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橋本環奈、「天久鷹央の推理カルテ」の役づくりでは“ヒザ神”を参考に!?2025/04/22 22:00

橋本環奈、「天久鷹央の推理カルテ」の役づくりでは“ヒザ神”を参考に!?

 TVerでは、テレビ朝日系連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(火曜午後9:00)を配信中。主人公・天久鷹央を演じる橋本環奈が、作品の魅力や医療ドラマ初挑戦で感じた難しさなどを語った。

 「天久鷹央の推理カルテ」は、現役の医師であり作家の知念実希人氏による同名シリーズをドラマ化した、“医療版”シャーロック・ホームズともいうべき本格医療ミステリー。天才医師にして名探偵一驚異の知能を誇る診断医・鷹央が、内科医・小鳥遊優(三浦翔平)とバディを組み、超越した頭脳&医師としての圧倒的な知識や洞察力を武器に、謎多き事件や現象を鮮やかに解決していく。

橋本環奈、「天久鷹央の推理カルテ」の役づくりでは“ヒザ神”を参考に!?

――出演オファーを受けた際の感想を聞かせてください。

「学生の頃に原作小説を読んでいて、とても好きな作品だったので、まず『映像化するんだ!』という驚きと、演じることになった時『これは大変なことになるな』と思いました。原作を読んで、鷹央の話す内容や量を分かっていたからこそ『セリフ地獄になるな』と(笑)。撮影に入る前からそのことを想像して、背筋が凍る感じでした」

――実際に台本を読んでみていかがでしたか?

「1シーンだけでも10ページ以上もあって、覚えるセリフ量も想像以上に多くて……。撮影が始まる前に、小鳥遊優役の三浦翔平さんと『どちらかがセリフを間違えても、いい空気のまま頑張ろうね』と約束しました(笑)」

――実際に撮影が始まって、現場の雰囲気はいい状態で進んでいますか?

「はい! 三浦さんと研修医・鴻ノ池舞役の畑芽育ちゃんと3人のシーンが多いのですが、芽育ちゃんは今作が初共演になります。芽育ちゃんは誰とでも仲良く接することができる方なので、いつも3人で楽しくおしゃべりしていますね。つい先日も好きな食べ物の話で盛り上がりました」

――演じる鷹央の印象、魅力に感じた部分を教えてください。

「第1話を撮影して感じたのは、キャラクター性がとても強いということ。鷹央が天才的な頭脳を持っていて、スパスパと診断していくカッコよさが魅力的だと思いました。また、これだけ頭がいいのに不器用で運動神経が悪いところも彼女のいいところだと思いました。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の“運動神経悪い芸人”でのヒザ神(=フルーツポンチ・村上健志)の動画を見て、練習をしたりしましたね」

――先にアニメが放送されていましたが、それにはない“ドラマならではと感じる要素はありますか? また、原作やアニメの要素で、ドラマでも表現したかった部分はありますか?

「そもそも、無理に何もかも原作やアニメに寄せることはしていませんが、髪形は原作の表紙に寄せてみました。原作にある、ただの医療ドラマに収まらないミステリーの要素が物語の深さを演出していて、そこはドラマでも表現されると思います。謎を解決していくテンポ感の良さを感じてほしいですね」

橋本環奈、「天久鷹央の推理カルテ」の役づくりでは“ヒザ神”を参考に!?

――髪形を寄せたのは、橋本さんの意思でしょうか?

「ビジュアルを寄せたいと思って監督やプロデューサーにそう伝えたのですが、原作の知念実希人先生は『無理に近づける必要はない』とおっしゃってくださったそうです。ただ、私自身、作品や作品のファンの皆さまへのリスペクトを込めてキャラクターの雰囲気を寄せたいなと。またそれは役づくりのしやすさにつながることがあるので、私は『寄せて良かった』と思っています」

――そのほかに、意識されたことは?

「鷹央は誰に対しても2人称が『お前』だったり、口調が上からだったり、相手をイラッとさせてしまうようなキャラクターです。ただ、自分自身ではそれに気付いておらず、その鈍感さや、コミュニケーション能力が不足していることを表現することが難しく、意識した部分です。私自身は、人が考えていることを読み解こうと心掛けている方なので、鷹央と性格が全然違うんですよね。鷹央の『相手の目を見てしゃべるのが苦手』という部分が特に難しくて。ほかのドラマだとあまり瞬きをしないように気を付けているのですが、今回はあえて瞬きを多めにしたり、伏し目がちにしたりしました。あとは『口調を強くしすぎないこと』ですね。鷹央は言い方はキツイですが、別に口調が強いわけではありません。悪気なく、あくまで鷹央自身は良かれと思って発言しているので、その無邪気さも表現できたらと思いながら演じています」

――セリフは多いだけでなく、難しい医療用語もたくさん登場します。事前に準備したことなどはありますか?

「セリフの意味を理解していないと視聴者に伝わらないと思い、すべての用語の意味を調べてから撮影に挑んでいます。臓器の名前もたくさん出てくるのですが、その臓器は何の役割を担っているのか、血糖値が高いとどうなるのか、インスリンはどう作用するのかなど……。めちゃめちゃ詳しくなる必要はないのですが、大枠は理解していないと、セリフが出てこなくなる時があります。『覚えて話すだけじゃダメだ』というのは、この作品が初めてかもしれないです。毎日必死に覚えて、毎日気絶するように寝ています(笑)」

――橋本さんにとって、新たなチャレンジとなる作品なのですね。

「本当に。ここ数年の中でも、かなりヘビーなものを求められているなと感じますが、​​その分やりがいもあります。鷹央は謎に対する探求心が本当に強くて、緊迫した空気でも、1人だけワクワクした表情をしているんです。その不謹慎だと思える部分を、どうすればちょうどよく見えるようになるのか。毎日考え、監督と相談しながら撮影しています」

――「鷹央と性格が全く違う」ということですが、今のお答えで仕事に対して探求心を持っているところは、鷹央と共通していると感じます。

「確かに。私は楽しいことが大好きなので、仕事もプライベートも関係なく『楽しい』が一番だと思っています。そういう意味だと、興味があることに対して進む力みたいなものは、似ているかもしれませんね」

橋本環奈、「天久鷹央の推理カルテ」の役づくりでは“ヒザ神”を参考に!?

――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。

「ミステリー作品には『この時に犯人はこんな動きをしていたんだ!』と見返す楽しさがあると思います。この『天久鷹央の推理カルテ』にもそんな魅力が備わっているので、ぜひ何度も繰り返し見て、楽しんでほしいですね。また、先ほど言った、セリフの難しさについてはすごく頑張っているので注目してほしいです(笑)。医療用語が飛び交う難しいシーンがたくさん登場しますが、テンポ感は軽快で、面白いドラマになっています。ぜひご覧ください」

橋本環奈、「天久鷹央の推理カルテ」の役づくりでは“ヒザ神”を参考に!?

【コンテンツ情報】
天久鷹央の推理カルテ
TVer
4月22日から配信中

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