「SONGS OF TOKYO Festival 2020」HYDE圧巻のパフォーマンスに村上信五「神々しかった!」 2020/10/24
関ジャニ∞の村上信五さんがホスト(司会)を務め、日本の音楽を世界に発信している「SONGS OF TOKYO」(NHKワールド JAPANほか)の年に一度のフェスティバルが、10月に開催されました! 4回目となる今年は、日本のトップアーティストが“音楽のチカラ”を信じて、新型コロナウイルスと闘う世界へエールを送ることに。海外でも人気を博す日本のアーティストたちが、東京・渋谷のNHKホールで、全世界に向けてどんなパフォーマンスを見せたのでしょうか。
10月24日に登場したのは、昨年アメリカ・ツアーを行い、常に圧巻のライブ・パフォーマンスを繰り広げてきた日本ロック界のカリスマボーカリスト・HYDEさん。
ステージは、11月25日に発売される新曲「LET IT OUT」からスタート。ハードなロックチューンで巨大LEDスクリーンに映し出されたオーディエンスを楽しませ、彼らに向かってマイクをかざす場面も。続く「BELIVING IN MYSELF」は一転して、爽快なサウンドで魅了。曲の合間には、スクリーンに映し出された人々の前に移動して熱唱するなど、縦横無尽にステージを駆け巡るHYDEさん。そして最後は日本の美しい景色が思い浮かぶバラード「ZIPANG」。幻想的な日本の風景を背景にしっとりと歌い上げました。
歌唱後のMCでは、「神々しかった~!」と絶賛する村上さんに対して、ちょっと照れながら「ホント?」というHYDEさん。恐れ多いですが、かわいらしく見えました。そして、昨年行ったアメリカ・ツアーを振り返り、最初は自分たちが行けば人気が出ると思っていたと赤裸々に告白。「しかし、現実はそんなに甘くないなと。そこで『ゼロからやってみよう』」と気持ちを切り替えたそう。
ちなみに、HYDEさんがボーカルを務めるL’Arc-en-Cielは結成時から人気があったので、海外での挑戦は、まさにゼロからのスタートだったとのこと。「いいパフォーマンスをするとリアクションが全然違うんですよ。だから根性もつくし、そこでやると日本でやれていることってなんて幸せなんだろうと。僕らがライブをやると、(海外のお客さんは)興味がないからスマホをいじりはじめるんです。そしたらその前でこうやって…」と村上さんの前に立ち、その時のライブの様子を再現し始めるHYDEさん。そうしてライブに目を向けてもらう努力をしていたことを明かしました。日本ではありえないことですよね。
また、コロナ禍の時には日本に帰国していたそうで「もともと家から出ないので、あまりヘビーに感じなくて、家でぼーっとしていましたけど、ちょっとやる気はなくなりましたね。やろうとしていたツアーがなくなったり、オリンピックも延期になったりとか…。でもまあ、いい機会にはなりました。健康になりました! 朝起きてちゃんとご飯食べて寝る。ちょっと散歩して…。芝刈りもしていました」と規則正しい生活に加え、芝刈りをしていたことまで打ち明けます。HYDEさんと芝刈り…全然想像できません(笑)。
さらに9月に決行した東京での豪華なライブの話になり「悩んだんですけれども、8月の時点で何人かのアーティストが成功しているのを見て、きっちりやればきっと大丈夫」と慎重に進めていったと回顧。そして「このノウハウを次のアーティストに伝えてどんどん広げていって、エンターテインメントをなくしちゃいけない。このままではコロナで死ぬ人よりもコロナ禍で死ぬ人の方が多くなってしまう」とコロナ禍の中でライブを行うことに対する思いを吐露。
続けて「コロナになった時に、仕事を辞めようと思ったスタッフもいっぱいいたんです。そういう人たちがもうちょっと頑張ってみようとか、これならできるかもしれないと思ってくれた。このノウハウを教えてくださいと他の事務所からお話をいただいたりしたので、やってよかったなと思っています」としみじみ語りました。
そんな大変な思いをして行ったライブについて「思ったよりも自分は配信に向いている」という意外な回答が。「ライブだとできないことができちゃうんで、逆にアメリカでツアーやっているよりも、この(ライブ)映像を持ち込んだ方がウケがいいんじゃないかというくらい自分の中ですごく成功した感じがあった」と手応えを感じたそう。また、配信に向いていると思ったポイントとして「カメラを見るのが好きなんです」という、これまた予想外のことを口にするHYDEさん。実は以前からカメラを見るという手法は使っていたといい「お客さんがいないし、カメラ目線でずっと行ける。アイドルはOKなんですけれども、ロックバンドってそれができないんです。でもこれならできる。だから今の僕には合っているのかもしれない」と新たな切り口に目覚めた様子でした。
その後、パフォーマンスをリモートで見ていた海外のファンから、好きになったきっかけなどを聞いたHYDEさんは「わーい、うれしい! サンキュー!」とファンに喜びを表現し「本当にありがたい。初めて海外でやった時、国境だけじゃなく、いろんなものを越えて音楽が伝わって、つながってすごく感動したんです。海外に行って、人とつながって音楽で会話する。いまだにそれは変わらないし、こうやってつながっているのが感動的で、目の当たりにするとうれしいです」と満面の笑顔で語っていました。
最後にファンへのメッセージとして「こんな世の中だけど、こういう形で僕たちがつながることができるということが本当にすごいラッキーだよね。これができるだけで。今日のコンサートのお客さんは(実際には)いないけれども、いるつもりでできたし、やっぱりこういう時代でラッキーだと思います。いつか、実際僕たちが目の前でライブした時には、エモーショナルなライブになると思うので、その時を僕たちは待って、耐えましょう!」とエールを送りました。
今回のフェスティバルの模様は、日本国内でも同時ストリーミング配信され、NHKワールド JAPANのHPまたはアプリで視聴できます。また、NHKワールド JAPANで紹介されなかった曲についても、NHK総合、NHK BSプレミアム、NHK BS4Kなどでご覧いただける予定とのことなので、楽しみにお待ちください!
【番組情報】
「SONGS OF TOKYO Festival 2020」
NHKワールド JAPAN
10月24日 午前8:10~8:58/午後2:10~2:58/午後7:10~7:58/深夜2:10~2:58
10月25日 午前8:10~8:58/午後2:10~2:58/午後7:10~7:58/深夜2:10~2:58
10月31日 午前8:10~8:58/午後2:10~2:58/午後7:10~7:58/深夜2:10~2:58
11月1日 午前8:10~8:58/午後2:10~2:58/午後7:10~7:58/深夜2:10~2:58
NHK総合・NHK BSプレミアム・NHK BS4K
後日放送予定
NHK担当 K・H
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