ジャルジャル主演のコントシネマ「サンチョー」が公開。福岡でのトークライブに登場！2021/11/28
11月19日に公開された、お笑いコンビ・ジャルジャル（後藤淳平、福徳秀介）が主演する映画「サンチョー」。21日には、主演の2人がユナイテッド・シネマ キャナルシティ13（福岡市博多区）での公開記念トークライブに登場した。
およそ8000本ものネタを持ち、自身のYouTubeチャンネルでは毎日動画を配信し続けるジャルジャル。そんな彼らが今回挑戦した“コントシネマ”は、コントの笑いが生むエンターテインメント性と長編映画の物語性を掛け合わせた新境地だ。セリフがあるのは後藤と福徳のみで、2人で合計11ものキャラクターを演じた。
上映後、およそ350人満席のスクリーンの前に登場したジャルジャルは「温かい拍手ありがとうございます。数々の一流映画が横並びの中、これを選んで見に来た皆さんは変態です！」とコメントし、会場の笑いを誘った。
出演者は“ほぼ”ジャルジャルということで、中には“2人の後藤”が会話をするシーンも。トークライブでは、倉本美津留監督と協力しながら挑んだ、撮影の裏側を再現。また、撮影そのものも少人数で進めたそうで、劇中のお笑いコンビ・チェリーベリーがコントを披露したシーンも、実際の会場には数人しかいなかったと明かす。ところが「やはり生の声がいい」という監督の意向で、急きょ声のエキストラを募集。最終的には、ジャルジャルのファンの笑い声を加えた形に。撮影を振り返った後藤は「どのくらいウケてるテンションでやったらいいか分からず難しかった。（完成品を見て）こんなにウケてるとはチェリーベリーも思ってなかったですよね」と語った。
映画に登場するのは、過去に彼らの単独ライブで披露されてきたコントのキャラ。だが、これまでとは少し違った関係性が見えてきたり、ストーリーとしてつながっているところが映像ならではのポイントだ。その一方、ジャルジャルの魅力を90分の映像に詰め込んだという点で「今までコントを見たことがない」「劇場に行くのは少しハードルが高い」という人々にとっても気軽に楽しめる作品となっている。
最後はジャルジャルの発する「3、2、1、サンチョー！」の掛け声に合わせて、客席も「3」のポーズ。「サンキュー！」と感謝を伝える雰囲気で、その場を締めくくった。
【作品情報】
「サンチョー」
11月19日より全国で順次ロードショー
高校1年生の安田（福徳秀介）は、ある日登山部の顧問（後藤淳平）に呼び出される。3年の先輩たちが引退してたった1人の部活動となってしまった登山部を廃部にするため、退部届を出してくれという相談だった。顧問との山登りが学校生活で唯一の楽しみだった安田は失意の底に。その様子を、入学してから1人も友達ができずにいた生徒（後藤）が見ていた。
一方、公園では駆け出しの漫才師（後藤、福徳）が、芸への向き合い方を巡って解散の危機にひんしていた。また、同じ頃、別の場所では、若手俳優（福徳）が自分の名字を変えるために、女性にアプローチを繰り返していた。オリジナルのカット技法を極めた美容師（福徳）、先輩にいたずらを仕掛けようとする後輩（後藤）、家主に鉢合わせてしまう泥棒（後藤）、マジシャンの卵（後藤）、公演に人生を懸ける劇団の座長（後藤）…。それぞれの場所でそれぞれ必死に生きる人々。時に苦く、時ときにおかしく、人生は進んでいく。
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