思うので、これっきりにしたいと思います(笑)」と話し、笑いを誘った。
当の長尾は「(柏木)託也は風吹ジュンさん演じる柏木清江さんの孫で、チカラくんと同じマンションの住人という役どころです。僕の“チカラの源”は、なにわ男子のメンバーですね。グループを結成してから、悔しい思いだったり、うれしい思いだったり、これまでいろいろなことを一緒に経験してきたのがメンバーで、ずっと隣にいたので。あとは、そうですね…最近おにぎりを食べることが多くて、おにぎりも“チカラの源”ですし、おいなりさんも好きなので、“いなりのチカラ”をもらってやっています!」と笑顔を見せ、松本については「(松本さんの背中は)びっくりするくらい大きいです。ドラマで共演させていただく前は少し怖い方なのかなっていうイメージはあったんです。でも、いざ共演させていただくと本当に優しい方で。僕は関西人なので、標準語ができない時にはとても優しく教えてくださったりだとか、何もかもサポートしてくださるんです。また、スタッフさんへの気遣いや、皆さんへのお話の仕方など、すごく勉強になっています。撮影の合間には演出のお話をうかがったり、僕はなにわ男子のグループの衣装を作っているんですけど、そのお話を少しさせていただいたりして、ドラマに関することに限らず、潤くんから学べるものをすべて吸収して、またグループに帰りたいなと思っています」と尊敬のまなざしを向けた。
そして、今作で3度目の共演となる松嶋について、松本は「姉ちゃん(「花より男子」(TBS系))、社長(「ラッキーセブン」(フジテレビ系))、そして今回が隣人…です。当時は菜々子さんって、キリッとしていて、完璧でスマートという印象がすごく強かったんですよ。でも今回ご一緒して見ていると、役のせいもあると思うんですけど、ちょいちょいおっちょこちょいだったりするんですよね」と話すと、松嶋が「ちょっとかむと、すごいツッコんでくる(笑)」と返し、「かんだからじゃなくて、かんだ後に笑ってるからツッコむんですよ!(笑) 僕の顔を撮っているから、そのまま続けてくれればいいのに、すごくニヤニヤしながら『私、笑ったよね…?』みたいな顔をするから…そういうのやめてください(笑)。今回あらためて、そういうチャーミングな一面を発見しました」と明かし、松嶋との絶妙なコンビネーションが垣間見えた。
その松嶋が演じるのは、チカラたちの隣人・道尾頼子。松嶋は「遊川さんとご一緒させていただくのは5作目になりますが、まず脚本をいただいた時、『なぜこの役を私に!?』とびっくりするような役柄でした。今までやってきた役とは違う役が見たい、という期待に応えようと頑張っておりまして『自分に役を寄せないでください』『真逆をやってください』というリクエストに日々悩みながらも、楽しく演じさせていただいております」と役づくりについて触れた。
久しぶりとなる松本との共演には、「膨大な量のセリフがあるのに現場の細かいところまで見ていて、カメラチェンジになるとカメラのサイズまで把握して言ってくるんです。すごく大人になったなと思います。昔もおそらく気付いてはいたのでしょうが、そこまで口に出していなかったと思います。自信がついてきたんだなと親心のように感じていますが、でも見たままなんでも口に出しぎると、女の子にモテないじゃないですか。だから出会いはあるのかな? 本当に結婚できるのかな?と老婆心ながら心配しています(笑)。女心は分かっていると思うのですが、あんまりいろいろ見えすぎるとね…。目をつぶるところもたくさん必要じゃないですか!」と心配そうな顔を見せた。
付き合いの長い“姉貴分”の思いを聞いた松本は「もう勘弁してください…」とタジタジの様子。続けて松嶋は「松本くんはかっこいいし頭も切れるし、チカラとは真逆だと思うのですが、実は私はチカラくんの役柄は松本さんにピッタリだと思っていて、遊川さんのキャスティング力に脱帽しています」と敬意を表した。
遊川氏は「今日はありがとうございます。撮影が始まって以来、ずっと誰か言ってくれないかなって言葉が一つありまして…キャストでもスタッフでもいいんですけど、俺はこう思ってるんだけど、誰か言ってくれないかなぁって…言うと引くかなぁ、今日、ここで言っていいのかなぁ…って思いながら、言いますが、僕的には『となりのチカラ』は、30何年脚本家をやっておりますが、自分のなかでは最高傑作だと思っております。こういうこともなかなかないんですけども、それぐらい、脚本を書いた時には満足感がすごくありました。昔、隣にいる方(松嶋)が主演のドラマの時に、ほかの方が言ってくれたことがあるんですけれど、『これは遊川さんの最高傑作かもしれませんね』って。その時は全然思わなかったんですが、結果的にはああいうことになって。今回は本当に自分のなかでそういうふうに思っています」と手応え十分であることを告白。
「この年ですから、いつもこれが遺作になるかもしれないと思いながら頑張って書こうと思っている中で、とても自分でも満足しています。しかも、今回こういったキャストの方々、無理難題も聞いてもらえるし、チャンレンジも素っ頓狂なこともしてもらえるし(笑)、このすてきなキャストが集まって、本当にいい作品になっていると思います。だけどこれは主観ですから。見ていただいた方が面白いと、ちょっとチカラくんが隣にいてくれたらいいな、明日から頑張れるなと、そんな気持ちになってくれるドラマになっていればいいなと願っております」と期待を寄せ、これまで数多くのヒット作や衝撃作を生み出してきた遊川氏からの力強い言葉に、松本をはじめキャスト陣はますます勇気づけられた様子だった。
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