「痴情の接吻」ヒロインを演じる中村ゆりかが語る「和華の魅力は、素直な感情が出ちゃうところ」2021/07/02

　橋本良亮（A.B.C-Z）さんが初の単独主演を務め、刺激的なラブシーンに初挑戦するドラマ「痴情の接吻」（ABCテレビ・テレビ朝日）。橋本さん演じるミステリアスでハイスペックな男・上条忍が異常なまでに執着するのは、“おひとりさま上手のツンデレ女子”・柏木和華（中村ゆりか）。恋愛よりも本が大切で、読書が生きがいの和華を全力で口説きにいく…知的で甘く、ちょっとエッチな“接吻（キス）”から始まる同居生活はまるで官能小説のような、刺激的で美しいラブストーリーです。

　今回TVガイドwebでは、ヒロインを演じる中村ゆりかさんにインタビューを敢行。純文学をモチーフとした刺激的なラブシーンに挑戦し、耽美（たんび）な偏愛の世界を再現する中村さんが語る和華の魅力とは一体…？　お気に入りのシーンも教えてもらいましたよ！

――まずは、演じられる和華の魅力を教えてください。

「和華は何よりも本が大好きな子です。そんな和華ちゃんがハイスペックな忍に翻弄（ほんろう）されていく姿や、素直な感情が顔に出ちゃうところが魅力的で…ドキッとしたり、ふてくされたりとコロコロ変わる表情もかわいいなと思います」

――ご自身と似ているところはありますか？

「顔に出やすいところは似てるかな。何かに没頭できるところは共感できるなと思いました」

――今、和華のように没頭しているものがあるのでしょうか。

「子どもの頃から続けていて没頭できる唯一のものが映画とお茶なんです。お茶はただ茶葉を入れてお湯を注いで飲むだけなんですけどね、毎日続けてます」

――没頭できるものが一つでもあると、なんだかホッとしますよね。さて、和華を演じる上で意識したことがあれば教えてください。

「『ギルティ～この恋は罪ですか？～』（2020年／日本テレビ系）では人のものを奪うというひきょうな女の子を演じましたが、今回は一変して真っすぐに自分のことを思ってくれる忍を好きになる役なんです。とても純粋なラブストーリーなので、“きれいさ”を大事にしたいなと思いながら演じています」

――真っすぐに和華を思う忍を演じる橋本さんが、以前「ネクタイをグイっと引っ張られてキスされて『付き合おっか』と言われるシーンが一番好き」とお話されていました。中村さんのお気に入りのシーンは？

「朝食のシーンとか好きです。フードコーディネーターさんがおいしいご飯を作ってくださるんですけど、それがおいしくて！　奇麗に並べられていたりするのも個人的にテンション上がりました。『優雅な1日が始まるんだな！』と気持ちが高まったシーンです。忍がいれるコーヒーや用意してくれる朝ご飯の感じが素敵だなと思いました。そして、和華が図書館司書になるきっかけとなった場面が回想シーンで描かれるんですけど、そこもお気に入りです。忍が具合を悪くして、それに気付いた和華が図書館に連れて行って、『背中に寄りかかるとホッとするよ』と伝えるシーンで。実はこれ、和華がつらかった時に図書館司書の人にやってもらったことなんです。それを思い出して忍にしてあげてるシーンもお気に入りです」

――小さな優しさはずっと心のどこかに残ってたりしますもんね。ではここで、今回初めて共演する橋本さんの印象を教えてください。

「私、人見知りで、ちょっとコミュニケーションに不安があったんです。でも、橋本さんの穏やかで話しやすい雰囲気のおかげで助けられています。親しみやすい感じとかも素敵だなと思いました」

――以前、橋本さんに休憩中の様子を伺ったところ、「中村さんはお刺し身にスゴイ反応する！」とお話されていました。

「そんな話されてたんですね（笑）。お刺し身大好きなんです。毎日食べたいくらい！　お昼休憩の前にご飯の話をしちゃうとご飯のことで頭がいっぱいになっちゃうくらい、食べることが大好きです」

――では最後に、今後の撮影の意気込みと1話の見どころをお願いします！

「現場の空気感はすごくすてきで、和やかなんです。いい環境の中、お芝居をさせていただけるのはありがたいなと思います。この作品は“きれいさ”を意識しているので、『痴情の接吻』にしかできない奇麗な表現を追求していけたらなと。そして、1話はドラマのスタートダッシュで大事な回です。私自身も撮影していて力が入っていたなと思います。忍が和華にアプローチを仕掛けていくんですけど、そこのドキドキやハラハラを楽しみにしていてほしいなと思います」

――中村さん、ありがとうございました！

【プロフィール】

中村ゆりか（なかむらゆりか）
1997年3月4日生まれ。神奈川県出身。連続テレビ小説「まれ」（NHK総合ほか）、「いつかティファニーで朝食を」、「ギルティ～この恋は罪ですか？～」（共に日本テレビ系）、「BORDER2　贖罪」「女子高生の無駄づかい」（共にテレビ朝日系）、「声ガール！」（ABC・テレビ朝日系）、映画「ラーメン食いてぇ！」「賭ケグルイ」など数々のドラマや映画に出演するほか、現在は映画「賭ケグルイ　絶体絶命ロシアンルーレット」「地獄の花園」が公開中。また、「PLAYLIST」（TBS系　※毎月不定期火曜日）でナレーションを務める。特技は中国語。