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「キャシアン・アンドー」のディエゴ・ルナが語る制作の裏側2022/10/24

ディエゴ・ルナ(「キャシアン・アンドー」)/海外ドラTVガイドWATCH

 2016年の映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の5年前、帝国が支配する暗黒の時代を舞台に、反乱軍として立ち上がる人々の物語を描いたオリジナルドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」が配信中。「ローグ・ワン」にも登場したキャシアン・アンドーを再び演じたディエゴ・ルナに、制作の裏側を聞いた。

── 今回、キャシアン・アンドーのバックグラウンド作りにどう関わりましたか?

「脚本を担当したトニー・ギルロイが希望する時に関わったんだ。トニーは素晴らしいライターだから、関わったのは少しだけだけどね。僕は脚本の制作過程にずっといたけど、僕は彼の書き方が大好きで彼の脚本を完全に理解できる。僕は彼ととてもよく通じ合えるんだ。だから、共同作業するのに素晴らしい相手だった。脚本のページが届くたびに、それはとても濃密で、とても強烈で、とてもよく考えられていた。すべてのことに対して答えがあるんだよ」

──「ローグ・ワン」が大ヒットし、「キャシアン・アンドー」に期待が集まっていますが、プレッシャーを感じますか?

「もちろん人々が期待してくれていて、ほかのプロジェクトにないようなプレッシャーを感じるよ。僕は最近『スター・ウォーズ』ファンの祭典〈スター・ウォーズ・セレブレーション〉に行ったんだけど、みんなが期待しているのが分かった。シリーズに対する熱烈な愛情から、人々はこのドラマがいいものであってほしいと願っているし、僕たちは彼らを喜ばせたいんだ。それはいいプレッシャーだね。僕は撮影の間毎日、自分たちができることの最良のバージョンをやらないといけないと自分に言い聞かせていた。僕たちはすでにそれを一度やって、映画は成功した。だから、僕たちはそれをもっとよくしないといけなかったんだ」

── キャシアン・アンドーがドラマの主人公になると想像していましたか?

「僕は『ローグ・ワン』で終えたと思っていたから、想像もしていなかった。もしいつか何かが起きるとしたら、キャシアンと呼ばれる若い子についてのドラマで、誰かほかの人が演じるんだと思っていた。でもうれしいことに、これは『ローグ・ワン』が起きる5年前に戻るというアイデアだった。そして、どのように革命が起きるのか、人が大義のためにすべてを犠牲にするようになるためには、心の中で何が起きるのかと考えるのは、とても興味深いアプローチだった。これはキャラクターを掘り下げ続け、この家族と一緒に仕事を続けることは、役者としての僕への素晴らしい贈り物だったよ」

ディエゴ・ルナ(「キャシアン・アンドー」)/海外ドラTVガイドWATCH

── このドラマを制作すると分かった時、どう思いましたか?

「はじめは衝撃を受けたよ。そして興奮した。正直に言って僕は考えていなかったんだ。でもそのアイデアを聞いた時、それ自体が興味深いプロジェクトだと納得できたんだ。なぜなら『ローグ・ワン』はある出来事のことを描いていて、キャラクターについてはあまりよく知らないままだった。どのようにチームが団結したか、そして彼らに何ができて、どういう犠牲を払ったかが描かれている。とても具体的なんだ。今回、どのようにしてキャシアンがそういうところに行き着くことになったのかを掘り下げる機会を得ることができて、とてもうれしいよ。すべてが最終的に『ローグ・ワン』にたどり着くプロセスについてで、全く違う作品なんだ。トーン的にも全く違って、もっとキャラクター重視でずっと親密なんだよ。このようにさかのぼって始めるのは、役者として、クリエーティブな人間として興味深い仕事だったよ。普通はあるアイデアで始めて最高の終わり方を考える。でもこれはその逆だ。それは、普通は使わない脳の部分を動かす感じだったよ」

── 映像処理ではなく、現場でのセットはどのようなものがありましたか?

「この作品では、そこに実際に物があるんだ。僕らはアニマトロニクスとやりとりしてクリーチャーと話し、乗り物を操縦するんだ。こういったおもちゃを相手に役者として演じるのは素晴らしいことだよ。それは僕の仕事をものすごく楽にしてくれた。セットに入ると、すべてのボタンを押すことができるし、触ると音が出たり何かが起きるんだ。それはまるで子どもの夢みたいだったよ!」

【プロフィール】

ディエゴ・ルナ(「キャシアン・アンドー」)/海外ドラTVガイドWATCH

ディエゴ・ルナ(Diego Luna) 
1979年12月29日生まれ。メキシコ出身。2001年の映画「天国の口、終りの楽園。」が世界的に評価され、「ターミナル」(04年)、「マッドタウン」(16年)などに出演。ほか主演作にドラマ「ナルコス:メキシコ編」(18~20年)など。

【作品紹介】

ディズニープラス「キャシアン・アンドー」

「キャシアン・アンドー」(全12話) 
ディズニープラス 
水曜 独占配信中

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の5年前、帝国軍の恐怖に支配された時代を舞台に、後に英雄となる冷静沈着な情報将校、キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)ら反乱軍の誕生の物語が描かれる。



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