シェマー・ムーアが語る「S.W.A.T.」のシーズン4。「本当に大切なことをメッセージとして届けている」2021/07/21
凶悪事件に立ち向かう精鋭S.W.A.T.チームの活躍を描いた人気アクション作「S.W.A.T.」がシーズン4に突入。本シリーズで、リーダーとしてチームを率いるホンドー役のシェマー・ムーアが、今シーズンの見どころを語ってくれた。
── シーズン4はコロナ禍での撮影ですが、どんな感じですか?
「テレビシリーズの中では『S.W.A.T.』がコロナ禍で最初に撮影を再開したと聞いている。僕たちはモルモットだなんて冗談を言い合っているよ。でも厳しいルールに従って、撮影は順調に進んでいて、そのことを誇りに思っている。そして撮影の仕方も工夫されていて、150~200人のスタッフが三つのチームに分かれて撮影をしているんだ」
── 第1話から感染症の流行が描かれていますね。
「スリル満点の楽しいアクションや例のテーマソングも健在だけれど、現実に起きていることをストーリーに取り込んだんだ。今までも学校での銃乱射、麻薬取引、警官の自殺、人身売買などの社会問題を扱ってきた。2020年はコロナやジョージ・フロイドらへの人種差別による悲劇が起こり世界中の関心を集めた。これらは間違っていて、決して起こってはならないことだ。僕らはみんな同じ人間で、肌の色は関係なく人間そのものを見るべきだ。本シリーズではそのことを伝えようとしている。そして、シーズン4の第1話ではまさに、1992年にロスの暴動で警官に暴行を受けたロドニー・キングと、その28年後に同じく警官の暴行によって起きてしまったジョージ・フロイドらの死を取り上げる。また事件に対する抗議運動や黒人と警察の分断についても語られる。警察と一般市民の分断、そして今アメリカや世界で何が起こっているかが描かれる。すごく大胆な試みだけれどとても大切なことで、本シリーズはこの物語を語るのにぴったりの番組。なぜなら、僕らはニュースで毎日目にする警察のユニフォームを着て演じているから」
── 第1話以外の、シーズン4の見どころについて教えてください。
「今シーズンもとても楽しくてエキサイティングな内容になっているよ。もちろんアクションもすごい。ホンドーは警官でいることに葛藤を覚え、また家族のことで苦しむことになる。黒人の警官として警察の体制を変えていけるか悩み、チーム内の仲間意識や対立も描かれる。多様な方向にストーリーが展開するけれど、それぞれのエピソードはスリリングで楽しく、かつ人々の心に響くような意味のある力強いメッセージを持っている。このようなバランスのある作品に出演できることは、俳優にとってはまさに夢のようなことだ。『S.W.A.T.』は視聴者に影響を与えられるような番組で、ただ派手なだけのエンタメではない。本当に大切なことをメッセージとして届けているんだ」
── シーズン3の第13話は東京で撮影しました。東京での撮影がいかがでしたか?
「すごく楽しかった! これまでのキャリアでいろんなことをやってきて、とても恵まれていて感謝しているけれど、こんなことが実現するなんて! 自分がリーダーを務める番組が、日本で愛されて東京での撮影が現実となったんだ。みんなすごく親切で、食べ物もおいしかったし、東京は実にすてきな場所だ。こんなに素晴らしいことが自分の人生で起きるなんて想像できなかったけれど、日本のみんなが実現させてくれたね」
── 日本でシーズン4の放送を心待ちにしているファンに、メッセージをお願いします。
「日本のファンのみんな、過去3シーズンに渡って応援してくれて感謝している。これから放送されるシーズン4はすごい内容になっているよ! そして東京で『S.W.A.T.』の撮影をさせてくれて本当にありがとう。長年の夢がかなった瞬間だ。みんな優しくて僕たちによくしてくれた。まさに特別な体験だった。シーズン4も素晴らしい内容になっているから、見逃せないよ!」
【プロフィール】
シェマー・ムーア Shemar Moore
1970年4月20日生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。95年にシットコム「Living Single(原題)」で俳優デビュー。「クリミナル・マインド」(2005~20年)のデレク・モーガン役で人気スターとなった。
【番組情報】
「S.W.A.T. シーズン4」(全18話)
8月20日スタート
スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメ
金曜 午後10:00~10:55ほか(二カ国語)/深夜0:00~1:00ほか(字幕)
世の中はロドニー・キング暴動の再来を危惧していた。そんな中、S.W.A.T.チームを率いるホンドー(シェマー・ムーア)は、黒人コミュニティーと警官の架け橋になろうとするが、BLM運動が激しくなり…。
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