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鶴見辰吾インタビュー「人間関係のぬくもりを表現するのが“親子丼”」2020/11/28

 

鶴見辰吾インタビュー「人間関係のぬくもりを表現するのが“親子丼”」

 残すところあと4話となった、真矢ミキさん主演のオトナの土ドラ「さくらの親子丼」(フジテレビ系=東海テレビ制作)。民間子どもシェルターを舞台に、真矢さん演じるスタッフ・九十九さくらが温かい食事を通じて、秘密を抱えた子どもたちを受け止めていく物語で、SNSでは「(さくらさんは)心が温かくてしっかり人と向き合ってすてき」「優しさと愛情が詰まった親子丼」と、奮闘するさくらの姿に感銘を受ける声も広がっています。

 「第2ハチドリ」の家に入居する門倉真由子(井本彩花)が気持ちを寄せる大樹(細田佳央太)の父親で、さくらが恋心を寄せる(?)岡林康浩を演じる鶴見辰吾さんは、本日(11月28日)放送の第7話でさくらから子どもシェルターの存在を告げられ、息子の大樹とも対立してしまいます。今回は、鶴見さんにドラマの印象や俳優業への思いについて伺いました。

さくらとの掛け合いの面白さを出せたら

――今回演じる岡林の印象を教えてください。

「“善意にあふれたどこの地域にもいそうな面倒見のいいおじさん”というイメージで演じています。あまり堅苦しく演じてしまうと、真矢さん演じるさくらさんとの掛け合いの面白さが出せないと思ったので、ちょっとしたユーモアも交えつつ、人が良すぎて憎めないようなところを出せたらと思っています」

――印象に残っているシーンはありますか?

「第1話のさくらさんの妄想で、岡林に親子丼を出したシーンが印象に残っています。映画『男はつらいよ』シリーズで寅さんの妄想から物語が始まるような、コメディーの王道のようなシーンでしたので、そういう形が連想されてとても面白かったです。シリアスが多いこのドラマで、珍しくファンタジックなシーンだったのではないでしょうか」

鶴見辰吾インタビュー「人間関係のぬくもりを表現するのが“親子丼”」

ドラマの根底に流れているのは“人との関わり方の難しさ

――ドラマの題材についてはいかがでしょうか。

鶴見辰吾インタビュー「人間関係のぬくもりを表現するのが“親子丼”」

「子どもが一番信頼すべき、頼るべき親御さんから愛情を受けられなくて、武装しなくてはいけなくなった時に、どんな気持ちになるのかを想像するだけでも本当につらいです。実際にある話を、真剣に世の中の方が考えるきっかけになるようなドラマだと思います。最近は何か言うとセクハラ、パワハラになるとか、会話一つにおいても言葉を選ばなくてはならない時代になってきていますよね。人にどこまで踏み込んで関わっていいのか、とても難しいと思います。さらに今はSNSがあり、面と向かって話すよりもスマホを使ってやりとりをする世の中になってきていて…。コミュニケーションの手段が便利になりすぎて、それと引き換えにわれわれは人間らしさを失ってしまっている気もします。そういう人との関わり方の難しさがドラマの根底に流れていると感じていて、何も言わず抱きしめてあげるような、人間関係のぬくもりを“親子丼”が表現しているのではないでしょうか」

体が動かないことで肉体の表現が限られてしまうのは面白くない

――鶴見さんはロードバイク、マラソンと、健康的な趣味や特技をお持ちのイメージです。普段から健康に取り入れていることはあるのでしょうか。

「バランスの良い食事をして、適度な運動となるべく歩くことです。スマホに栄養価を全部入れることができるアプリがあって、食事のメニューを入力すると自分がどれだけ栄養素やカロリーを取ったか、視覚で見ると管理もしやすくとても面白いです。ランニングアプリも1日に何キロ走ったか、どのくらいのタイムで走ったかが分かるのでずいぶん上達しました。データを利用すると続けられますし、これから何かスポーツを始めるなら、アマチュアの大会に出場するのを目標にするといいかもしれないですよ。最近は、パーソナルトレーナーについて、ウエイトトレーニングを週に3回やっています。これがなかなか楽しいんですよ(笑)」

鶴見辰吾インタビュー「人間関係のぬくもりを表現するのが“親子丼”」

――何がモチベーションになっているのでしょう

「俳優は体が資本で、体が動かないことで肉体の表現が限られてしまうのは面白くないですよね。僕が体を鍛えているのは、仕事を続けるためのモチベーションはもちろんのこと、どこか自分に負荷を与えているのかもしれないです」

――それでは最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「できれば家族でご覧になって、家族の関係を見直してみたり話し合ってみたりするきっかけになればうれしいです」

――ありがとうございました!

11月28日放送・第7話

鶴見辰吾インタビュー「人間関係のぬくもりを表現するのが“親子丼”」

 真由子(井本)は自分の過去を大樹(細田)に話し、大樹への思いを断ち切ろうとしていました。そんな中、さくら(真矢)は、急性白血病の疑いがある真由子に病院で検査を受けるように促しますが「どうせ生きていてもいいことないから」と取り合いません。一方、虹ヶ丘高校の体育館に乗り込んだ不良がフリースクールの子どもたちだという噂を聞いた岡林(鶴見)は、「更生保護施設建設反対」のポスターと署名用紙を持って、ハチドリの家に。あらためてさくらに、フリースクールの存在を聞きますが…。

【番組情報】

オトナの土ドラ「さくらの親子丼」
フジテレビ系
土曜 午後11:40〜深夜0:35 
※28日放送の第7話は午後11:55〜深夜0:50

フジテレビ・東海テレビ担当M・F



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