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パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】2025/03/24

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンと「ペパーミント・キャンディ」のソル・ギョングがダブル主演を務め、ディズニープラス(Disney+)のコンテンツブランド「スター」で独占配信中のオリジナル韓国ドラマシリーズ「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」。3月17日に韓国・ソウルで制作記者会見が行われ、メインキャストの4人とキム・ジョンヒョン監督が、ドラマの見どころやキャラクターの魅力について語った。

 会見はフォトセッションからスタート。シックな黒のパンツに身を包んで登壇したパク・ウンビンは、持ち前の華やかでラブリーな笑顔を浮かべてポーズ。一方、ソル・ギョングは、ベテランの風格を感じさせるたたずまいで撮影に応じた。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 劇中では愛憎関係を見せる2人だが、ツーショット撮影では、ハートポーズをしたり、“肘を曲げて両手を上げる”手術前ポーズをしたりと、パク・ウンビンのリードで和やかな雰囲気を醸し出していた。

 「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」は、田舎で違法手術を行う天才医師・セオク(パク・ウンビン)と、脳手術の権威・ドッキ(ソル・ギョング)との熾烈(しれつ)な対立と頭脳戦を描くメディカル心理サスペンス。師弟関係でありながらも憎悪し合う2人の戦いと、メディカルスリラー要素が合わさったドラマとなっている。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 パク・ウンビンが演じるのは、天才医師と呼ばれながらも、恩師であるドッキのせいで医師免許をはく奪され、違法手術に手を染めるようになった闇医者・セオク。クレージーなほどに感情をむき出しにする激高型サイコパスなキャラクターで、かれんなイメージを持つ彼女の狂気への変貌ぶりが、配信前から大きな話題になっていた。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 キム監督は、キャスティングの理由について「意外性」と回答。「俳優がそれまで見せてこなかった姿を引き出せるというのは、監督にとって喜びを感じるものです。パク・ウンビンさんが今回の役を引き受けてくださることが決まった時、とてもうれしかったです。実際、現場でウンビンさんの演技を見ながら『本当にクレイジーだ』という言葉が何度も口から出ました」と興奮気味に語った。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 パク・ウンビンは「セオクは、脳と手術をこよなく愛する天才医師。幼稚で単純なところがあり、本能に忠実な人物です。怖いもの知らずで、衝動を抑えることが苦手なため、制御不可能な姿を多く見せます」と役柄を紹介。「『無人島のディーバ』を撮影していた頃にオファーをいただきました。まずタイトルに魅かれましたし、台本に書かれている強烈なログラインと展開、これまで演じたことのないキャラクター設定に好奇心をかき立てられました。今回は計算をして演技するのではなく、その状況や相手とのやりとりに五感を研ぎ澄ませ、本能で演じています。演じる中で自分も知らなかった姿を発見すると“これがセオクの顔なんだ”と感じました。こういう役ですから、役に共感してほしいとは言えません。“こういう人もいるんだな”と思っていただければ。私がどこまでクレージーになっているか、注目してください」と期待を煽った。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 ソル・ギョングが扮(ふん)したのは、セオクの恩師でありながら、彼女を表舞台から追放したドッキ教授。「ドッキは脳の魅力に取りつかれ、脳という“島”に閉じ込められて生きているような人物。脳神経外科の権威であり、周りから尊敬もされていますが、誰をも寄せつけず、愛情を向ける後輩、弟子もいません。唯一目をかけたセオクでさえも、結局は器の小ささ故に突き放してしまう冷徹さもあります。脳に関しては自信に満ちあふれていますが、情けない面や子どものような面もあると思ったので、その都度、演技を変えていきました」と語った。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 ちなみに、意外だが、ソル・ギョングにとって医者役は今回が初めて。「私は怖がりで、本来脳手術の映像を見ることすらできないのですが、役づくりのために大学教授と一緒に動画を見ながら、手術室に入る順序やメスの使い方など一つ一つ学びました。実は、手術シーンでクローズアップされた手は教授のものです。繊細な手つきのため教授にお願いした方がいいと考えました。ウンビンさんはちょうどいい手の大きさの代役がいなかったこともあり、代役を立てず自らやっていましたね」と撮影の裏話を披露した。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 パク・ウンビンも同じく医者役に初挑戦となった。「手術の場面だけでも1日に6時間から10時間ほど撮影しました。精巧に作られた脳の模型を1日中顕微鏡でのぞき込みながら、これが今私の頭の中にもあるんだなあと思うと、興味深かったです」と感想を述べた。

 物語の鍵となるのが、セオクとドッキの複雑怪奇な師弟関係。特に2人の名優の演技合戦は大きな見どころだ。ソル・ギョングとの相性を尋ねられ、パク・ウンビンは「100点満点中100点です」と華やかな笑顔を見せ、「すべてのシーンで先輩から刺激を受けましたし、パワーをもらいました。先輩がいなければ最後まで走り切ることはできなかったと思います」と感謝の念を伝えた。

 これにはソル・ギョングも顔をほころばせ、「私が今作に出演を決めたのは、ウンビンさんが出演すると聞いたからです。ウンビンさんがセオクをどうやって演じるのか気になりましたし、ワクワクしました。相性もとてもよかったです」と返答。そのコメントにパク・ウンビンは「前にもこうおっしゃってくださったことがありますが、公式の場であらためて聞くと、涙が出そうになりますね」と感無量の様子。

 すると、突然パク・ビョンウンがソル・ギョングに向かい、「僕の存在も出演理由の一つになりましたか?」と質問。ソル・ギョングが当惑した面持ちで「ビョンウンさんは私の後にキャスティングされたので、その時は眼中にありませんでした」と真面目に答えると、会場は笑いに包まれた。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 ユン・チャンヨンは、セオクの助手を務めるソ・ヨンジュ役。ソル・ギョングとは映画「君の誕生日」以来、2度目の共演となる。「いつも医者として尊敬するセオクのそばにいて、気遣いを見せたり、心配したり、自分のことよりもセオクを優先する人物です。ウンビン先輩とご一緒するシーンが大部分だったので、撮影現場では先輩と積極的にコミュニケーションを取りながら役づくりをしていきました。共演した先輩方は本当にいい方ばかりで、幸せな現場でした。撮影の日には、その日感じたことを日記に書き留めるようにしていました」と振り返った。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 セオクの才能にほれ込み、手術を手伝う麻酔外科医のハン・ヒョンホを演じるのは、パク・ビョンウン。悪役のイメージが強いパク・ビョンウンだが、今回の役柄は「今まで演じてきた役の中で最も悪意がなく善良な人物」だったそう。「金や名誉に関心がなく、経済的困難を抱える人々を助けてばかりいるため、経営する病院は赤字続き。この中でセオク先生の事情を唯一知らない人物です。セオク先生の手術に対する情熱や、人を生かそうとする気持ちを尊敬しています。セオクが感情的なので、僕は反対に感情を表に出さずにいることでバランスが取れると思い、あまり感情に浮き沈みのない人物として演じようと思いました。撮影はとても楽しかったです。まなざしやセリフ、感情表現に優れた素晴らしい先輩・後輩がそろっていて、多くの学びを得ることができました」と述べた。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

 最後にあらためてキム監督は「脳に狂った者たちの世界を描く残酷な童話のような物語です。平凡なキャラクターは1人として出てきません。セオクとドッキという師弟の関係性、関係変化に期待していただきたいです。予想と期待を飛び越える作品になっていると思いますので、楽しみにしてください」と呼び掛け、ソル・ギョングが「今作は決して難しい作品ではありません。難しく考えず、天才2人の戦う様子、2人のやりとりを楽しんで見てほしいです」と語り、1時間の記者会見の幕は閉じた。

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】
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パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

【コンテンツ情報】

パク・ウンビン「クレージーさに注目してほしい」【「ハイパーナイフ」会見リポート】

ハイパーナイフ 闇の天才外科医(全8話)
ディズニープラス
独占配信中(毎週水曜2話ずつ配信)

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