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中村俊輔が明かす「俺はもうないな」と感じた瞬間。そこからの復活2025/03/02

中村俊輔が明かす「俺はもうないな」と感じた瞬間。そこからの復活

 Lemino®では、オリジナルドキュメンタリー番組「NumberTV」第15話を独占無料配信中。今回登場するのは、日本サッカー界を代表する天才レフティーとして知られ、Jリーグ、海外、日本代表で活躍を続けた元プロサッカー選手・中村俊輔。2000年には史上最年少の22歳でJリーグ最優秀選手賞を受賞し、07年にはスコティッシュ・プレミアリーグMVPにも輝いた彼の輝かしいサッカー人生には、数々の挫折があった。そんな挫折を乗り越え続けてきた中村のサッカー愛に迫る。

中村俊輔が明かす「俺はもうないな」と感じた瞬間。そこからの復活

 日本随一のフリーキッカーとして知られる中村。小学生の頃はプロを目指していたわけではなく、ただ純粋にサッカーが好きだったという。横浜マリノスのジュニアユースのセレクションでは、500人中10人という狭き門をくぐり抜け、エリート街道を歩み始めた。

 しかし、中学3年生の時、全国大会を前にベンチ外に。屈辱を味わい初めて涙を流したこの経験が大きな転機となり、自信を取り戻すために自主練習を重ね、「自分と向き合う」力を身につけた。高校時代には、もがきながらも自分を再構築。挫折から学び、「自分を変えるのは自分次第」と感じ、日々練習に励んだという。彼の心の中に芽生えたのは、「環境は関係ない。すべては自分次第」という強い信念だった。そして、その考えが徐々に実を結び、プロの世界へと足を踏み入れることになる。

中村俊輔が明かす「俺はもうないな」と感じた瞬間。そこからの復活

 横浜マリノスに加入後、その才能をすぐに発揮する。入団1年目からトップチームに帯同し、Jリーグ優秀新人賞に選ばれるなど、順調なスタートを切るが、日本代表としての期待が高まる中、02年のワールドカップでは代表メンバーから落選する。

 この悔しさを胸に、彼は自分に足りないものを見つけ、世界で活躍するために、より高いレベルを求めて海外へ飛び立つ。イタリアのレッジーナ、そしてスコットランドのセルティックへと移籍。そこで彼は、多くのチームタイトルを獲得し、年間MVPにも選ばれた。その後、念願の地・スペインのエスパニョールに移籍し、苦しみながらもさらなる挑戦を続け、どれほどの試練が彼を待ち受けようとも、挑戦し続けるその姿勢は、まさに“中村俊輔”そのものだった。

 中村にとってもう一つの挫折地点は、10年の南アフリカワールドカップでのスタメン落ちだ。海外での成功を収め、日本代表の中心選手として活躍してきた彼にとって、ベンチに座ることは予想以上の精神的ダメージだった。「俺はもうないな」と感じるほどのつらさを味わうが、そんな中でも彼は黙々と居残り練習を続け、無心でボールを蹴り続けた。

中村俊輔が明かす「俺はもうないな」と感じた瞬間。そこからの復活

 チームはベスト16に進出するが、中村はわずか26分の出場のみ。その後、日本代表から引退を決意するが、そこからの復活が始まる。代表引退後は、横浜F・マリノスで2度目のJリーグMVPを獲得。その後、ジュビロ磐田、横浜FCでプレーし、22年44歳で現役を引退する。

 現役引退後、指導者としての道を歩み始めた中村。横浜FCのコーチとして後進の育成に力を注ぎながら、選手時代の経験を生かして指導に取り組んでいる。「選手が学べるような指導者になりたい」という思いを胸に、日々成長し続け、その姿勢には選手時代と変わらぬ貪欲さが宿っている。華麗なプレーの半面、逆境や挫折をバネに飛躍してきた中村の歴史は、きっと多くの人に勇気を与えるはずだ。

 なお、第16話ではこれまでに配信した「NumberTV」前半の総集編を予定している。

【コンテンツ情報】
「NumberTV」挫折地点~あのとき前を向いた理由~

Lemino
配信中(全24回配信。月2回配信予定)
スポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」との共同プロジェクトによって誕生した、トップアスリートの「挫折」と「復活」をテーマにしたドキュメンタリー番組。

製作著作:NTTドコモ/ Sports Graphic Number

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