國村隼が「日本沈没」の重要なキーパーソンに。香川照之と対立する地球物理学の教授役2021/09/06
TBS系で10月にスタートする、小栗旬が主演を務める連続ドラマ「日本沈没―希望のひと―」(日曜午後9:00、開始日未定)に、國村隼が出演することが分かった。
ドラマの原作は、1973年に刊行された小松左京による不朽の名作「日本沈没」。翌年には同局でテレビドラマ化がされているが、それ以降もドラマのみならず映画やアニメ、漫画などさまざまな形で語り継がれてきた名作だ。刊行から48年の時を経て、この原作に大きくアレンジを加えた本作は、原作でも描かれていた「環境問題」を現代に照らし合わせて鮮明に描き出す。
そして、主人公・天海啓示(小栗)を含めて登場人物をオリジナルキャラクターにすることで、2023年の東京を舞台に、今だからこそ描くべき物語が展開。沈没という目に見えない危機が迫る中で、国家の危機にひんしてもなお、一筋の希望の光を見いだすために奮闘する人たちの姿を紡いでいく。
撮影は今年の春にすでに終了している本作。國村は日本の地球物理学の最高権威とされる東京大学の教授・世良徹を演じる。主演の小栗とは11年前の「獣医ドリトル」(同系)をはじめ、これまでに何度かの共演経験を持つ國村。世良教授は総理・東山栄一(仲村トオル)から災害の専門家として信頼を置かれており、危機管理の際は、専門家の立場からのスポークスマンを任されている。
田所雄介博士(香川照之)とは、共に東京大学で地球物理学を研究していたが、後輩である田所が画期的な業績を上げて後塵を拝した過去があるという因縁の間柄。その後、田所が問題を起こし大学を追われてからは、一切連絡を取っていなかった。しかし、田所が説く“沈没説”をめぐり、世良と田所は再会。“因縁の対決”が再び始まる。天才とも狂気とも呼ばれる田所と、人格者で地球物理学の権威である世良の常識がぶつかる時、天海はどちらの未来を信じるのか?
國村は「『日本沈没』という小松左京さんの原作が書かれたのはほぼ半世紀も前のことですが、今世界が直面している問題と驚くほどの符合を感じさせられてしまうのです。現在は、温暖化が原因とされる地球規模の異常気象や新型コロナウイルスによるパンデミック等…。当時は日本列島の危機として描かれ、それを今、地球規模の危機として描き、人類全体の未来を問おうとしています。このドラマは来るべき未来の物語なのだと思います」と作品への思いを語る。
東仲恵吾プロデューサーは「國村隼さんに演じていただく世良教授はドラマオリジナルのキャラクターです。本作を2021年の今、描くにあたり、最も重要な意味を持つ役として構築しました。科学者という客観的に証明できる立場だからこそのしかかる“一言の重み”、“常識を飛び越した事態”に翻弄(ほんろう)されていくキャラクターです。誰よりも表面上は落ち着き払いつつ、誰よりも心の中では取り乱している。そういう複雑な感情と芝居を演じ切っていただけるのは國村さんしかいないと思い、オファーさせてもらいました。一つ一つの表情、動きから目が離せない、そういうキャラクターにしてくれました」と絶賛している。
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