「あのコの夢を見たんです。」原作・山里亮太が語る“妄想” 「すべて心の中でできる一番お得な遊び」2020/12/18
今夜(12月18日)最終回を迎える、仲野太賀さん主演のドラマ24「あのコの夢を見たんです。」(テレビ東京ほか)。お笑い芸人の南海キャンディーズ・山里亮太さんが、実在する人気女優のイメージから描いた妄想オムニバス小説を原作にしたドラマです。出演する女優陣が、中条あやみさん、芳根京子さん、森七菜さん、飯豊まりえさん、大原櫻子さん、山本舞香さん、大友花恋さん、白石聖さん、鞘師里保さん、池田エライザさんと 、“とにかく豪華すぎる!!”と話題になりましたが、最終回には橋本愛さんがヒロインとして登場します!
これまでTVガイドwebでは本作のプロデューサーや監督などにご登場いただきましたが、最後は原作の山里さんにご登場していただき、作品の見どころはもちろん、“妄想”との向き合い方や自身の青春時代の思い出などをたっぷりと伺いました。
――12月18日に最終回を迎えますが、本作の放送期間中、周りからの反響はありましたか?
「かなり、ありました。『面白いね!』という言葉をたくさんいただき、僕の力というよりかは、監督や役者の皆さん、さらに脚本にしてくださった作家さんの力でもあるので、『ごちそうさまです』という気持ちです(笑)。あと、『仲野太賀さんがすごい!』という言葉も多く、演じてくださった太賀さんには感謝しかないです」
――ちなみに、本作や原作以外にも総勢60人ほどの女優さんやモデルさんなどの妄想ネタを書かれているとのことですが、いつから妄想ネタを書き始められたのですか?
「書いても2、3行ですけど、7~8年ぐらいは、ほぼ毎日書き続けていると思います。もともと継続して続けられる自分の特技や趣味がなかったため、何か肯定的に始めようかなと思い、このネタ集めを始めました。最初は強制的に書き始めていたんですけど、いつの間にか、自分の趣味になりました」
――その趣味となった妄想ネタは、誰もが考えられるものではないと感じました。そういったネタの発想はどのように浮かんでくるのですか?
「自分がやってみたかったこと、好きな人にこんなセリフを言われてみたいなど、あらゆる欲望を持ち、そこから無駄に壮大な話を膨らませていった感じです。僕にとって“妄想”とは、すべて心の中でできる、一番お得な遊びと考えていて、罪悪感のない前向きな現実逃避の仕方なのかなと」
――“妄想”をそのように考えられるのは、新しい捉え方ですね。
「実際に本作にもさまざまな現実逃避のようなストーリーを取り入れています。誰かに嫌なことをされたり言われたりすると、『自分は周りからこんなふうに思われているんだろうな』と自己否定する時間がもったいないなと僕は考え、妄想を書くノートに自分の都合のいいように書き並べていったのかもしれないです。そうすると、嫌なことや嫌な人のことを考える時間を減らすことができました。ある意味、そのために“妄想”という手段を使っていたのかも…」
――“妄想”をそういった手段として使うのも、また斬新ですね。オムニバス形式の本作は、ほとんどが青春物語のような気がします。そこで、山里さんにも忘れられない青春エピソードがあれば教えてください。
「それは高校生の時に経験した切ない恋の思い出ですかね。僕が好きだった女の子に振られるということは分かっていたけれど、告白しないと後悔すると思い、告白するための計画を立てていたんです。だけど、その計画は失敗し、告白すらできずに切ない恋となってしまったという思い出です」
――貴重なお話をありがとうございました! 最後に本作の見どころも含めて、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「本当に本当に、面白いドラマなので、最後までご堪能ください! 皆さまの声をたくさんいただければ、また、このドラマが帰ってくるかも? そうしたら、出てほしい“あのコ”がすてきな場所に登場するかもしれませんので、どうぞよろしくお願いいたします(笑)」
――ありがとうございました!
12月18日放送・最終回
学校でいつも孤独な山里(仲野太賀)は、ノートに妄想物語を書くことで現実から離れ、生きていくことができていました。物語の中では自分が世界の中心で、決まってヒロインは学園の人気者の橋本(本人)。しかし、ある日ノートを開くと、そこには自分の知らない物語の続きが書かれていました。これは現実か、妄想か。そこには、橋本と山里の「ある共通点」が…。
番組情報
ドラマ24 第60弾特別企画「あのコの夢を見たんです。」
テレビ東京ほか
金曜 深夜0:12~0:52
※地域によって放送日時が異なります。
テレビ東京担当 M・M
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