【詳細リポート/前編】宇野昌磨選手が「コラントッテ」新商品発売記念イベントに登場!「もっともっと成長したい」2019/05/09
── 2019-2020シーズンのプログラムはこれからでしょうか?
「そうですね…そうなんですよ。まだ言ってなくて。(まだ)言わない方がいいのか、僕よく分からなくて…」
── では来季以降、滑ってみたい曲はありますか?
「質問を変えていただいたのに申し訳ないんですけど、ないです」(会場から笑いが起こる)
── 2019-2020シーズンに向けての準備はこれからゆっくり、ということでしょうか?
「もう、曲は決まっているんです。うそはつきたくないので、(新プログラムについて)聞かれると、どう答えたらいいのかな、とすごく迷って…。(言っても)『良い』と言われたら今でも言っちゃっていいんですけど…」
── 確認してからにしましょう(笑)。準備は着々と進んでいますか?
「僕はこうやって(新プログラムの曲名を)言うことを困っている理由は、たぶん公表した時に皆さん気付いてくれると思います。僕は質問に対して、うそで答えるとか、隠したりするのがあまり好きじゃないので、なるべく言える範囲で答えようとするんですけど…」
── では、答えやすい質問で。5回転ジャンプはこれから練習していくのでしょうか?
「プリンス(アイスワールド)の練習で初めてやってみたのですが、本当に想像以上に難しくて、すごく体が動いた時にやっても、『4回転半回ったかな』というくらい。それ以外の(4回転)ルッツもループもあるので、5回転(ジャンプ)はスケートをやっていく中の楽しみとして残しておくのも良いと思います。僕はトリプルアクセル-4回転トウ(4回転トウループ)を跳ぶことができていますが、試合で跳べるほど、まだ安定していない。(5回転ジャンプへの挑戦を)口にしたことによってすごくメディアの注目を集めてしまったんですが、僕が言いたかったのは“ただ練習していく”ということだけ。しかも練習していく中でも5回転(ジャンプ)というのは、僕の中で優先度がすごく低いので。4回転ルッツ、4回転ループ…来年(2019-2020シーズンを)戦うための武器を備えて、その上で楽しんでやりたいと思っています」
── トリプルアクセル-4回転トウループのコンビネーションの手応えは?
「僕にとって一番難しいジャンプは(最初は)4回転サルコウだったんですが、その次にトリプルアクセル-4回転トウループを練習するようになって、4回転サルコウが一番難しいジャンプではなくなった。そういうイメージからか、(トリプルアクセル-4回転トウループのコンビネーションを練習すると)ほかのジャンプも自然と安定してくるんです。そういったことに関しては、アクセルトウ(トリプルアクセル-4回転トウループ)に対しての手応えというよりも、やったことによって、ほかのジャンプが良くなったという手応えがあります」
── 最近は、年下の選手も多くなりましたね。若手からの刺激を感じますか?
「気付いたら、ほとんどの試合で年下の方が多いという状況になっていて。僕は“人の面倒を見る”というのがあまり得意ではないので、同じ立場になって一緒に遊ぶくらいしかできないんですが、勝負で結果を出して、その結果を見て『頑張りたい』と思っていただけたらと、思っています」
──「僕も宇野選手のように」と後輩が思ってくれたらうれしいですね。
「そうですね。でも、僕よりも結果を出している選手がたくさんいるので、その中で(憧れの選手として)僕の名前を挙げてくれる選手がいるということは、すごくうれしいです」
── 昨年、「カシスオレンジを飲んでいる」というお話をうかがいましたが、あれから1年、今はどんなお酒がお好きですか?
「1年間、試合終わった後とかにお酒を飲んだりしてきたのですが、1年間お酒飲んで気付いたのは、“あまりお酒が好きじゃない”いうことです(苦笑)。バンケットが終わって、顔を真っ赤にして帰っている姿が多いと思うんですけど、(その姿からも分かるように)あまりお酒も強くないので…。試合が終わった後にみんなが飲んでるから一緒に飲む、というぐらいなら飲みますが、自分から(進んで)飲むことはなくなりました」
── オフシーズンは、どんな“宇野昌磨”を見せたいですか?
「海外に合宿に行く予定がもう決まっているので、アイスショーに出るために日本に帰ってくるという形です。(今は)ただひたすら自分が変わろうと強く思っているので、変わろうとする過程を皆さんに少しでもお見せできたらと思っています。アイスショーはあと三、四つくらいだと思いますが、出るアイスショーは全力で楽しみたいと思っていますし、(自分が)楽しんでいるのを見て、皆さんにも楽しんでいただけたら、と」
── 2019-2020シーズンに対する意気込みをお願いします。
「ほかの質問とほとんど同じ答えになってしまうので申し訳ないのですが、昨シーズン(2018-2019シーズン)は自分が良くないと思う結果の方が多かった。なので、“昨シーズンがあったから今の自分がある”と思えるように、今シーズン(2019-2020シーズン)また成長した自分を見せられるようにしてきたいなと、思っています」
競技、プライベート、そしてファンへの思いを真っすぐな言葉で伝えてくれた宇野選手。短い時間ながら、濃密なトークショーとなりました。
そして次回は、イベントの後半に行われた質問コーナーの模様と、イベント終了後に行われた囲み取材の模様をリポートします。こちらもどうぞお楽しみに!
【放送情報】
【プリンスアイスワールド2019 横浜公演】
BSテレ東 5月19日(日) 午後2:00~4:30
出演:宇野昌磨、本田真凜ほか 解説:町田樹
【「KISS&CRY」とは?】
「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターのみなさんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組テレビオンエアスケジュールも掲載。テレビの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
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