【「猫ひた」新年インタビュー特別編】MC・小林且弥に聞く“猫ひた火曜イズム”2021/01/14
――年長の大矢剛康さんと石渡真修さんのことも聞かせてください。神奈川県の藤沢市と綾瀬市出身のお二人は、それぞれ地元のPR大使を目指しているようですが…。
「これは完全に彼らの力量不足です(笑)。大矢の場合は地元出身に有名な方がいらっしゃいますし、真修は本人が番組で言っていた通りです(笑)。でも、観光大使になるために孤軍奮闘する彼らの姿もいいんじゃないですか(笑)」
――石渡さんが1年ぶりに番組に戻って来ていかがですか?
「口にもしたくないのですが、ちょっと安心するんですよ(笑)」
――石渡さんのこと、お気に入りですよね。
「推しメンですか?(笑)。それは言われるんですけどね。でもそんなでもないですよ(笑)。ただ、放送を見てくださっている方は気付いているかもしれませんが、スタジオの空気が停滞している時に、口火を切るのは真修なんですよ。真修がいない時は、『停滞するだろうな、あっ、したな、どうしよう』となった際に、『どうしよう』って言っていられないので、誰かしらに振っちゃっていたんです。間を埋めるために。でも、真修がいると、彼が何かしら口火を切ってくれるんで、次の展開を考える時間が作れるんですよ(笑)。真修は“天然”なので何も考えないで『あれれー』といった感じで。それが停滞打破に効いてるんです。」
――石渡さんは親しみやすいキャラクターだと思います。
「みんなそうですけれど、真修は特に人柄がいいというか(笑)。とはいえ彼も28歳になりましたから。1年ぶりに戻って来た時『少し大人になったな』とは思いましたね」
――そして、大矢さんは番組開始以来ずっと一緒ですね。
「5年フルで一緒なのは大矢だけかな? だから『来年はもういいですよ』とプロデューサーさんに言っているんですよ(笑)。でも、何か分からないですけど、毎年メンバー発表になった時に大矢がいるんです(笑)」
――ただ、小林さんと大矢さんを見ていると何だか夫婦みたいだなと思うんです(笑)。大矢さんは小林さんのことをさりげなくフォローしている感じで。
「え、そうですか(苦笑)。何だか、みんなをみんな褒めても仕方がないのですが、たまに放送を見ると、確かに大矢はそんなところはあります。基本的に彼はアベレージ高いんですよ。なので、そこのバランスを自分で取っているというか。アベレージ高い大矢というのもつまらないので、俺がそこを少し崩しにかかるというか(笑)。ただ、アベレージが高いままで行ききらないのが大矢のいいところですよね」
――皆さんのことをもっとお聞きしたいのですが、そろそろ終りの時間も近づいているので、ここで小林さんの2021年の抱負をお伺いできればと思います。
「去年はいろいろなことが思い返されるというか、図らずもさまざまなことが課される1年でした。普通に立っていると後ずさりするようなことが起こる感じの1年だったと思います。今年はそんな去年の経験を無駄にしないために、普通だったら立っていられない状況だったとしても、一歩一歩自分で、自分の力で、自分で考えて、前に進める年にできればいいなと思っています」
――最後に番組サポーターの方へのメッセージもお願いします。
「まずは謝罪をさせてください(笑)。言ってしまえば『猫ひた』火曜は、お昼の生放送の情報番組に一番そぐわない曜日だと思います。『注文したものと違う』と思われることがあるかもしれませんが、申し訳ありません、僕たちはこれしかできません(笑)。僕たちが面白くないと思っていることはやりたくないですし、これしかできないんです。どうしても、味が合わないなと思う方は、月、水、木曜の『猫ひた』を楽しんでください(笑)」
――でも、その火曜を支持している方が多くいらっしゃると思います。
「感謝しかありません。視聴者の方々は寛容なのだと思います。今はテレビの意義だったり、取り巻く環境だったりが、コンプライアンス面やインターネットの動画サービスの台頭などの影響で、昔より複雑になっていると感じます。“テレビは娯楽”と考えられていたかつての概念とは、明らかに変わってきているじゃないですか。その中で、僕たちがやっている『猫ひた』火曜を面白いなと思ってくださる方や応援してくださる方には、100%感謝です。僕は火曜を支持してくださる方の声を、もっともっと大きくできるようになりたいですし、そうでないと“テレビ時代が終わる”くらいの覚悟でやらなくては思っています。僕はテレビ自体がテレビの意義を狭めていく風潮になってしまうのは、危険なことだなと番組開始当初から感じていて、5年前からやることはきちんとやりつつも、何か少し“はねたこと”をやってもいいというスタンスで臨んでいます。テレビの概念は広めにとらないと。『この範囲だけでテレビやってください』というのは『楽しくなくないですか?』と僕は思ってしまうので」
――「テレビの可能性の火を消さないように」という小林さんの思いを感じました。
「ありがとうございます。僕らの火は微々たる火ですけれど、そんな小さな火が消えないようにできればいいなと思います。そのために、火曜の視聴者の皆さまも一緒に、その火を消さないように力を貸していただければと思います。これからも応援よろしくお願いいたします」
――ありがとうございました。
火曜の「猫のひたいほどワイド」は出演者はもちろん、時には番組スタッフも巻き込み、みんなが同じ空気を楽しみながら、プロのパフォーマンスを見せる。メンバーやスタッフが火曜にともす火は、今年も燃え続ける。
【プロフィール】
小林且弥(こばやし かつや)
1981年12月10日生まれ。山口県出身。「猫のひたいほどワイド」火曜MC。出演作に、映画「凶悪」「マエストロ!」「あゝ、荒野」「疑惑とダンス」「初恋〜お父さん、チビがいなくなりました」「のぼる小寺さん」、ドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」(フジテレビ系)、「チェイス 第1章/第2章」(Amazon Prime Video)、「監査役 野崎修平」(WOWOW)、「広告会社、男子寮のおかずくん」(tvk)、舞台「ウエアハウス-double-」「チャオ!明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵 討入・る祭』」など。
【番組情報】
「猫のひたいほどワイド」
テレビ神奈川(tvk)
月~木曜 午後0:00~1:30
(午後0:00~0:30はテレ玉、チバテレも放送)
※2021年は1月18日放送開始予定。
3月7日のイベント「猫のひたいほどワイド 祝5周年感謝祭 ~不良猫の青い春~」開催に先立ち、tvkショップ限定のイベントグッズを完全受注生産で販売中。感謝祭限定仕様の出演者たちのアクリルスタンドをはじめ、この機会にしか手に入らない記念グッズがめじろ押し。特典として、1回の注文で1万円以上購入した場合には、抽選で出演者全員のサイン入りポスターが当たる。受注期間は1月23日まで。https://tvkshop.net/をチェック。
取材・文/大山敬仁
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