猪野広樹の主演舞台「PERSONA5 the Stage #2」開幕!2020/10/01
多くの2.5次元舞台で活躍中の猪野広樹が主演を務める舞台「PERSONA5 the Stage #2」がいよいよ開幕! 昼は高校生、放課後は悪い大人たちの心の世界“パレス”に潜入し、怪盗として腐った大人を改心させる――。そんな若者たちの活躍をスリリングに描いた舞台の第2弾。歌にダンスにアクションにと見せ場たっぷりのステージに、猪野はどう挑むのか。エンタメの在り方も変わりつつある中、全力で芝居に立ち向かう猪野に今の思いを尋ねた。
――前作「PERSONA5 the Stage」では、歌、ダンス、殺陣など大変なことが多かったと思います。振り返っていかがでしたか?
「前作はもう“どう表現しますの、これ?”というところから始まりましたね(笑)。西森(英行)さんの演出に引っ張ってもらいつつ、僕らのアイデアも取り入れてもらって、全体としてはまとまったかなと思います。でも、とにかくほかの舞台とは違うタスクが多かったので、それに慣れるのに時間がかかりました。基本的に出ずっぱりだったので、熱中症になるんじゃないかと思いながらやっていました」
――では今回もそれぐらい…?
「今回は、前回より大変です(笑)。前作である程度「PERSONA5 the stage」のベースができたとしたら、安易な言い方ですけど、めちゃめちゃパワーアップしています」
――例えばどういったところで?
「ダンスが増えましたね。前回は日常のパートが多くて、パレスに入っても割と会話が多かったんですけど、今回はそれに加えてダンスの要素が増えて、リズミカルな感じになっていて。目で楽しんでもらえる作品になっているんじゃないかと思います。ダンスがめちゃめちゃ多くて毎日インプットしないといけないので、それを忘れないようにするのが大変です」
――稽古に入って、前作の感覚というのはすっと取り戻せましたか?
「この作品って、僕が主役ですけど僕が中心の話ではないんですよね。今回は祐介とか真の話がまずあって…なので。だから、みんなのバランスを見ながら、最後に自分のところを作っていくようにしていて、それはほかの作品と違うところだと思います。まだ稽古では周りを見ている最中ですね」
――前作ではキレキレのアクションをされていましたが、その辺りも今回期待できるのでしょうか?
「前回よりさらにキレキレにしようと思っていて。今、かなり筋肉痛になっています(笑)。バック回し(蹴り)だけは得意になろうと思って特にずっと練習していますね。かなり足が上がるようになりました」
――「ペルソナ」では信頼関係が深まると“コープ”が上がっていきますが、猪野さんご自身が“コープが上がっているな”と思う共演者は誰ですか?
「(祐介役)のこなん(小南光司)じゃないですかね。前作では2時間半の舞台で2分ぐらいしか出番がなかったんですけど(笑)、今回はメインなので。稽古場にいる時間も前回とは全然違いますしね(笑)」
――小南さんとは前作の後、ほかの作品でも共演され、そういう意味でも関係が深まりましたよね。
「そうですね。相変わらず実直でひたむきなヤツです。自分を追い込めば追い込むほど光るタイプなんですよね。本当にこなんは今回大変だと思います。僕はセリフがあんまりないから場を回せないんですけど、その代わり祐介(小南)が回さないといけない。前回に引き続き竜司(塩田康平)と杏(御寺ゆき)が回して、そこにさらに拍車をかける役割なので、かなり手こずっているなと見ていて思います。相談に乗ることもありますね」
――そうなんですね。座長としてやはり皆さんとはコミュニケーションを取るようにされているのですか?
「今までだったら稽古の後にご飯に行ったりできましたけど、そういうことができないですからね。稽古場で何とかするしかないので、ソーシャルディスタンスを取りながらも怪盗団は1カ所に集まるようにして、何か分からないことなどがあったらそこで解決するようにしています。最終的にファイブマンセル…5人で1人みたいなものなので、5人での空気感を作らないといけないなということは意識していますね」
――皆さん良い関係性でやっていらっしゃるんですね。
「歌が得意な人、アクションが得意な人…。お互いに得意分野があるので、それを教え合ったりもしていますね。アンサンブルのダンスがうまい人たちに教えてもらったり、ほんとに“全員野球”でやっています。僕は『誰もサボらせない』って言ってるんですけど(笑)、その通り、アンサンブルも僕らも血へどを吐くぐらいの思いでやっていて。全員がキツい中で、チームワークよくやれていると思います」
――それでは、作品から少し離れて猪野さんご自身のお話も。たくさんの舞台に出られている猪野さんですが、お稽古や本番期間中のルーティンはありますか?
「朝食は絶対レトルトか冷凍食品。作るのもめんどくさいけど、朝食べないと外に出たくないから(笑)。あと、最近はドリンクだったり、錠剤だったりでビタミンCを多めに摂るようにしています。絶対に体壊せないですからね」
――着るものについてはいかがですか?
「稽古期間中は、稽古着で行って稽古着で帰ります。今日は都会に出てきてしまったので普通の格好で来ましたけど(笑)、稽古の時は行きも帰りもジャージなんです。誰にオシャレを見せる必要もないですからね。だからもう汚いカッコしてますよ(笑)。たまにオフとか困るんですよ。稽古着が一番楽だからそれを着て過ごしたいけど、“さすがに休みの日まで稽古着だと俺終わるな”と思って、ちょっと頑張っています(笑)」
――体を動かすようなルーティンは?
「走るとか、そういうことはしないですね。でも1作品あたり1徹夜はしています。朝4時ぐらいまで台本を読んで復習するっていうのは必ず」
――それぐらい集中して考える時間を持つという?
「そうです。それを稽古の最初の方にやりますね。今回はあんまりセリフがないので殺陣の確認とかの方が多いですけど、セリフが多い舞台だと、朝4時までずっと書いて覚えて。僕、書かないと覚えられないので」
――お仕事以外にもノートとかめちゃめちゃ書かれるんですよね。
「そうなんですよ(笑)。ステイホーム期間中に歴史の勉強をするのに本を読みながらノートにいろいろ書いていました。趣味用ノート、仕事用ノート…あと、筆記体を書けるようになりたいなと思って、ひたすら筆記体で英文を書くノートもありますね。やっぱり書くっていいですよね。中学受験からのクセで、やっぱり書いて覚えるっていうのが身についてしまっていますね」
――では最後に、公演に向けての意気込みをお聞かせください。
「コロナ禍でほとんどの舞台上演が見送られてしまった時に、エンタメって世の中が平和じゃないとできないんだなって、あらためて思いました。今まで千秋楽を当たり前のように迎えていましたけど、いつどこで舞台ができなくなるか分からないと思うと、千秋楽を迎える意味って大きいんだなと。初舞台ぶりにそういうことを思いました。そんな時期にこうして公演を打たせていただけるのが、いかにありがたいことかとひしひしと感じていますし、楽しみにしてくださっている皆さんの期待に応えるべく、キャスト一同で頑張っております。間違いなく前作よりパワーアップしていますので、皆さん健康に気を付けて、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います」
【プロフィール】
猪野広樹(いの ひろき)
1992年9月11日生まれ。神奈川県出身。A型。ドラマ「俺たちはあぶなくない〜クールにサボる男とたち」(MBSほか)に出演中。11月20日から舞台「血界戦線」に出演。
【公演情報】
舞台「PERSONA5 the Stage #2」
10月1〜4日 会場:神奈川・KT Zepp YOKOHAMA
10月17〜18日 会場:大阪・サンケイブリーゼKT
※10月4日午後5:00公演、18日午後5:00公演はDMM.comでライブ配信あり。
公式HP https://p5-the-stage.jp/
取材・文/高瀬純 撮影/トヨダリョウ
ヘアメーク/福田純子(Nestation) スタイリング/吉田ナオキ
衣装協力/ ACUOD by CHANU(☎03-5776-3679)
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