大島優子が「青天を衝け」で大河ドラマ初出演「喜びと興奮で、歓声を上げました」。泉澤祐希、笠松将ら新キャスト13人が発表!2021/10/19
吉沢亮が主演を務める、NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8:00ほか)の新キャストとして、大島優子、泉澤祐希、笠松将、愛希れいから13人の出演が発表された。
同作は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」として知られ、新しい一万円札の顔としても注目が集まる渋沢栄一が主人公。幕末に農民の子として生まれた栄一(吉沢)が、倒幕の志士を目指しながら幕臣となり、維新後は新政府に仕官。後に下野し、実業家として銀行などさまざまな産業を興し、近代日本の礎を築く姿が描かれる。脚本は、同局連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が手掛けている。
物語は終盤を迎え、栄一は最後の転身。商いの世界には、まさに魑魅魍魎(ちみつもうりょう)が跋扈(ばっこ)していた。新政府を辞め、実業界の先頭をひた走る栄一。一筋縄ではいかない強力なライバルたちとの戦いの火蓋が切られる。そのし烈な戦いの最中、家族にも大きな出来事が起きる。栄一は夫として、父として、家族を守り、未来へとつなげていくことができるのか? そして、経済成長を続ける日本に軍国主義の影が忍び寄る。自分のしてきたことは間違いだったのか。栄一は、「日本を守る」という強い意志を胸に世界へ飛び出していく。
大島が演じるのは、「伊勢八」の名で知られた豪商・伊藤八兵衛の娘・伊藤兼子。明治維新後、家業が大損失を出して没落してしまう。路頭に迷う妹たちを女手一つで養うため、芸者として身を立てることを決意。門をたたいた置き屋で、三味線の師匠として出入りしていた平岡やす(木村佳乃)と出会う役どころだ。
大島は「社会事業に尽力し、日本経済の要となっている最中の渋沢栄一と深く関わり、渋沢家の発展にも一翼を担うことになる伊藤兼子を務めさせていただくこととなりました」と役柄を説明し、「初めての大河ドラマです。お話がきた時は、喜びと興奮で、歓声を上げました。しかし、その喜びもつかの間、もうゴールが見えてきているではありませんか。この作品を彩ってきたスタッフの皆さま、そして出演者の皆さま、携わっているすべての方の費やしてきた時間と重みを一身に受け止めて、大切にバトンを握り締めようと心に決めました。最後まで、振り落とさずに走り抜けたいと思います」と強い決意で初の大河ドラマに臨む。
また、泉澤は栄一の息子・渋沢篤二、笠松は篤二の息子で、栄一の孫・渋沢敬三役を務める。篤二は、10歳の頃、母・千代(橋本愛)が急逝し、母代わりとなった姉・歌子に厳しく育てられる。しかし、多忙を極める父・栄一が実業家として偉大になるほどに、嫡男の立場が重圧となり、やがて放蕩(ほうとう)を重ねるようになる。一方の敬三は、生物学者になることを夢見る。ところが、栄一の嫡男である父・篤二が放蕩の末に廃嫡されることになり、跡継ぎとして白羽の矢が立てられる。75歳の祖父が19歳の自分に頭を下げて懇願する姿に衝撃を受け、生き方を模索する日々が始まる。
泉澤は「大河ドラマは毎度、うれしさと緊張の入り混じった気持ちになります。この作品に携わらなかったら、一生知ることのできなかったことを知る機会でもあります。その当時、その方々がどのように生きてきたのか、どのような心情だったのか。学ぶことも多くあります。『青天を衝け』では渋沢栄一の息子である、渋沢篤二を演じさせていただきます。風流才子、多趣味、そして人当たりのいい方だったと聞きます。楽しみながら渋沢篤二さんを生きられればと思っております」とメッセージを寄せる。
笠松は「長い期間、大切に作られてきた作品のラストを飾れることを、とてもありがたく思います。僕は渋沢栄一の孫、敬三を演じますが、渋沢栄一(吉沢亮さん)からもらったパワーを、この大河に込めようと思います。視聴者の皆さまも日々大変な状況が続きますが、そのパワーが皆さまにも届くと信じています」と思いを伝える。
宝塚歌劇団月組の娘役トップとして活躍した愛希は、井上馨(福士誠治)の妻・井上武子役を担う。大隈重信(大倉孝二)の仲介で井上と再婚。明治9年、夫とともにイギリスに渡るが、その船上で日本髪をほどき、西洋流の社交術を学んだ。グラント前アメリカ大統領の応接では、千代たち女性のよき先生となって大活躍。後に外務卿となった夫の鹿鳴館外交を支え、「鹿鳴館の華」と呼ばれるようになる。
愛希は「時代の変化に臆することなく、夫を支え、海外での日本の地位向上のために努力し、強く明るく生きる武子の姿は同じ女性としてとても格好いいなと感じました」と役柄の印象を語り、「私にとって新たな挑戦で、緊張していますが、大河ドラマ『青天を衝け』に出演できる喜びと幸せを胸に、精いっぱい努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と意欲を燃やしている。
そのほか、栄一の娘・歌子の夫で、篤二の親代わりになる穂積陳重役を田村健太郎、栄一の娘・渋沢琴子役を池田朱那、琴子の夫・阪谷芳郎役を内野謙太、井上馨の養女・井上末子役を駒井蓮が担当。さらに、益田孝の妻・益田栄子役を呉城久美、大倉喜八郎の妻・大倉徳子役を菅野莉央、岩崎弥太郎の弟・弥之助役を忍成修吾、実業家・大倉喜八郎役で岡部たかし、第一国立銀行行員・佐々木勇之助役で長村航希が出演する。
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