人気ガールズバンド・SILENT SIRENの結成10周年記念アルバムが完成！2020/05/03

　“サイサイ”の愛称で親しまれる人気ガールズバンド・SILENT SIRENのバンド結成10周年記念の7thアルバム「mix10th」が完成！　バンド結成10周年のこと、アルバムのこと、そしてこれからを聞いた。

── 「mix10th」というタイトルが、とてもサイサイらしくて印象的だなと感じます。

すぅ　「10周年の意味を持たせつつ、いろんな味の楽曲が集まって1枚のアルバムになる、そんなミックスジュースみたいな作品にしたいなと思って、このタイトルにしました。“ミックスジュース”という言葉自体の響きもすごくかわいいですし」

── メロディーやサウンドにはフレッシュな躍動感がありつつ、歌詞は10年続けてきたからこその深みや重みを感じさせます。

ゆかるん　「10年続けてきて、大人になったサイサイだからこそできた作品だと思います」

あいにゃん　「今まで歩んできた道のりを自分たちで確かめるみたいな…10年の答えあわせのようなアルバムになりましたね」

ひなんちゅ　「メンバー全員が歌詞を書いているし、10年を各々が振り返りつつ、これまで以上にパーソナルな部分を出して、今の自分たちのリアルが表現できたと思っています！」

── 「mix10th」には、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが提供した「聞かせてwow wowを」が収録され、現在先行配信されていますね。

すぅ　「バンドに新しい風が吹くことを期待して、鬼龍院さんにお願いしました。鬼龍院さんは私たちのライブに足を運んでくださったりもして、その結果、エンターテイメント性が高くて、初めて聞いた人でも楽しめる鬼龍院さんらしさもありつつ、サイサイらしさも大事にしていただいた楽曲に仕上がりました」

── これまでの10年を振り返って、ターニングポイントになった出来事を教えてください。

あいにゃん　「バンドを組んで、初めてオリジナル曲ができた時が忘れられないです。すぅが歌詞を書いた『チラナイハナ』っていう曲なんですが、あの時の気持ちは今も何か行き詰まったら振り返るポイントです」

すぅ　「私は、メジャーデビューのタイミングで、バンドを結成して初めて悩んだんです。みんな音楽が好きで、最初は趣味として始めたバンドが本格的な仕事になること、そこで自分が大人になることはすごく難しいなって。でも、その時にメンバーのみんなが『うちらなら大丈夫！』って言ってくれて。その言葉があったので、気持ちを切り替えることができました。今も忘れられないですね」

ひなんちゅ　「私はインディーズ時代のことを、今もよく思い出します。お金も何もなかったけど、自分たちがやりたいからバンドを始めて、ライブハウスも自分たちでブッキングしていた頃。あの頃、“このバンドがずっと続けばいいなー”って思ってたけど、それが今も続いている。あのスタート地点は、今も大きなポイントだと思います」

ゆかるん　「目標にしていた日本武道館ライブを実現できた時に、ステージを降りてすぐ、みんなで『またこのステージに立ちたいね！』っていう話をしたんです。あの時、目標にたどり着いたから満足するんじゃなくて、全員がここからまた頑張っていこうって団結できました。大切な瞬間だったと思います」

── 10周年以降、これからのSILENT SIRENの活動についてはどのような思いが？

すぅ　「10周年だから一区切りではなくて、まだまだもっと先に行けるという気持ちで、さらに夢を見せられるように、私たちらしく進んでいきたいですね」

ひなんちゅ　「今はなかなかライブができない状況ですが、今できることでみんなに笑顔を与えられるようなたくさんの可能性を持つバンドでいたいです！」

【OUR『思い出の』MUSIC】

ゆかるん　「前回のアルバム（6thアルバム「31313」）に収録されている、『渇かない涙』。すぅがピアノを弾きながらその場で私の歌詞に曲をつけたんだけど、その姿に感激したし、聞きながら泣けてきました…！」

ひなんちゅ　「私は、『八月の夜』です。ずっと追いかけてきたバンドの形がやっと表現できたと実感した曲なんです」

あいにゃん　「レーベルを移籍して最初にリリースした『フジヤマディスコ』は、新しい一面を表現することで、音楽的視野を広げられた楽曲だと思います。今ではライブで必須の定番曲になっていますけど、成長と変化のきっかけになった曲です」

すぅ　「私は、『Delay』が思い出深いです。いろいろ悩んでいた時に、メンバーが『すぅは、すぅらしく！』って声をかけてくれたから書けた歌詞だし、その言葉のおかげで10年続けてこれた部分があると思います。つらいことも受け止めてここまでやってこれたなーっていろいろ思い返すと、『Delay』はすごく大切な曲だなって」
　