中村倫也&山田裕貴が映画「100日間生きたワニ」で声の共演 「倫也さんみたいな人に近くにいてほしいです!」2021/05/19
Twitterで連載された「100日後に死ぬワニ」が原作の映画「100日間生きたワニ」より、ワニの親友・ネズミ役の中村倫也、映画オリジナルキャラクター・カエル役の山田裕貴が登場。
── お二方はそれぞれネズミとカエルの声を吹き込みましたが、両キャラクターに対してどんな印象を抱いているのでしょう?
中村 「別の取材でも使ったフレーズを再活用しますけど(笑)、ネズミって山登りをする時に一番後ろにいるタイプですよね。全体を見ながら…ふざける時はふざけて、締める時は締める。ただ、気遣い屋なんだろうなとも思っていて。カエルは一見ウザいんですけど(笑)、ネズミがどこまで気付いていたかは別として、距離感やテンションが周りと違う人って、些細なことだとしても何かしら理由があるわけじゃないですか。前日に盛大にスベったから、逆に今日は元気いっぱい── みたいな感じで。そういうちょっとしたことがカエルにはあるんじゃないかな、という印象です。ちなみに、僕自身も山登りで後ろにいるタイプだって、17~18歳の頃に言われたことがあって。最近思うのは、いろいろなことに気付いたり、周りが見えてしまったりすることのない人間に、来世は生まれ変わりたいですね。考えなくていいことまで考えちゃうので…(笑)」
山田 「実は僕も以前、同じようなことを言ったんです。気付かなくてもいいままでいられたら、どんなに楽だろうって」
中村 「あなたはほら、俺よりも不器用な人だから、気付かなくてもいいことに気付いた時、自分自身がアワアワしちゃうところがありそうだよね。そうやって人知れず慌てている裕貴に気付いちゃう俺…っていうループになっていたり(笑)」
山田 「それは倫也さんが見守ってくれているんだって、前向きに解釈しておきます!(笑)。で、山登りで言うとカエルは…間違いなく一番前を歩くタイプですよね。『ねぇ! みんな、なんで来ないの!?』ってズンズン歩いていって、勝手に先を行きすぎて『あれ? どこ行ったの?』って騒いでるタイプかと」
中村 「誰も頼んでないのに『あそこまで行ったら休憩しよう!』とか決めちゃったりね。しかも無駄に声がデカい(笑)」
山田 「一応、誰々は何々が好物だとかリサーチしてはいるけど、その日がそういう気分じゃないのに『好物だったよね、食べに行こうよ!』と空気を読まずに誘っちゃうっていう。そういう意味では、生きることに不器用な人でもあって」
中村 「エンジンをかけすぎちゃっているというか、ギアを入れすぎているんだよね」
山田 「そうなんです。でも、カエル本人としては良かれと思ってやっているっていう。一方でネズミは…落ち着きまくりなキャラで。しっぽりとお酒を飲みながら話を聞いてくれそうなところがありますよね。何でも受け止めてくれそうですし。それでいて、ふざけたりもするので、いい生き方をしているなって思います」
── 山田さん的に、ネズミはそばにいてほしいタイプですか?
山田 「それってつまり、倫也さんみたいな人にいてほしいかということですよね? 間違いなく近くにいてほしいです!」
中村 「でもなぁ…こっちはしっぽりとグラスを傾けようとしているのに、横でカラオケを大声で歌いそうだからなぁ(笑)」
山田 「そうなんですよ、間違いなく大声で歌っちゃうんですよ。そういうふうにはしたくないですけど、その場に行くと盛り上げようとしちゃう」
中村 「でも裕貴の方がカエルより全然ナイーブでしょ?」
山田 「カエルは心臓が強すぎなんですよ」
中村 「あれくらい強靭(きょうじん)なメンタルがほしいよね、ホント(笑)」
【 OUR『命について考えた』MOVIE 】
山田 「僕は、『最強のふたり』(2011年)という映画が大好きで。オリジナルのフランス版と、アメリカのリメーク版(17年)があるんですけど、どっちも良くて。肌の色とか、健常者かどうかとか、そういうことを超越して誰もがつながれて、幸せになれる世界だったらいいのになと思わされます。今の世界を否定するわけじゃないけど、もっともっと素晴らしくなれるはずだと思うんです。倫也さんは?」
中村 「そうだなぁ…『寝ずの番』(06年)かな。お通夜から葬式までの一夜を寝ずに、棺桶のそばにいて故人を送り出す悲喜劇なんだけど、自分の葬式がこの映画みたいにゴチャゴチャになったら楽しそうだなって。何かね、自分の葬式をプロデュースしたいんですよ、俺。ヘンな葬式をやってみたくて」
山田 「え、同じこと考えてた!」
中村 「こわ~い、じゃあやめる」
山田 「倫也さんと自分、シンクロ率高すぎてこわ~い(笑)」
中村 「(『エヴァンゲリオン』の)シンジと初号機くらい?」
山田 「負けないと思いますっ!」
【プロフィール】
中村倫也(なかむら ともや)
1986年12月24日、東京生まれ。山羊座。A型。主演ドラマ「珈琲いかがでしょう」(テレビ東京系)が放送中。初のエッセー集「THE やんごとなき雑談」が発売中。出演映画「ファーストラヴ」のDVD/Blu-rayが8月13日に発売。
山田裕貴(やまだ ゆうき)
1990年9月18日、愛知生まれ。乙女座。O型。ドラマ「特捜9 season4」(テレビ朝日系)に出演中。公開待機作に「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」「東京リベンジャーズ」「燃えよ剣」ほか。
【作品情報】
映画「100日間生きたワニ」
近日公開
桜が満開の日、ワニ(声・神木隆之介)はネズミ(中村)たち仲間との待ち合わせ場所に現れなかった。その100日後、ワニとの思い出に向き合えずにいたネズミたちの街に、やたらと元気なカエル(山田)が引っ越してきて…。
原作/きくちゆうき 監督・脚本/上田慎一郎 ふくだみゆき
声の出演/神木隆之介 中村倫也 木村昴 山田裕貴ほか
【プレゼント】
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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/news/present/
(応募期間:2021年5月19日正午~5月26日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」5月28日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/平田真人 撮影/峰フミコ ヘア&メーク/Emiy[中村]、星野智子[山田]
スタイリング/戸倉祥仁(holy.)[中村]、森田晃嘉[山田] 衣装協力/NEPLA.[中村]
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