脚本家・渡辺あや&作曲家・岩崎太整が初挑戦したラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」 キャスト4人のコメント到着!2021/03/12
福島第一原子力発電所事故の影響により、異なる選択をした2人の母親とその子どもの物語を描いたラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」が、3月13日にNHK FMで放送されます。連続テレビ小説「カーネーション」(NHK)の脚本を手掛けた渡辺あやさんが、映画「ワンダーウォール」でタッグを組んだ作曲家・岩崎太整さんとラジオドラマに初挑戦した注目作です。
福島でそれぞれに家庭を持っていた姉妹は、原発事故後、異なる選択をします。姉・祐実(新山千春)は息子・麦(三村和敬)と共に福島から千葉へ避難。一方、妹・麻子(酒井若菜)は娘・こなみ(中村天海)と福島に残る決断をするのです。それぞれの場所で励まし合いながら生きてきましたが、1本の電話がきっかけとなり、複雑な思いがあふれ出します。
そんな東日本大震災を境に人生の選択を余儀なくされた4人を演じたキャストの皆さんから、コメントが到着しました!
福島から避難した姉・祐実役…新山千春
「タイトルの通り、焦らずにゆっくりと、被災された方々をはじめ多くの方々が心に抱える“氷”がとけていく、今回の作品がそこに寄り添い、その背中をそっと押すことができるものになればいいなと思っています」
祐実の息子・麦(ばく)役…三村和敬
「たくさんの祈りがこもった作品です。けれどそれは押しつけるものでもなくて、聞いていただいた時にふと、自分の近しい人を思ったり、大切なものを考える時間ができたりする。そんな作品にできたらいいなと思います」
福島に残った妹・麻子役…酒井若菜
「どう表現すべきか分からない、けれど誰もが心に抱えたことがあったり、抱え続けていたりする感情を共有できる作品です。『私があの時感じていたの、これなの』『私があの時間違っちゃったの、これなの』。そんなふうに、大切な人と一緒に聞いてもらえたらと思います」
麻子の娘・こなみ役…中村天海
「今回、このようなチャレンジの場をいただけて、とても驚くとともに喜びを感じています。脚本を読めば読むほど、『こなみ』という女の子と自分との距離が近づいていったように感じました。自分なりの演技で、少しでも多くの方が福島に思いをはせるきっかけとなる作品にできたらと思います」
なお、福島出身の中村さんは、自身も小学2年生の時に被災し、山形で2年半母子避難を経験したそう。また、今回が演技初挑戦とのことなので、そちらも要チェックです!
【番組情報】
FMシアター「はるかぜ、氷をとく」
NHK FM
3月13日 午後10:00~10:50
※「radiko」と「らじる☆らじる」で同時配信。
※「らじる☆らじる」にて1週間聴き逃し配信。
NHK担当 K・H
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