「おちょやん」で甘いお父さんを演じる名倉潤。「ドラマに向いていない顔だと思うんですが…」2020/12/14
第3週(12月14~18日放送)に突入した連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)。本作は、ヒロイン・竹井千代(杉咲花)が奉公に出された道頓堀の芝居茶屋で、華やかな芝居に出合い、女優を志す物語です。喜劇女優として成長していく姿を描く作品ということもあり、お笑い界の方々もたくさん出演されています。
今回は、多くのバラエティー番組で活躍しているネプチューンの名倉潤さんを紹介します。名倉さん演じる岡田宗助は、千代が女中奉公をしている芝居茶屋「岡安」の主人。おかみのシズ(篠原涼子)に一目ぼれし、婿養子として岡田家に入ったため、シズには頭が上がりません。温和な性格で、千代やシズを後ろから優しく支えています。第10回(12月11日放送)では、千代に文字を教えている姿が印象的でした。厳しいシズと、奉公に奮闘する千代に相まって、宗助の笑顔には、皆さんも癒やされているのではないでしょうか。
名倉さんは2度目の“朝ドラ”で、前回は平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」に出演。NHK大阪放送局は“ホーム感”があるそうで、「スタッフさん、メークさん、衣装さん、みんな『べっぴんさん』と一緒なので、“戻ってきたな…”という感じです。もちろん、他の現場でも和気あいあいとやらせてもらっていますが、ここは特にホームな感じがありますね。皆さん優しくて、僕の芝居にあんまり駄目出しがなくて温かいです」と4年前を懐古。
どうやらドラマ出演は苦手のようで、本作の出演が決まった時は「すごくうれしかったけど、その半面、自分に演じられるのだろうかとプレッシャーを感じました。自分はドラマに向いている顔だと思っていないんですよね(笑)。コントはやっていましたが、お芝居とはまた違うじゃないですか。皆さんに迷惑をかけないように頑張っています。緊張というか、ピリッとします。バラエティーでピリッとすることは、あまりないでしょう?」と芸人さんらしく笑いを誘います。
宗助の役柄について「本当に温かくて優しい人です。妻や娘のみつえ(東野絢香)のことが大好きで大好きでしょうがない人です。千代のことも大好きで、愛があふれる人だなと思います」とコメント。役作りに関しては「できているかどうか分からないですけど、あまりしかめっ面をしているイメージがないので、とにかく笑顔でいられるシーンは笑顔でいたいと考えています。『べっぴんさん』も優しいお父さん役でしたが、もう少し厳しかったです。今回は、もうとろけるような甘いお父さんなんです。ちょっとおっちょこちょいなところや、かわいらしいところが出れば、僕にとってはOKなのかなと思うので、基本的にはニコニコしていたいですね。『べっぴんさん』の正蔵さんより、宗助さんの方が自分と似ているかもしれません」と“朝ドラ”のお父さん像を比較。
本作の見どころをお聞きすると「共演者の方々のお芝居が本当に素晴らしいです。物語については、心に真っすぐ届く、温かい部分が多いですね。千代が駆け抜けていくさまが圧巻ですし、泣けるシーンもたくさんあります。楽しくて、笑えて、泣けるドラマは、今まであまりなかったような気がします。絶対に面白いので、ぜひ見ていただきたいなと思いますが、僕が出演する場面では、目を瞑っていただいて…(笑)」と、最後まで笑いの絶えないメッセージをいただきました。
第3週あらすじ(12月14日~18日放送)
時は大正13年。千代(杉咲)が道頓堀の芝居茶屋「岡安」に来て8年がたち、奉公が終わる“年季明け”が近づいていました。「岡安」のおかみ・シズ(篠原)から「これからどうしたいのか、よく考えなさい」と言われ、困惑する千代。そんなある日、千代は憧れの女優・高城百合子(井川遥)と再会します。百合子は映画の撮影所へ行くように命じられたのが嫌で逃げ回っていました。そんな百合子を千代は「岡安」でかくまうことに!
【番組情報】
連続テレビ小説「おちょやん」
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は一週間の振り返り。
NHK担当 M・I
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