田中圭、配信前に早くも「死神さん」続編を熱望!2021/09/08
9月17日からHuluで独占配信がスタートする、Huluオリジナルドラマ「死神さん」(金曜更新/全6話)の配信記念イベントが行われ、主演を務める田中圭、共演の前田敦子、竹中直人、堤幸彦監督が登壇し、ドラマ撮影時を振り返ってトークを展開。コロナ感染対策のため一般の観客は参加せず、YouTubeを通しての生配信が行われた。
本作は、大蔵崇裕氏の同名小説を原作にした痛快ミステリードラマ。「死神」と呼ばれる再捜査専門のくせ者刑事・儀藤堅忍(田中)が、事件ごとに相棒を変えながら冤罪(えんざい)事件を再捜査し、徹底的かつ真摯(しんし)に真実を明らかにしていく姿を描く。
田中は「儀藤の変なキャラクターが見どころの一つです。また、事件が面白くて、相棒も毎回変わる。1話完結でありながら、それぞれテンポもあって特別感のある仕上がりになっていて、それでいて全6話がつながっています」と見どころをアピール。そんな儀藤のキャラについては、「儀藤さんはすごくシュール(笑)」(前田)、「儀藤が近づくだけで何とも言えない圧迫感。口調も普段の圭ちゃん(田中)とは違うし、最高でした」(竹中)と共演者たちも同調した。
田中と一緒に主人公を作り上げた堤監督は「見たことのない田中圭を作りたかった。最初の衣装合わせから、帽子をかぶっていたいな、ホクロは…などと一つ一つ一緒に考えて決めていき、そこから、あのフォルムでどうしゃべろうか、前かがみになって、帽子のつばギリギリに目があるようにして、相手から見えないようにしようとか、相談しながら作っていきました」と振り返る。
そうして出来上がった儀藤は、まさに「思った通り完璧だった」と自信を見せる堤監督。実は以前田中には、ある作品のオーディションで相手役を務めてもらったことがあり、なんと20種類以上の役を演じ分け、「この人何でもできるんだ」と驚いたとのこと。田中も「ムチャぶりをされて(笑)」と回想し、その出来事が今回の役作りのヒントになったのだという。
一方、田中は当初、原作を読んで「面白かったけれども、原作の要素をどれだけ残せばよいか、どうしようか」と迷いながら撮影に入ったそうで、「衣装合わせで監督から、ポーズとか、ホクロ、カツラとか見た目のイメージをいただいて。そこから忠実に作っていきました」と明かすも、「ただ、ホクロについては、最初は『付けます?』と…」と苦笑。堤監督にすかさず「嫌だったの?」とツッコまれると、「嫌じゃないけど、良くも悪くも目立ちます」とポロリ。それを聞いた堤監督は「悪いもあるんだ」と笑いつつ、「パッと見て忘れないようにしたかったんだよね」と、こだわりを口にした。
そういった2人のやりとりで綿密に作り上げられていった儀藤は、まさに唯一無二の仕上がりになったようで、田中が「今回、久しぶりの共演者の方がいらしたんですけど、竹中さんも蓮佛(美沙子)さんも、現場で会った時に、最初、僕だって気付いてくれなかったんですよ。だから『久しぶり~』という会話で入れなかった」と笑う。
これには、堤監督も「大成功だね!」と会心の一声。田中のことを「数々の作品に出続けている意味がよく分かりました。演出家、監督の立場から見ると、彼はある種、役者として『完全形』、いろんな意味で。今回は一緒に、遊び心たっぷりにやらせていただいて、『恐るべし田中圭』といった感じですね」と評すると、田中は照れて「いや、あの、『恐るべし儀藤にしておきましょう』」と応じていた。
イベントの後半では、登壇者同士のお悩み相談を解決するコーナーも。竹中と堤監督が「老化」の悩み、前田が「空腹」の悩みで盛り上がる中、田中は「もう続編がやりたい」と作品に寄せた悩みを吐露。
田中によれば、今回の儀藤という役どころは「たまにある、何しても許されるキャラ」だったのだという。ちょっと理にかなっていなかったりキャラではないことをしても、この人物ならばやってもおかしくないと思ってもらえるモンスターのような役柄。それを存分に演じて楽しかったようだが、完成した作品をあらためて見てみて、「もっとやってもよかった。ホントに化け物みたいにすごいキャラクターにできるし、したいなぁと思っいました」とさらなるやる気をうかがわせた。これには堤監督も「昔の少年マンガで『作者に応援の便りを出そう』ってあったあれですね、皆さん、Huluさんに続編希望と出しましょう!」と呼びかけた。
イベントの最後には、竹中は「とても最高の現場でした。なんといっても儀藤がたまらなくチャーミング。6話ではもったいないくらいの、続編が楽しみになる作品です」、前田は「堤監督と田中さんの最強タッグを皆さん楽しんでいただければ。そしていっぱい『儀藤さん最高』とつぶやいてください。続編が待ってるかもしれません!」、堤監督も「厳しい時代の中、何とか特徴あるドラマを作ってお届けしたいとプロデューサーはじめスタッフそろってそう思って出来上がった作品なので、端の端まで楽しんでいただき、ご支持いただければ本望です」とそれぞれドラマの見どころを語った。
そして、田中が「キャラクターに事件にストーリーに、本当にワクワクできるドラマです。ある意味、ながら見もできるし、何度も見れば見ただけどんどん面白くなる、スルメのような味わいもある作品。全6話を毎度毎度見ていただいて、皆さまのお力でもう一度僕が儀藤を演じることができるように、お力を貸していただけると、個人的には幸せかなと思います」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。
なお、9月12日には日本テレビで、ドラマの見どころがたくさん詰まった特別番組「死神さん決定解剖スペシャル」(午後0:45)が放送される(放送後Huluでの配信あり)。
取材・文/TVガイドみんなドラマ編集部
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