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草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!2025/04/24 12:00

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 草彅剛が主演を務め、「シン・ゴジラ」(監督・特技監督)などの樋口真嗣監督がメガホンをとった「新幹線大爆破」が、4月23日からNetflixで独占配信スタート。このたび、樋口監督と草彅、細田佳央太のん要潤斎藤工が配信を記念した「発車記念イベント」に集結。その模様をリポートする。

 「新幹線大爆破」は、佐藤純彌監督が手がけた1975年公開の同名パニック映画のリブート。時速80km以下になると爆発する爆弾が仕掛けられた新幹線・ひかり109号を舞台に、息詰まるサスペンスが展開するオリジナル版の大ファンだという樋口監督が、物語の舞台を現代に置き換えて再構築した物語だ。

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 今回、爆弾が仕掛けられるのは新青森駅発東京行のはやぶさ60号。時速100km以下になると爆弾が爆発するという極限状態に追い込まれた車掌・高市和也(草彅)と、同僚の車掌・藤井慶次(細田)、運転士・松本千花(のん)、新幹線総合指令所の総括指令長・笠置雄一(斎藤)らが、乗客と沿線の住民を守るためにさまざまな課題に立ち向かう。

 JR東日本の特別協力によって実現したリアルでダイナミックな新幹線の映像と、新幹線のダイヤと線路の仕組みを巧みに使った作劇が見事! 衆議院議員・加賀美裕子(尾野真千子)や起業家YouTuber・等々力満(要)、高校生・小野寺柚月(豊嶋花)といった年齢も属性も異なる乗客たちと、新幹線の司令部と技術者、警察と政府がそれぞれの“正義”の下に行動する姿が、スピード感たっぷりに描かれていく。

草彅剛「監督も僕も、その時持っている力をすべて込めた作品」

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 まずは、オリジナル版で主演を演じた高倉健さんについて、「とてもお世話になった方なので、すごく感慨深いし、大きな縁を感じる」と語った草彅。オリジナル版ではあまりスポットが当てられなかった車掌をメインにリブートした作品ということで、「とにかく難しいことを言わずに見ていただきたい。監督も僕も、その時持っている力をすべて込めた作品なので、必ず皆さんに感じてもらえることがあると思う」と力を込めた。

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 朝早くから夜遅くまでの撮影が連日続く現場だったそうだが、細田が「草彅さんが本当にニュートラルで。常に明るく現場の皆さんを包んでくれる優しさを持っていらっしゃるので」と現場での草彅の立ち居振る舞いを明かすと、斎藤が「剛さんと樋口監督のお人柄が、作品を完成にたどり着かせたと感じています」と大きくうなずく場面も。

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 「オリジナルでは千葉真一さんが演じた役だったので、お話をいただいてびっくりしたし、うれしかった」と語る話すのんは、現場にギターを持ち込んでいた草彅から「F(コード)を教えてよ!」と言われるなど、ギタートークで盛り上がったそう。

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 新幹線の総合指令所で警察や政府の面々と(たいじ)するという、新幹線の車内とは別の緊張感の中で撮影に挑んだ斎藤は、「僕を含めたミドルエイジのおじさまたちが集結したセットで、なんらかの成分がみんなから出ていって。女性のキャストもいましたけど、最終的に一つの大きなおじさんになるんじゃないかという、なんとも言えない空気感がありました(笑)。樋口監督との関係性で『お前が変身してどうにかしてこい』みたいな空気もあり……」と、樋口監督との「シン・ウルトラマン」で築いた関係性に言及しながら撮影を回顧。

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

 車内で生配信を始める乗客を演じた要は、「頭も良くて、社会的に成功した人物が、自分が死ぬかもしれないという事件に巻き込まれた時にどう振る舞うんだろうかというのは、僕自身もすごく楽しみました。監督が(キャラクターの方向性を)考えてくださったのですが、監督の要望がすべて詰まったキャラクターになっていって、監督はこういうキャラが好きなんだなというのが分かりました(笑)」と、奔放で“クセ強”の等々力役を楽しんだ様子。

 「配信の作品を手掛けたのは初めてなので、(観客が)配信の日をどう迎えるのか……。しかも全世界に配信されるというので、緊張しまくっています」と打ち明けた樋口監督は、「たぶんみんな、歴史に残るくらい大変な撮影だったと思うんですけど、僕だけめちゃくちゃ楽しくて……」と新幹線での撮影についての本音も告白。

 「乗っているだけで楽しいんで。朝6時半に東京・上野を出て新青森まで行って、また上野まで戻ってきて翌朝6時半に上野に行くので、このまま(翌朝まで)乗ってたらダメかな?と思うくらい」という樋口監督の“新幹線愛”は画面にも宿り、「新幹線をこの角度から、このスピードで見られるの?」という驚がくの映像の数々が作品を盛り上げている。

 草彅は「上野から新青森まで1日に12時間撮影するというのを7往復くらいしたのですが、実際の新幹線の中での撮影は本当にドキドキで。普段できない経験をできるというのも撮影の一つの醍醐味(だいごみ)だし、新しい人生の経験を監督がさせてくれた」と笑顔を見せ、細田も「新幹線にどれだけの人が関わっているのかということ、定刻通りに発車するのがどれだけ難しいかということを学びました」と撮影前のJR東日本での研修に関しても振り返った。

 「ただのパニックものではなく、ちゃんとそこに人の血が流れていますし、理屈抜きに迫力があって、エンターテインメント性もある。どの世代の方が見ても何か響くものがあると思うので、これを世界に発信できることが喜びです。高倉健さんが出演なさった作品の遺志を僕らが引き継いで、皆さんに愛してもらって、後世に残していけるような作品になればと願っております」と草彅が思いを伝えた作品は、ついに全世界に“発進”した!

草彅剛ら「新幹線大爆破」監督&キャストが“発車記念イベント”に集結!

【コンテンツ情報】
Netflix映画「新幹線大爆破
Netflix
4月23日から世界独占配信

取材・文/須藤美紀

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