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ドン・ウェイが語る「長相思」おすすめのロマンチックなシーン2025/02/26

ドン・ウェイが語る「長相思」おすすめのロマンチックなシーン

 ヤン・ズーが演じる過酷な運命を背負ったヒロインと、ジャン・ワンイードン・ウェイタン・ジェンツーワン・ホンイーが、それぞれの立場で彼女を命懸けで愛する4人の男たちに扮(ふん)した壮大なドラマチックラブロマンス「長相思」。ドン・ウェイは、“溺愛系見守り男子”を好演した。葉十七(ようじゅうしち)と塗山璟(とざんけい)を演じ、現在は中国で配信中の主演ドラマ「仙台有樹(原題)」も話題の彼が、演じた役柄や共演したヤン・ズー、おすすめのロマンチックシーンなどを明かした。

――演じた塗山璟と葉十七はどんな役柄ですか?

「青丘の塗山璟は九尾狐で商才のある大富豪です。一方、小夭(しょうよう/ヤン・ズー)と添い遂げたいと願う葉十七は気楽な人物で、立場や責任もなく小夭だけを思っていられます。一方、塗山璟は一族のことも考えなければならず、責任や義務に縛られているので、ままならないですね」

――物語の前半では、過酷な運命により男として生きることになった異色のヒロイン、後半では、本来の姿を取り戻した姫君のりんとした美しさも披露したヤン・ズー。ヤン・ズーさんが扮した男性医師・小六(しょうりく)はどういう存在ですか?

「小六は塗山璟の人生観・恋愛観を変えました。そして、傷つき、世界を失って悲しみに閉じこもる葉十七の心を開いた、彼にとって重要な人物です」

――姫君(ヤン・ズー)である小夭と塗山璟との関係性は?

「2人が清水鎮で暮らしていた頃はお互いがすべてでした。ただ葉十七は穏やかですが実はワンマンなんです。何と言うか、意外にしたたかで小夭を決して諦めません。小夭に出会えて塗山璟は幸せです。小夭とは心が通じ合うし価値観も似ています。これは重要な点です」

――塗山璟を演じて、彼のことをどう思いますか?

「長く塗山璟を演じる中で、小夭に対する塗山璟の愛を切々と感じました。塗山璟が裏切られたり、陥れられた時の悲しみもです。周りに対する姿勢に魅力を感じます。傷つけられても報復を考えることなく、傷つけた人間を許し、恨みを忘れることを選ぶ、その強さに感動しました。しなやかな強さであり偉大な優しさです。心が強いんです」

――塗山璟と葉十七はそれぞれ別の立場ですが、どのように演じ分けましたか?

「葉十七はやるべきこともなく何の責任もありません。小夭だけが彼の世界です。でも塗山璟にはしがらみがあります。後半の展開は演じていても胸が痛んで『世界よ、彼に優しくあれ』と思いました。でもことさらに2人を演じ分けてはいません。1人の男の人生の二つの時期にすぎないからです。だから葉十七を演じる時は顔や体の表情もリラックスして自由になります。塗山璟を演じる時は、毎回撮影前に過去の場面まで復習するようにしました。塗山璟はその時々によって状況や精神状態が異なるからです。経験を時系列につなげることで心の流れも分かります。その場の感情を正確につかむことで、役に入って深く演じることができます」

――塗山璟と葉十七はどちらが難しかったですか?

「塗山璟ですね。彼には問題が山積みですから。一族の問題も、小夭との間の問題もあって、精神的負担も大きい。動揺し、怒りも湧いてきますが感情を抑えなければならない。僕自身の感情を制御するのが難しいんです。塗山璟に代わって行動したい心情になります。でも彼は気遣いができて人を思いやり、自分の言動で傷つけまいとする男なんです」

――あなた自身と塗山璟の間で葛藤がありましたか?

「ありましたね。よく夜中に、彼の状況を思って悲しくなりました。半年近く演じると役が抜けなくなるんです。撮影中は私的な時間にも塗山璟の思考で物事を考えていました」

ドン・ウェイが語る「長相思」おすすめのロマンチックなシーン

――では、おすすめのロマンチックなシーンを教えてください

「清水鎮の日々もですし、龍骨獄に草凹嶺木樨園での愛の言葉など、名場面は多いです。清水鎮でのお姫様だっこは2人の恋愛を予感させるものです。小夭が頬を赤らめ、十七は彼女の恥じらいを知る。龍骨獄での小夭からの口づけに、木樨園でひそかに秋波を送り合う2人。琴の稽古の名目でのデート…本当にたくさんありますよ」

――ヤン・ズーと初共演した感想は?

「当初は緊張しました。ベテランと共演できるなんて夢のようでしたから。自分の未熟さが心配でした。でも一緒に演じてみると、垣根のない人だと分かりました。積極的に話しかけてくれて、雰囲気づくりもうまいんです。俳優としての常識や撮影現場での知識を惜しみなく教えてくれ、大いに助けてもらいました」

――ヤン・ズーと小夭に共通点はありますか?

「彼女は小夭そのものですよ。彼女の演技は心で演じています。それが僕の演技の大きな助けとなって、塗山璟の役に入っていくことができました」

――現場での盛り上げ役は誰でしたか?

「間違いなくヤン・ズーさんです。特に何かをするわけじゃないのですが、彼女がいるだけで場が楽しくなるんです」

――撮影を終えてすぐに役から抜けられましたか?

「僕の撮影が終わったその日には全く実感がなかったし、しばらくは終わった気がしなかったんです。ただ胸に大きな穴が開いたようで、何かは分からないけど大事な物をなくした気分でした。寂しくなったのは数日後で、もう塗山璟とはお別れなんだと感じました」

――今でも感情があふれてくることがありますか?

「抑えきれませんね。役の人生を経験することは素晴らしい体験だと思います。だから俳優の仕事に魅力を感じるんです。他人の人生を味わえるのは俳優だけですから」

――近年、ご自身に注目が集まっていることで、プレッシャーを感じていますか?

「プレッシャーは感じていません。世間の反応はあまり意識しないんです。ただどの仕事も全力を尽くすだけです。与えられた役の役づくりに集中したいと思っています。僕のスタッフの方が大変かもしれませんね。批判的な意見があった場合は、僕が自分で見なくてもスタッフが教えてくれるんです。僕は克服すべく努力するだけです(笑)」

【プロフィール】

ドン・ウェイが語る「長相思」おすすめのロマンチックなシーン

ドン・ウェイ(鄧為)
1995年2月26日生まれ。中国出身。主な出演作に、「リミット・ラブ~命短し恋せよオトメ!~」(2021年)、「千紫万華(せんしばんか)~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~」(23年)、「長月烬明(原題)」(23年)などがある。

【コンテンツ情報】

ドン・ウェイが語る「長相思」おすすめのロマンチックなシーン

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