「知ってるワイフ」広瀬アリスが恐妻役に挑戦！「強いインパクトを残したい」2021/01/06

　大倉忠義が主演を務め、広瀬アリスがヒロインを演じる1月7日スタートの新連続ドラマ「知ってるワイフ」（フジテレビ系）。本作は、「結婚生活、こんなはずじゃなかった！　あの頃に戻って人生をやり直したい！」と嘆く恐妻家の主人公・剣崎元春（大倉）が、あることをきっかけに過去にタイムスリップし、妻を入れ替えるところから物語がスタート。過去に戻るという奇跡の人生を手に入れた主人公を通して“自分にとって大切な人はどんな人か”など、夫婦の普遍的なテーマを追求していくファンタジーラブストーリーとなっている。

　初回放送を前に、元春の妻であり恐妻の澪を演じる広瀬が囲み取材に応じ、初挑戦だという子どもを持つ主婦を演じてみての感想、共演した大倉への印象などについて語った。

――今回のオファーが来た時にどのように感じましたか？

「これまでは若くして子どもを産む役などはあったのですが、子どもを持つ主婦役は初めてだったので、『あっ、もうそういう年齢になったんだな』と思いました。台本を読んだ時に、自分が思っていた以上に壮絶というか、夫婦仲がリアルに描かれていて、『ここは思いっきりお芝居したいな』と思って、とにかく楽しみでした！」

――あらためて母親のすごさを感じたとのコメントもありました。

「子役の子が泣き出してしまい、撮影がストップしてしまう時がありました。子どもたちをあやすのは大変でしたが、打ち解けないとなかなか話を聞いてくれないこともあったので、コミュニケーションを取ることを大切にしました。結果として子どもたちと自然に会話ができるようになって、そこを本番で使っていただいてもいるので、コミュニケーションを取ることはすごく大事だなと思いました。私は撮影の時だけという感じだったんですが、これが毎日で、それに加えて家事などもあったりと考えると『やっぱりお母さんって本当にすごいな』と思いました」

――今回、恐妻を演じる上で苦労したことや意識したことはありますか？

「台本を読んだ時に『普通に怒るということではないな』と思いました。原作のドラマも見させていただいて、奇声に近いという印象があったので、それに近付けたいなと。強いインパクトを残したかったので、話すペースやトーンなども考えて、思いっきり怒鳴らせていただきました。物を投げる時もどっちかっていうと大倉さん目掛けて投げていました。大倉さんにも『（俺に）当てる？』って言われました（笑）」

――大倉さんと共演されての印象はいかがでしたか？

「ふわふわした方だなって（笑）。スケジュールが結構ハードだったので『一緒に頑張ろう』という感じで毎日撮影していました。すごく話したかというと、実はそんなことなくて…お芝居でもそんなに仲良くなる役でもないかなと思っていたので、ほどよい距離感でお芝居できて、とてもやりやすかったです」

――元春の役柄についてはどう思いましたか？

「ちょっと子どもっぽいというか視野が狭いなと感じるところがあります」

――澪と元春の関係性はどう映りましたか？

「もっと言葉にすればいいのにと思いました。『ありがとう』も『ごめんね』も『こうしてほしい』とかも言葉にしないと伝わらないと思います。夫婦仲というよりも人間関係全てに通ずるものなんだなと、このドラマの撮影全てを通して感じました」

――今回は学生、主婦、銀行員と同一人物でも演じ分けがあります。大変なことはありましたか？

「今回、同じ人物をずっと演じているという感覚がなかったんです。学生、お母さん、銀行員といろんな役をやっていたので、別人を演じるくらいの感覚でやっていました。衣装やメークが変わると気分も変わるので、そこで切り替えていました。でも、ちょっと学生服は恥ずかしいですね。お芝居で毎年着ているんですけど、年々恥ずかしくなっていきます（笑）」

――劇中では元春のタイムスリップから物語が動きますが、広瀬さんがもし過去に戻れるとしたら、いつに戻りたいですか？

「学生時代に戻りたいです。中学生の時にも仕事で上京していることが多かったんです。卒業アルバム用の写真を撮影しにカメラマンさんが体育の授業に来てくださったんですけど、久しぶりに学校に行ったので、体操着を忘れて全然違う苗字が書いてある体操着を着ている写真がアルバムに載ってしまって…。恥ずかしかったんですけど、それが中学生の思い出です（笑）。帰り道に何か買って食べながら帰るとか普通のことがなかなかできなかったので、そういうことをやってみたいです」