「Broken Rage」北野武が熱い思いを語る特別インタビュー映像が解禁2025/02/19
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Amazon MGMスタジオ製作のAmazon Original映画「Broken Rage」が、2月14日からPrime Videoで240以上の国や地域で世界独占配信中。このほど、お笑い界のレジェンドであり世界有数の映画監督でもある北野武が本作で表現したかった“新たな挑戦”に対する熱い思いを、北野自身はもちろん、浅野忠信、大森南朋、白竜、中村獅童ら北野組常連俳優たちが、彼らの視点からも語るオフィシャル特別インタビュー映像が公開された。
2月14日から配信され、世界中から大きな反響を呼んでいる「Broken Rage」。解禁となった映像では、「世界のキタノ」と称される北野監督が本作での “笑い”と“新たな試み”に対する胸中を制作秘話を交えて自ら語る姿が映し出されている。監督自身が“実験映画”と銘打ち、約60分の映画を前後半に分け、前半では裏社会と警察組織の骨太のクライムアクションを描き、後半は前半と同じ物語をコメディータッチでセルフパロディするという実験的な構成だ。そんな作品について、北野は「これは映画界で初めてだろう、これをやったヤツはいないだろうと思って、ほくそ笑んだ」と笑顔を見せる。
“キタノ映画”の特徴である“暴力”と“笑い”の融合が、本作ではより色濃く描かれている。その“笑い”について、北野は「“笑い”としてはクスクスなんだよね。シリアスな映画で失敗した時に、笑っちゃう感じ。殺し屋というモノトーンな題材で、緊張させておいてクスクス笑うような感じを撮りたかった。お笑いを全面的に出したくなくて、シリアスだけど同じトーンでパロディにすると『こんなになっちゃうよ』っていうのがメインなんだ」と明かす。
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本作で“笑い”を体当たりで表現した浅野、大森については「浅野くんや大森くんたちはうまいからね! 役者としてすごいところは、パロディのお笑い部分だと知っていても笑わせようとしないんだよね。ネタふりの前の(シリアスな)芝居とどう違うのかを分かっていて、大げさにボケようとはしない。言われたことをちゃんとやるから、作品を見たらそれがボケに見えるようになっている。それはすごいなと思う」と大絶賛。
「Dolls(ドールズ)」(2002年)、「アキレスと亀」(08年)、「アウトレイジ 最終章」(17年)、「首」(23年)に続き5度目の北野作品への出演となった大森は撮影を振り返って「真面目な方のパートに打ち合わせはないんですが、お笑いパートの打ち合わせはあって、監督の意図されているところや間、狙いについては(浅野くんと)結構話しました」と明かしている。
第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を「SHOGUN 将軍」で受賞した浅野は、「突然監督が『これもやってみようか』というふうにアイデアをくれるんです。それに追いつくために大森さんといろんな話をして、結果大森さんに頼りきりで、全負担をかけていたような気がします(笑)」と全力で臨んだ撮影の日々を振り返り、「僕が笑わせようとすることで笑いが取れることは絶対にないと思っていました。これがお笑いのストーリーラインとして進んでいたとしても、真剣に受け止めて演じなければと思っていました」と、覚悟をもって熱演したこと垣間見える。
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そんな映画監督としても長いキャリアをもつ北野の“新たな試み”について、大森は「『Broken Rage』は、今の北野監督の真骨頂であると思います。ある芸術家の生き様の断片を見ているようなイメージです」とあおぎ見ており、「首」に続き北野作品への出演を果たした獅童も「監督は時代の流れや、世の中がどんなものを求めていて、どんなふうに昭和から平成、令和と時代が変わっていったことを、それを敏感に察知されています」と北野監督への敬意を表している。そして、白竜は「監督の中には、いろんな方向にいろんなアイデアがあると思うんです。これからもいろんなジャンルを撮るんじゃないかと思います」と今後の北野監督への期待を語った。
映画界のレジェンドとなった今も意欲的に制作を続ける北野は、本作を経て「たたき台となるストーリーから、いろんな監督にそのパロディを作ってほしいなと思います。方向やベクトルは見せたから、あとはいろんな人がチャレンジすればすごいものができるようになる」と、まだ見ぬ“映画”の可能性について期待を膨らませる。「Broken Rage」というタイトルに強い思いが込められているように、映画の常識を“打ち砕く”べく制作された意欲作は見逃せない。
【コンテンツ情報】
Amazon Original映画「Broken Rage」
Prime Video
世界独占配信中
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