ジェームズ・スペイダー主演「ブラックリスト ファイナル・シーズン」――「第1話からすべて、エンディングを迎えるための軌跡を描いている」2023/06/22
大ヒットアクションサスペンス「ブラックリスト」が、ついに最終章を迎える。FBIに情報を提供してきた、凶悪犯罪者たちとコネクションを持つレイモンド・レディントンを長年演じてきたジェームズ・スペイダーが、最終シーズンについて語った。
── 最終シーズンはどのような展開になるのでしょうか?
「シーズン10が最終シーズンとなることが発表されたのは、本国・アメリカの放送直前でした。でも、私たちにとっては、以前から構想してきたことですから、最終シーズンの構成は、第1話からすべて、エンディングを迎えるための軌跡を描いています」
── レディントンは、どのように変化しましたか?
「最終シーズンでのレディントンは、今まで以上に逃亡者としての生活を送っています。しかし、レディントンはそのことをあまり気にしていないように思います。そんなことはどうでもいいと考えているんです。彼にとって今重要なのは、生きるか死ぬかという問題です」
── 今シーズンでレディントンを突き動かすものは何だと思いますか?
「彼にはエリザベス(メーガン・ブーン)の子ども、アグネスというとても大切な存在がいます。それとは別に、世界規模で大きな犯罪組織を抱えていて、管理していかなくてはいけません。すべてに関して少しずつですが、彼の欲求も高くなってきています。味覚や食欲も高まっていると思いますが、それ以上に物に対する執着が高くなってきている。その一方で、以前にも増してせっかちになっていますし、過去の経験からより冷酷になったと思います。今後もいろいろなことが起こると思います」
── 周囲の人たちとの関係はどうなりますか?
「FBIのクーパー(ハリー・レニックス)、そして忠実なボディーガードだったデンベ(ヒシャム・タウフィーク)とも長い歴史があります。デンベは途中でFBIの捜査官としての道を選択しました。この選択はとても良かったと思います。なぜなら、最終的には避けられない終わりがあり、そしてその終わりは、素晴らしい結末ではない可能性もあるからです。そしてレディントンについて言えば、彼が彼の身近な人々たちを失うことはありません」
── 10年前を振り返ってみて、この展開をどう思いますか?
「私が初めてパイロット版の台本を読んだ時、『10年後が見える』と言ったのを覚えています。10 年間通して、それは思い描いていたものでもあり、時には思っていたものと違うものにもなっていました。そしてそのことが、このシリーズをとても面白いものにしてくれました。最終的な結末への軌跡が見えているように感じても、遠回りをすることによって、さまざまな出来事が起こり先の展開が分からなくなります。そして、その展開に驚かされます。そういうことの積み重ねが、この作品を面白くしているのだと思います」
── 本シリーズが大成功した理由は何だと思いますか?
「この作品のいいところはこれまでにたくさんありました。この作品には、明確なモデル・模範はありません。そして雰囲気もエピソードごとに変わっていますし、ショー全体でさえ紆余曲折(うよきょくせつ)した道を選んできました。そのようなところが、このドラマの特徴だと思います」
【プロフィール】
ジェームズ・スペイダー James Spader
1960年2月7日生まれ。米・マサチューセッツ州出身。89年の映画「セックスと嘘とビデオテープ」で名声を得る。「ザ・プラクティス」(97~2004年)と「ボストン・リーガル」(04~08年)でエミー賞最優秀主演男優賞を3回受賞。
【番組情報】
「ブラックリスト ファイナル・シーズン」(全22話)
スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメ
7月25日スタート
火曜 午後10:00~10:55ほか(二カ国語)/深夜0:00~1:00ほか(字幕)
休暇中だったレディントン(ジェームズ・スペイダー)がニューヨークに現れた矢先、中国領事館の関係機関で爆破事件が発生。それは、ブラックリストにまつわるすべての真実を暴き出し、レディントンに復讐(ふくしゅう)しようとする中国人暗殺者の計画で…。
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