「HEART ATTACK」出演の寛一郎、三浦透子らが“個人的に欲しい能力”とは?2025/03/21

FODで全話一挙配信がスタートしたドラマ「HEART ATTACK」の完成披露試写会が3月19日に開催。出演した寛一郎、三浦透子、SAKURA、めがね、阿部久令亜と、丸山健志監督、原作者のShawn Kittelsen、主題歌を担当した冨岡愛が登壇した。
フジテレビは、2023年9月に、スカイバウンドとパートナーシップを構築し、その第1弾として、スカイバウンドオリジナルのグラフィックノベルシリーズ「HEART ATTACK」を共同制作でドラマ化することを発表した。スカイバウンドは、ドラマが120カ国以上で視聴されるなど世界的に画期的で魅力的なコンテンツを生み出し、コミック、ゲーム、テレビ、映画、デジタルメディアなどあらゆる分野のコンテンツを多角的に制作しているマルチプラットフォームエンターテインメント企業だ。今回、フジテレビが制作を主導し、スカイバウンドが全世界に配給する。
「HEART ATTACK」は、近未来の日本を舞台に超常的な能力を持ち世間から迫害されている“ヴァリアント”が抑圧や権力と闘い、運命的な愛情をスリリングな展開と刺激的な映像演出で描いたドラマ。ヴァリアントの人々は、“奈落”という集落に隔離され、VCU(ヴァリアント犯罪課)という組織に常に監視されている。主人公・ウミン(寛一郎)は、ヴァリアントでありながら、VCUのスパイとして活動。もう1人の主人公・エマ(三浦)は、インフルエンサーユニット“L”のメンバーとして、日々MAKUMAという動画配信プラットフォームでヴァリアントの自由と権利を求め動画を配信している。微々たる特殊能力しかなかった2人が偶然出会い、手が触れると…。

ドラマの見どころについて、寛一郎は「キャスト皆がバリエーションを持っている。どんなバリエーションを持っているのか? なぜ彼らにバリエーションが備わったのか、楽しみにしていてください」、三浦は「細かいところまでこだわりがつまっていて、私たちヴァリアントが住んでいる世界観を表現するための工夫、どこを工夫するのかというポイント。例えば食事、クラブで踊っている人たちの振り付け、ダンスとかわれわれが今生きている世界ではやりっているものとはちょっと違った奈落という世界でのはやりを作り出しています」とそれぞれアピール。丸山監督は、作り出した不思議な世界観に関して「アメリカ原作のコミックスなので、舞台はアメリカの設定でした。それを日本を舞台にドラマ化するのはある意味いろんなところにチャレンジしがいがありました。長くに隔離されている状況の中で食事一つとってもたぶん普通の食事ではない。そういったことを積み重ねていろいろチャレンジし実験的な要素で、こうやったら面白いんじゃないかっていうところを散りばめた感じです」と手応えをにじませた。
また、三浦が演じるエマと一緒に奈落の情報を発信するインフルエンサーユニット“L”のメンバーは、撮影期間中の思い出も披露。寛一郎が「きらびやかな眼鏡をかけためがねちゃんが、ずっとしゃべっているんです。夜遅くに撮影を終えてバスに乗ってみんなで帰るんですけど、本当にずっとしゃべってる(笑)」と明かすと、当のめがねは「しゃべりに始まりしゃべりに終わる現場でした。でも理由がちゃんとあるんです。映像はすごく美しい世界観ですけど話の内容は、差別され、阻害され、そして国から追放され、その中でも人権を失いながらも生きていっている姿の人たちについて書かれていて、本をいただいた時にちょっとこれは1人では背負い切れないなと思いまして。Lっていう革命軍のメンバーでもあるので、とりあえずこのLだけでも心を通じ合わせたいと思い、たくさん話させていただきました」と語った。
三浦はそんなめがねに対して、「本当にそれがありがたくて、初対面の時からすっごい話しかけてくれて。やっぱりそれがきっかけで、みんな仲良くなれた気がする。この現場のいい空気感を生み出したのはめがねさんのトーク。無駄話ばっかりしているわけではなくてめがねさんはとても芝居に熱いところがあって、演技にすごく悩んでる姿も私は見ていて。そういうのも含めていろんな会話ができた現場だったなと思います」と感謝した。

さらに、さまざまな能力を持ったヴァリアントが出てくる物語にちなんで、「個人的に欲しい能力」を挙げるコーナーも。
寛一郎が「1分で本の内容が入ってくる能力。これは本だけでもなく1日の時間をもう少し長くしてほしいっていうことで、分かりやすく映画見るのも何にでもそうですけど。買って満足して読んでいない本とかが結構たまっていて。それを読みたいんです。読めよって話なんですけど時間がかかりますからね。ちょっと日常を楽にする能力だと思って、書きました」と話すと、三浦は「記憶を消す、何も考えなくても目的地までたどり着ける。嫌なことも忘れたいみたいな発想ではなくて。1回読んだ本がすごく面白かった、っていうやつを読んでなかった時に戻してもう1回読みたい。映画とか本とか、結末を知ってしまう前にもう一度戻りたいなっていうことってあるなと思って書きました。もう一つは本当にただの方向音痴を直したいって話なんです。本当に日々それにものすごくエネルギーを使ってるなって感じるので。あまりそこにエネルギーを割かずに目的地にたどり着けるようになりたいな、という思いで書きました」とコメント。
SAKURAは「物を動かす」と挙げ、「私はシンプルに結構めんどくさがりなので寝る時とかに、化粧落とさずに疲れて布団とかに寝ちゃった時に、化粧落とし 今ここに欲しいな、とか電気消すとか。ベッドにいる時に電気消すのってあれ、本当に面倒くさいんですよ」、めがねも「物を動かす、壁をすり抜ける。毎日掃除機をかけるんですけど、年末年始とかに大掃除するじゃないですか。その時に壁沿いのソファーとかって、どかしてやるじゃないですか。この能力があればウィーンってやって。すごくないこれ? 私は動かせないものを動かしたい」と言って笑いを誘った。

阿部は「ちょっとだけ先のことがわかる能力」として、「10年とか先が見えちゃうと面白くなかったり、選択肢を変えたりとかでいろいろ複雑になっちゃうと思うんですけど、本当に5秒とか、それくらい先だったら、これから転ぶとか、洋服の糸引っ張っちゃって穴が開いちゃうとかそういうのを防げるから、便利じゃないかなと思いました」とかわいらしい願望で周囲を和ませ、丸山監督は「体が未知なる楽器になって新しい音を出す能力。このアンケート書いてる時に三浦さんのライブにちょうど行ってる時で。そのライブに行って、声って本当に才能っていうかすごい能力だから、声以外に何かないのかな、身体から発せられる音とかがあって人を幸せにできたりとか、そういうバリエーションがあったらいいなって思いました」と回答した。
その後、冨岡が主題歌した後に、「ドラマも人間の強いところ弱いところを繊細に描かれている作品だなと思ったので、それを私も曲を通して表現出来たらなと思いながら歌わせていただきました。世界観もですが、すごく重みのある歌詞で、それをどう消化して表現していくのか、ということを一番考えました」と思いを伝えた。

最後には、あらためて丸山監督が「人間ドラマも見どころですし、本当に魅力的なキャラクターたちがたくさん登場してきて。いろんなドラマを繰り広げるんですが、そこも本当に見どころですし、音楽、美術、いろんなところが見どころになっていると思います。予告編だったり、何か引っかかった部分があった方々はぜひ見てほしいと思います」と呼び掛け、三浦は「私自身演じていて私が私であるだけなのに、と。本当にその生まれながらに持ってしまったその違いによって、こう与えられた環境の中でもがくキャラクターたちの姿というものに、本当に演じていて勇気をもらいました。一生懸命作りました。ぜひ見てほしいです」、寛一郎が「今日1話を見ていただきましたが、家に帰ったら、もうみんな2話が見たくなってくるはずです。今日見て、かなりの情報量だったと思います。ここから8話まで、すごい人間ドラマストーリーかつ音楽、小道具などの美術まで、すべてにこだわりが詰まっていて、1回では見切れる情報量ではございません! なので、まず無料配信される1話を見直してもらえば、必ず皆さんは2話以降を見るためにFODに入会してくれると思っております(笑)。今日は本当にありがとうございました」と力のこもった言葉で締めくくった。
なお、完成披露試写会の模様は、後日FODで無料配信の予定だ。
【コンテンツ情報】
「HEART ATTACK」(全8話)
FOD
全話一挙配信中
※メイキング Short Ver. 無料配信中
出演/寛一郎、三浦透子、水間ロン、早乙女太一、向里祐香、SAKURA、めがね、阿部久令亜、白宮みずほ、詩羽、山田健人、松浦りょう、米本学仁、清水くるみ、富田健太郎、ピエール瀧、三浦誠己、村上淳、西田尚美、岸谷五朗ほか
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