ホラードラマ「闇芝居(生)」出演・北川尚弥がまさかのお願い!?「おばけに会いに来てほしいです(笑)」2020/10/14
テレビ東京系で7期にわたり放送されている人気ホラーアニメ「闇芝居」を、2.5次元俳優や若手アイドルにより実写化した短編ホラードラマ集「闇芝居(生)」。原作の雰囲気や後味の悪さはそのままに、キャスト陣の写真を使い、パラパラ漫画のように映像化することで、不気味さと恐怖を感じさせる本作。その不思議な世界観に引き込まれてしまう視聴者の方も多いのではないでしょうか?
1回の放送でジャンルが違う3話のショートストーリーを楽しめるのも、本作の大きな見どころとなっていますが、今回は、10月7日放送の第5話「台所」と、10月14日放送の第6話「工作人形」のエピソードに出演している北川尚弥さんを独占取材! 新しい撮影方法についての感想や作品への思い、そして自身が好きなホラー作品に関してなど、さまざまなエピソードを明かしてくれました。
――本作の撮影に備えて、アニメ版の「闇芝居」は見られましたか?
「いくつかエピソードを見たんですけど、アニメだからこそ表現できること、実写版だからこそ表現できることがあると感じました。実写版では、いい意味で手法がちょっと古い感じがして…それがまた、気持ち悪さをより増す演出になっているのかなと。そこが『闇芝居(生)』の魅力だと思いましたね」
――今回の撮影方法はとても特殊で、写真を複数撮影した後に、また別でセリフを収録する方法だったそうですね。実際にそのやり方で撮影されてみて、いかがでしたか?
「本当に初めての経験で、正直どうなるのか自分でも分からず不安な部分もたくさんあったのですが、撮影現場の雰囲気がすごく明るくて。スタッフさんからも『この手順で撮影して、こういう表情で、こういった動きでお願いします』とレクチャーをしていただいたので、やりやすかったですね。声を別で収録するというのも新しい感じがしました。声のお仕事はしたことがないのですが、『こんな感じなのかな?』といろいろ知れて、新たなチャレンジだったなと思いました!」
――撮影された写真を見ながら、声をあてたのでしょうか?
「写真は見ずに、場面を想像しながら声だけ収録する形でした。写真撮影の時に難しかったのは表情づくりですね。実際におばけを見たことがないので(笑)、そういう状況に遭遇した時に、自分がどういう表情をするのかが分からなくて苦労しました。声の収録の時には、息遣いが大変でした。臨場感を出さないといけないので、撮影の時よりも疲れました。『はぁっ、はぁっ…』というように、酸欠になるんじゃないかというくらい(笑)」
――声を録る収録場所の中で、1人で演技をされているイメージでしょうか?
「そうですね。お相手の方がいらっしゃる場合は、掛け合いで。その場で芝居をする感じなので、1人は大変でした(笑)。どう出来上がるのかなと思っていたんですけど、完成版を見たら、自分をモチーフにした紙芝居のような感じに仕上がっていて、不思議な感覚でしたね」
――10月7日放送の第5話「台所」のエピソードでは、大学生の悟役を演じられましたね。
「悟の役柄は、あまり作り込まずに素で演じようかなと。大学生の男の子が彼女のマンションに遊びに行くという話だったので、僕が感じたものをそのまま出せればいいのかなと思いました。最後は、黒い影に飲み込まれてしまうという終わり方でしたけど、そんな経験がないので(笑)。井口昇監督と『こうなるんじゃないかな』と話し合いながらやったのを覚えていますね」
――10月14日放送の第6話「工作人形」のエピソードでは、サークルでゾンビ映画を作っている哲也という役柄でしたね。台本を読ませていただいたところ、終わり方がすごく怖かったです。
「この回は人形が鍵になってくるんですけど、気持ち悪い終わり方ですよね。これこそ、自分の中で『どう出来上がるんだろう!?』と想像がつかなくて。でも、完成版を見て『まじで気持ち悪くて怖っ!!』と感じました。それぐらい出来が素晴らしくて…100点だと思います!!(笑)。人形も味があるんですよ。実際にスタッフさんが家で一からご自分で作られたと伺いました。子どもの頃を思い出しながら作られたそうで、そこも注目していただきたいです」
――ちなみに、もし北川さんが哲也のように部屋から不気味な人形を見つけたらどうしますか?
「どうするかなぁ…もし実家にあったら、親に『これ誰が作ったの!?』って聞きますね。だけど、もし一人暮らししている家にあったら…怖いな!!!(笑)。全然自分のものじゃないのに、箱を開けたら中にあって、“捨てたら死ぬ”って書かれていたら…捨てずに置いておきますよね(笑)。あとは、神社に持っていくかな!」
――死人を出さないように穏便に(笑)。北川さんご自身は、ホラー作品は好きですか?
「好きですね! 日本の作品も、海外の作品も見ます。小学生の時から結構好きで、当時は『呪怨』や『着信アリ』などもはやっていたので。あと、友達の家にホラーのDVDがたくさんあってよく見ていたり、映画館に『パラノーマル・アクティビティ』を見に行ったり。どんなシーンでも目をつぶったりせずに見られるんですけど、音はめちゃくちゃ怖いですね。逆に、音がないと全然怖くなくなりますから! なので、家でホラー映画を見る時は音量を最大にして見ています(笑)」
――ちなみに、今までに不思議な経験などをされたことはありますか?
「ないですね…おばけに会いに来てほしいです(笑)。ホラー作品の撮影現場で、心霊現象が起きたりするという話を聞くじゃないですか? 今回の撮影現場ではどうだったのか気になりますね。僕自身は全く感じなかったので。もしかしたら、僕が見えなかっただけかもしれないですもんね」
――今後、北川さんの霊感が開花するのか気になりつつ…最後に、視聴者の皆さんへ向けてメッセージをお願いします!
「僕自身、いろんな新たなことにチャレンジさせていただいた作品なので、皆さんに楽しんでもらいつつも、怖くなっていただきたいなと。ぞわっと、ヒヤッとしていただけたらうれしいです! まだ必要な時期ではないですが、部屋の暖房も入れて見ていただけたらプラマイゼロぐらいになると思います(笑)」
【プロフィール】
北川尚弥(きたがわ なおや)
1996年5月15日生まれ。北海道出身。ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンシリーズや、ミュージカル「スタミュ」シリーズ、「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」シリーズ、舞台「刀剣乱舞」シリーズや、ドラマ「サウナーマン〜汗か涙かわからない〜」(ABCテレビほか)、「100文字アイデアをドラマにした!」(テレビ東京ほか)、映画「先生から」「死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲- 」などの話題作に出演し、多方面で活躍している。2021年1~3月は舞台「刀剣乱舞」大坂 冬の陣に出演予定。
【番組情報】
水ドラ25「闇芝居(生)」
テレビ東京
水曜 深夜1:28~1:58
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
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