「その女、ジルバ」真飛聖&山崎樹範インタビュー! 池脇千鶴、江口のりこら“倉庫3人娘”のエピソードも2021/02/05
山崎樹範「しょうがない人だなと思って見てほしい」
――山崎さん演じる前園真琴は、どのような人物ですか?
山崎 「新と婚約していたのに若い女の子に乗り換えて結婚して今では子どももいるという、とんでもないやつですね。でも前園は基本、流される生き方をしていて、それはそれでありだと僕は共感できるんです。家族をちゃんと守っているという意味では男としての役割を果たしているわけですから、根っからのクズではないと思いたい…。視聴者の皆さんに嫌われすぎるのも良くないですし、しょうがない人だなと思って見てくださるとうれしいです」
――撮影中に印象に残ったエピソードはありますか?
山崎 「根本和政監督が“僕はコメディーを撮るタイプなので、やりすぎと思われるくらいの演技を求めるかもしれません”とおっしゃっていたのですが、自分の演技を見た監督から“ちょっとやりすぎですね”と言われてしまったことです。前園を演じている中で、彼はふざけている人ではなくて、ふざけたいと思っている人なんだなという理解が一番しっくりきているのですが、いろいろ際立たせずに、ふわっとさせる演技をしたいですね」
――池脇さんとの共演はいかがですか?
山崎 「何をやっても成立させてくださいます。例えば、気持ちを足してセリフを送るとスパーンと気持ちよく返してくださる…さすが、池脇さんだなと。現場は女性ばかりなので、おとなしくポツンと過ごしています。僕は実家も女系なのでこの雰囲気には慣れていて、“女性が大勢いるところでは静かにしていた方がいい”というのは感覚で分かっていますからね…(笑)」
BAR「OLD JACK&ROSE」の中は時が止まっているかのよう
――BAR「OLD JACK&ROSE」のようなお店がもしあったら、どうされますか?
山崎 「昔はよく、地方の仕事があると1人でスナックをのぞきに行って、そこのお客さんと一緒にまた違うところに飲みに行っていました。BAR『OLD JACK&ROSE』は、いつ行っても変わらない居心地の良さが売りだと思います。店の中だけは時が止まっているようで、ちょっと夢を見ているような感じもありますね」
――ご自身にとって、そういう居心地のいい場所はお持ちですか?
山崎 「僕は20歳からお芝居を始めて今や46歳で…、人生の半分以上お芝居を続けてきましたが、その時間や現場が好きですし、結局一番落ち着くんです。それ以外のことは実はあまり求めていなくて、“友達が何人かいればいいな?”と思うくらいですかね」
山崎さんが影響を受けた人とは
――新とBAR「OLD JACK&ROSE」の出会いのように、自分の背中を押してくれた環境や人など印象に残っている出会いはありますか?
山崎 「マンボウやしろさんとの出会いは良かったと思えます。やしろさんとは以前ラジオを一緒に4年半やっていて、その後も10年来の付き合いになります。“人生って、もっと楽しんでいいんだな”と思えたのも、やしろさんと出会ってからですね。僕は普段あまり人に相談しないタイプなのですが、彼に相談すると“しげちゃん、これ一択だよ”と、明確な答えをくれるんです。しんどい時にやしろさんに背中をさすられると自然に涙が出るというスイッチを握られていた時期もありました(笑)。これから何年もかけて同じような関係性を作るのはとても難しいので、今までの時間の積み重ねや、これまで築いてきた関係性はあらためて大事にしなくてはと思います」
ドラマのメッセージに、前園は直接関係なし⁉︎
――では最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
山崎 「このドラマには“幸せって自分で決めていいんだ”というメッセージが込められていると思っています。持っているものや生活ぶりはどうでも良くて、登場人物は自分が幸せだと思うものを自分で決めて、選んでいる気がするんです。倉庫勤務の女性3人もそれぞれの選択をします。熟女ホステスの方々が楽しそうにしている姿は、何度も自分で選択してきたからこその結果だと思います。ただ、作品で伝えたいメッセージの中に、前園は入っていないです。でも、それがいいじゃないですか(笑)」
第5話あらすじ(2月6日放送)
退職願を出したとスミレ(江口)に突然告げられ、仰天する新(池脇)。みか(真飛)は前園(山崎)に食ってかかるが、スミレは自分の意志だと説明しその場を収める。その夜、「OLD JACK&ROSE」では一同がスミレの愚痴を聞いていた。その場の怒りは前園へ向かい、流れで新は前園こそが婚約破棄をしたサイテー彼氏であることを白状させられる。その時、店に新を訪ねて前園がやって来る。彼なりにスミレの退職に関しては思うところがあるそうで…。
【番組情報】
オトナの土ドラ「その女、ジルバ」
フジテレビ系
土曜 午後11:40〜深夜0:35
フジテレビ担当M・F
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