中嶋朋子、アイヌの人々との出会いで「大きな心を教えていただいた」――伝統舞踊の舞台裏に迫る！2021/11/01
HTB北海道テレビで11月3日に「pararu 大きな道 ～アイヌの心 世界へ～」（午後7：00、北海道ローカル）が放送（https://www.htb.co.jp/pararu/）。五輪公認プログラムとして披露されたアイヌ民族の伝統舞踊。知られざる舞台裏と、それぞれが踊りに託した思いを伝える。出演する中嶋朋子は「アイヌの人々と出会わせていただき、自然と共に生きる心、互いを思いやり助け合う、そんな一人一人の輝くような、大きな大きな心を教えていただいたような気がします」とコメントを寄せている。
東京五輪のマラソン・競歩が札幌で行われた8月、五輪公認プログラムとして披露されたアイヌ民族の伝統舞踊。タイトルは「ウポポ ヤン リムセ ヤン」、「唄いましょう、踊りましょう」という意味だ。コロナ対策で無観客となったが、映像は世界に向けて発信された。この日を迎えるまでの道のりは実に6年。同番組では、地域ごとに異なる歌や踊りを一つにし、コロナ禍の苦難を乗り越え、世代を超えたアイヌの人々がステージに立つまでの知られざる舞台裏と、それぞれが踊りに託した思いに迫る。
オリンピック・パラリンピックの東京開催が決まり、北海道アイヌ協会は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会にある要望を伝えた。「東京五輪の開会式でアイヌ舞踊を披露したい」。北海道アイヌ協会は全国のアイヌに参加を呼びかけ、各地域で歌や踊りを教えるサブリーダーの養成が始まる。総合演出は阿寒湖畔にあるアイヌコタンのシアターでプロデューサーを務める秋辺デボが務めることになった。
ところがすぐに問題が。歌や踊りが地域で異なり、踊りが一つにまとまらない。自分には教えることができないと自信を失う人もでてきた。秋辺は「集まったメンバーに一人も無駄な人などいない」と語りかける。アイヌの言葉で「カント オロ ワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム」。要約すると「天から役目なしに降ろされた物は一つもない」。
やがて開会式でのアイヌ舞踊見送りが決まり、さらに、新型コロナウイルスのまん延で練習が全くできない日々が続く。秋辺は落胆せず、もっと高いところを目指そうと練習を再開する。チーム名は「pararu」。「大きな道、一つになる道」という意味だ。地域の違いを乗り越え、一つの踊りを作り上げる過程は、世代のギャップを乗り越え、さまざまな経験や思いを胸に秘めるアイヌが一つになろうという願いと重なっていく。「世界が一つになろう！」というコンセプトを踊りで表現し、札幌会場での舞台にあがるまでの舞台裏を見つめた。
中嶋は、北海道が舞台のドラマ「北の国から」（フジテレビ系）で蛍役を務め、実力派女優として高い評価を受ける。温かなまなざしで物語をナビゲートする中嶋のナレーションにも注目だ。
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