「ただ離婚してないだけ」中村ゆりが明かす“最恐体験”とは!? 「10分間○○に一人でいた体験が一番怖かったです」2021/07/21

　フリーライターの柿野正隆（北山宏光）と小学校教師の柿野雪映（中村ゆり）の、結婚生活7年目の冷え切った夫婦関係を描く「ただ離婚してないだけ」（テレビ東京ほか）。新聞配達員の夏川萌（萩原みのり）との不倫を隠しながら、雪映に強く当たる正隆ですが、果たしてそんな2人をどんな運命が待ち受けているのか…その展開から目が離せません。

　今回は、妻の雪映を演じる中村ゆりさんを直撃取材！　撮影現場の雰囲気や役柄への思い、また中村さんの意外な一面から、今までに体験した一番怖かった出来事までお伺いしました。

――撮影現場では、正隆役の北山さんとどんなお話をされているのでしょうか？

「ふざけた話をたまにしています（笑）。北山さんも私も仕事をし始めたのが早いから、お互いの身の上話をしたり、聞いたりもしていますね。現場全体が仲良しなので、みんなで楽しく話す時もあれば、お芝居に集中してお互いに距離をとる時もあったり…全員で協力し合っている感じです」

――クズ夫の正隆と、それを支える雪映の関係性は、中村さんご自身からみてどう思いますか？　

「夫婦ってその2人にしか分からないものがあるよなと普段でも感じるんですよね。この2人も、今の悪い状況だけではなく、仲が良かった時代だったり、ずっと続いてきた歴史があると思うので。正隆がここまで屈折してしまった理由も、雪映は一番理解している人だと思うから、『本当はこんな人じゃない』というのが分かっているとしたら、彼女が正隆に寄り添いたいという気持ちも分かるような気がします」

――正隆にひどく当たられながらも、それに耐えて支えようとする雪映の姿は、見ているこちらも思わず苦しくなってくるほどです。

「彼女もどこか屈折していて、どこか母親みたいになってしまっているんじゃないかな。雪映はすごく“子ども”にこだわる人だから、母性が強いんでしょうね。だから、正隆を深いところですごく信じてあげている部分もあるだろうし…。彼の浮気がばれたりしても『それ以上、自暴自棄にならないでよ』と言ってあげられるところが、もう男女という関係を飛び越えているのかなと。正隆の細かい発言は、私だったら許せない部分がいっぱいありますけど（笑）」

――中村さんご自身も、母性が強いタイプですか？

「私も結構強いと人に言われます。でも、あんな暴言は許さないので、即座にその場で怒りますけど（笑）。以前私とバディを組んでくれたある俳優さんに『ゆりちゃん、母性が強そうだからダメ男が寄ってきそうだね』と言われたことがあって（笑）。『やだ!!』と全否定しましたけど…やだなぁ、ダメ男が寄ってきたら（笑）」

――ダメ男は嫌ですけど（笑）、母性が強い一面はすごくすてきですね。物語では、そういった雪映の正隆への思いが伝わって展開していくんですね。

「悲しいけど、2人で同じものを背負った時にあらためて絆を取り戻していくというのが、この物語の面白いところだと思います」

――本作は史上最も恐ろしい不倫サスペンスということで、それにちなんで中村さんが今までに体験した一番怖かった出来事があれば教えてください。

「初めてスキューバダイビングをした時に、インストラクターの方がマンツーマンで1人ずつ海底に降ろしてくださって、また1人ずつ上げてくださるという体験をしたんです。私は泳げないんですが、意外と海の中ですごく落ち着いていたらしく、『ゆりちゃん、上がるの最後でいいよね？　このサンゴにつかまって待っていてね』とインストラクターの方に言われて。『分かりました』と海底で待っていたんですけど、10分くらい迎えに来てくれなくて。なんと、忘れられていたみたいで!!（笑）。友達もみんなテンションが上がっているから、後になって『あれ？　そういえば、ゆりがいない!?』と気付いてくれたらしいんですけど（笑）。ということで、10分間海底に一人でいた体験が一番怖かったですね」

――その間、中村さんは無事だったんですか!?

「ひたすら海底に一人、サンゴに必死につかまっていました（笑）。その時は何か起きたのかなと怖かったんですが、それ以上に海のきれいさに興奮して、実はそれから何回も潜っています！」

　母性の強い中村さんの新たな一面が垣間見えました。それにしても、海底で一人はすごく怖いと思いますが、サンゴにつかまっている中村さんの姿を想像すると、ちょっとかわいらしい気がします（笑）。

　7月21日放送の第3話では、物語が衝撃の展開へ!?　正隆（北山）との子どもを堕胎した萌（萩原）は、手術の日以来、正隆から連絡を無視され、不安を募らせていました。雪映（中村）もまた、正隆が銀行口座から引き出した20万円を不審に思っていて…。そんな折、萌が術後の不正出血で産婦人科へ行くと、雪映に出くわし、衝撃の事実を告げられます。それを聞いた萌は、子どもをおろした深い悲しみと積み重なり、徐々に正気を失っていきます。果たして柿野夫婦と萌はどうなっていくのか、急展開をお見逃しなく！