中川家・剛が初のラジオコントで緊張を隠すためにやった○○とは!?2019/06/26
実力派お笑いトリオ・東京03(飯塚悟志、豊本明長、角田晃広)が、ゲストと共にラジオコントを行う「東京03の好きにさせるかッ!」(NHKラジオ第1)。今回のゲストは中川家・剛さん。コントをやるということしか聞かされず、不安なまま現場に来たという剛さん、東京03の3人からお話を伺いました!
── 剛さんはラジオコントが初めてということですが、やってみていかがでしたか?
剛 「完成したのを聞いた感じは面白かったけど…ものすごく緊張しました」
一同 「あははは」
飯塚 「緊張するイメージが中川家さんにはないですよ」
剛 「いや、するする。緊張するよ」
飯塚 「そうなんですか?」
剛 「普段台本とかないから、台本を渡されたことで、余計に緊張感が増したね」
飯塚 「ふふふ」
── でも、全然緊張しているふうには見えませんでしたが…。
剛 「だから、3人には見られへんようにここでこう…(とマイクで顔を隠す剛さん)。見られちゃうと緊張するから…」
一同 「あははは」
飯塚 「そうだったんですか?」
豊本 「隠れて(笑)」
飯塚 「確かに目が合わないなとは思ったんですけど、隠れていたんですね」
── こっそり隠れていらしたとは…(笑)。それでは、東京03の皆さんは剛さんを迎えていかがでしたか?
飯塚 「来ていただいただけで本当に光栄で、しかも一緒にコントをやらせていただいて面白かったです。演技が本当に自然だから。(中川家の)ネタでも、剛さんが笑っちゃうところがずっと自然だなと思って見ていたんです。目の当たりにしてやはりすごいなと思いました」
── 今回は「関西人らしからぬ関西人」というコントで、剛さんは関西から転勤してきたのに全然関西人らしくなく、エセ関西弁を使う同僚(角田)にも突っ込まない会社員を演じていらっしゃいました。飯塚さんのおっしゃるように本当に自然な演技でしたが、意識されていたんですか?
剛 「ホントにあった話やと思ってやるんで、3人に囲まれて…」
一同 「あははは」
剛 「想像してやっているから、(キャラクターを)作ったらあかんかなとは思いました。こういうことを東京でほんまに経験していますから、そういうのを思い出してやっていました」
── 豊本さん、角田さんは剛さんと共演してみていかがでしたか?
豊本 「うれしかったです。やっぱり面白かったですね。でも一緒にいるこの空間にずっと薄ーく違和感があるんです(笑)。今はそれも心地よくなってきましたけどね」
角田 「中川家さんは漫才のイメージなので、コントをやっているのが意外というか…。もちろんコント番組も出演されていますけど、台本を目の前にして…というイメージは湧かないですね。しかも、それを剛さんとやるというのは。実際やってみたら面白かったです」
── コント内では、角田さんがエセ関西人をやっていらっしゃいましたけど、剛さんからご覧になっていかがでしたか?
剛 「僕がこのコントを作ったら、これを延々ずっとやり続けますね。エセ関西人に言わせっぱなしで」
角田 「あははは。泳がせて」
剛 「うん。泳がして、泳がして」
── それは最終的にどういう終着点にたどり着くのでしょうか?
剛 「いや、終着点はないけど、良きところで…(笑)」
飯塚 「たぶん角田さんは、“良きところで”が一番困りますね」
角田 「できない(笑)」
豊本 「ふふふふ」
飯塚 「良きところが分かんないもんね」
角田 「分かんない。何? 良きって」
一同 「あははは」
── それでは、角田さんが演じた会社員のように、東京の人が関西弁を使っているのをご覧になったらどうされます?
剛 「僕は全部泳がせますよ。コント番組をやっている時に、そういう演出の人がいたんです」
飯塚 「実際にいたんですか」
剛 「まるで関西で育ったみたいな感じで」
角田 「あははは」
豊本 「へー」
飯塚 「それは恥ずかしいですね。それも泳がしていた?」
剛 「そう。ずっと最後までニヤニヤ笑いながら」
飯塚 「あははは」
角田 「別にどうでもいい質問とかするんでしょ?」
剛 「そう。泳がせたいから(笑)。でも、まれにいますよね。その人は地方の人で、関西弁が飛び交うお笑い番組のADをしていた時にうつったって言っていたけど、何がうつるんかなと思って」
角田 「その時に『やりたい!』って思ったんでしょうね」
飯塚 「チャンスだったんだ」
── 聞いていたら違和感がありますか?
剛 「うん。ちょっと気持ち悪い感じですよね」
── 東京03の皆さんはつられて大阪弁になっちゃうことってありますか? それこそエセ関西人みたいになっちゃうとか。
飯塚 「ならないように気を付けてはいるんですけどね。『なんで?』とか『なんでそうなるの?』は関西弁だと思うんですよ。コントで突っ込む時に(関西弁のイントネーションで)『なんでそうなるの?』って言ってるもんね。自然に使っている時があるので、関西弁に引っ張られているんだと思います」
角田 「そうだね。(標準語のイントネーションで)『なんでそうなるの?』が東京だもんね」
飯塚 「そうそう。東京の人でも、そうやって突っ込んでいる人が結構いると思うんです。たぶんそっちの方がリズムが合うんですよね。気持ちいいんですよ」
剛 「関西弁はいいんですね」
飯塚 「面白く聞こえるというか。そういう意味では関西弁がすごくうらやましいです」
── また、フリートークでは大阪と東京の違いについて話されていましたが、トークの中で印象的だったことはありますか?
飯塚 「台本を覚えないというのはカルチャーショックでした。『よしもと新喜劇』は台本を覚えずにやっているんだと思うと…」
剛 「『台本を見るから覚えられへんねん』って言われたよ」
飯塚 「漫才なら分かるんですけど、あれお芝居じゃないですか。それをあんな感じでやっているというのがちょっとピンと来ないですよね」
剛 「1時間くらいありますし、恐ろしいことやけどね。まあ、あのシステムは長年やってきたからこそなんでしょうけど」
── ほかにも、フリートークでは、剛さんが東京03さんのことを「頭おかしい!」なんておっしゃっていましたが…(笑)。
剛 「東京03のコントは、入口は分かりやすく入るんですけど、その後そこに行くか?みたいな。コントって一つのきっかけから広げていくんですけれども、東京03は広いところから狭いところを追求していくから」
飯塚・豊本・角田 「あははは」
剛 「普通のコントと比べてマニアックなんですよね。もしラーメン屋さんのコントがあったとしたら、ラーメン屋さんに行ってお客さんが入ってきて、お客さんとのやりとりで色々あるのが普通のコントだと僕は思うんですけど、東京03はお客さんが来たら、ラーメンの中に入っているナルトでぐちゃぐちゃ言うような」
飯塚 「細かいですよね、視点が」
剛 「そう。そこで最後まで突っ走るんやみたいな。最初の分かりやすい設定は、あくまでもきっかけなんでしょうね。でも僕らもそうやから、すごく分かるんです。この間もスマートスピーカーの文句を言いたくて、電気屋さんのコントをやったんです。でも急にそれを言うとダメなので、電気屋さんという分かりやすいところから入って、冷蔵庫やテレビをいじってから、最後にスマートスピーカーの文句をずーっと言って終わるみたいな」
豊本 「えへへへ」
飯塚 「一緒ですね。作り方は一緒です」
── 今後、中川家さんと東京03さんとでコントをやるとしたらどうですか?
剛 「1回ほんまにやってみたいんですけれども、僕ら適当やから…」
一同 「あははは」
飯塚 「確かに僕らはがっつり台本を書くんで、真逆なんですよね」
豊本 「あははは」
角田 「対応できないから」
飯塚 「どっちに合わせるかってなると、悩みますね」
── ありがとうございました! 個人的には真逆の2組によるコラボコントを拝見したいです。
コント「関西人らしからぬ関西人」では、ナチュラルな演技をしている剛さんと“こんなエセ関西弁を使う人いそうだな”と思わせてくれる角田さんに注目です。また、剛さんが関西人なのに…と言われたエピソードや初めて東京に来た時の話、衝撃的なコントの作り方などでも盛り上がったフリートークもお楽しみに。
【番組情報】
東京03の好きにさせるかッ!
NHKラジオ第1 木曜 午後8:05~8:55
(6月27日放送回ゲスト:中川家 剛)
NHK担当 K・H
関連リンク
この記事をシェアする