「しあわせは食べて寝て待て」桜井ユキ&宮沢氷魚が後編への見どころを語る!2025/04/29 12:00

4月1日からNHK総合でスタートし、NHKプラスで配信された全ドラマ(連続テレビ小説・大河ドラマを除く)の中で最多視聴数を記録したドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」(火曜午後10:00)。
本作は、築45年の団地を舞台に、薬膳料理を通じて心と体を整えながら、小さな幸せを見つけていく物語。主人公の麦巻さとこ(桜井ユキ)は、週4日のパートで質素に暮らす38歳の独身女性。ある日、「一生付き合わなくてはならない」病気を患ったことで生活が一変し、会社を辞めて新たな住まいを探すことに。そしてたどり着いたのは、築45年の団地。隣に住む大家・美山鈴(加賀まりこ)や、訳ありの“料理番”羽白司(宮沢氷魚)と出会い、食事を通じて体調を整える「薬膳」の世界を知ることとなる。
本日4月29日放送の第5話では、副業をあきらめたさとこがパート先と家を往復する日々を送る一方、司は山へ出かけた。時折ふらっと行ってしまうのだと言う鈴は、さとこにも勧める。緑に癒やされたい思いが募り、さとこは司のもとへ。そこで、司は過去を少しだけ明かす…。
今回は、桜井さんと宮沢さんにインタビュー! 撮影の裏話や後半に向けての見どころを聞いた。
――まずは、前半で印象に残っているシーンを教えてください。
桜井 「鈴さんと司がテレビのリモコンの取り合いをしているシーンが大好きです。台本には、その場のやりとりだけが書かれていたのですが、どんどん展開を重ねて、畳の上を2人で海辺のカップルみたいに走り回っていて。すごくかわいらしかったです。家族ではない鈴さんと司ですが、2人の距離の近さと、柔らかい空気感が出ていて、すごくいいなって」
宮沢 「楽しかったです。全然カットがかからないから、(テーブルの周りを)ぐるぐる回っていました(笑)。僕はすき焼きを食べるシーンです。初めてみんなで食事をした撮影だったのですが、おいしいものを食べると自然と笑顔になるし、撮影もすごく楽しくて。お肉を食べた後に、パイナップルを食べて胃の消化を整えて、“終わり良ければ全て良し”という感じでうまく薬膳として収まっているんです(笑)。この作品は、おいしいものをみんなで食べるシーンが多くて、食べている時はあまり動きはないですが、そのほのぼのした時間がこの作品を物語っている感じがするので、特に食事シーンは好きですね」

――続いて、さとこと司の関係について質問させてください。恋人ではないけれども、支え合っている2人の関係が見ていてすてきなのですが、さとこから見て司はどんな存在ですか?
桜井 「もちろん後半にかけて印象は変化していくんですけど、“つかめない人”ですね。つかめなくて謎の多い人だなって私自身も思っているんですけど、さとこもそういう印象が最初はあったと思うんです。ふわふわと優しい部分もありつつ、でも、的確な言葉を投げてくれる司や鈴さんが、出会った時のさとこにとってはすごくありがたい存在で。真っすぐに心配をしてくれたり、意見を言ってくれる人がさとこの周りにはいなかったので、救世主的な感じで捉えています。今後どういうふうに変わっていくのかは、楽しみにしてもらいたいです」
――司がさとこのことをどう思っているのかは、あまり描かれていないですよね。どんなふうに想像して演じていますか?
宮沢 「どこか放っておけない存在で、自分にできることがあるならば救いの手を差し伸べたいと思いつつ、司自身も、自分がふらっと消えてしまうかもしれないし、自分でも分かっていないようなところがあって。いろいろ関与したいけれど、関与しすぎるのも良くないというストッパーがどこか自分の中にあるけれど、助けたくなるような存在です。前半では司がさとこの救いになっていますが、気が付いたら司がさとこに救われている瞬間ものちのち出てくるんです。自分が常に救いの手を差し伸べていたと思いきや、実は司も救われていたという、付かず離れずのいい距離感の中で、お互いを必要としているという不思議な関係性ですね」
――鈴さんを演じる加賀さんの印象も伺いたいのですが、共演されてみていかがですか。
桜井 「もちろんお芝居のモードになったら『鈴さん』なのですが、それ以外の加賀さんは本当にパワフルでチャーミングで。加賀さんが現場に入られると、もちろん大先輩なので適度な緊張感もありますが、本当にいろんなお話をしてくださるので楽しいです」
――鈴さんと似ているというか、重なる部分も多いですか。
宮沢 「ちょっと似ているような…、でも違いますね」
桜井 「鈴さんと加賀さんが2人並んだら、『違うわよ! あなたが言ったんじゃない!』と大声でけんかをしていそうです(笑)。全然タイプは違いますが、親友になってすごく明るい言い争いをしていそうな感じです」

宮沢 「加賀さんが現場にいるとすごく明るくなるし、僕がメーク中に横に座って、『司くん、おはよう』といろいろ話をしてくださったり。大先輩にも関わらず、ご自身から歩み寄ってくださる方で。僕としては、いらっしゃると安心する存在です。先日の撮影で、却下されてしまったアドリブがあるのです。それは司が鈴さんと出会った時の回想で、熱を出した鈴さんを病院に連れて行く時に、僕が『大丈夫ですか? 病院行きましたか?』と言って終わるはずだったのですが、鈴さんがクリニックのカードを出して、『おぶってちょ』って(笑)」
桜井 「鈴さんも加賀さんも本当にかわいらしい部分がある方なので見ていて楽しいですね」
――後半に向けての見どころも教えてください!
桜井 「ずっと謎だった司の過去の片りんが明かされたりもします。それを踏まえて、さとこの中での変化もあります。さとこと司は、家族でも恋人でもないけれど、お互い見返りのない優しさをキャッチボールし合える相手で。私がすごく好きなシーンが、(第5話の)2人でお弁当を食べるシーン。司が過去の話をしていた時に、さとこが『元気ないんだったら、栗どうぞ』と自分の栗をあげるんです。栗ご飯の栗なんて一番いいところじゃないですか。それを、司のことを心底心配して、栗をあげたら元気になるかもしれないって真っすぐに思って差し出すんです。あのシーンが2人の関係をすごく象徴しているすてきなシーンだなと思って。過剰な手の差し伸べ方ではなくて、ちょっとした、ささやかな優しさを届けるような、何にも縛られていない関係がすごく柔らかくてすてきだなと思います」

宮沢 「中盤くらいまでは、団地のシーンといえば登場人物が限られていましたが、『あれ、この人たちも来るの?』って思うような意外な人が来たりして。団地の雰囲気も変わっていきます」
桜井 「確かに人が増えますね。団地に来る前のさとこからしたら考えられないような人間関係の広がりと、でも純粋にそれが楽しいと思えるような空間が広がっていくので、そこも見どころですね」
――続いて、ちょっとプライベートな質問をさせてください。今作で、食について学んで日常生活に何か取り入れたことはありますか?
宮沢 「とうもろこしのひげ茶です。コンビニに行ったらペットボトルで売っていて、気になって買ってみました。おいしいですし、トウモロコシのひげが身体の水の巡りをよくしてくれるので、飲んだ後めちゃくちゃお手洗いに行きました。たまっていた不純物を洗い流してくれた感じがしてすごくスッキリして、ちゃんと効果があるなって」
桜井 「えー、買ってみようかな! 私は、1話で出てきたレンコンのスープを作り置きしました。原作のレシピを見て、見よう見まねで作ってみたのですが、めちゃくちゃおいしくて。大量に作ったので、撮影に行く前や、帰ってきてから飲むようにしていたのですが、温かいものを朝に食べたり、夜の食事に取り入れると、年中冷え性なのがちょっと緩和されて。すったレンコンは消化にもいいですし、胃にやさしいおかずを一つ取り入れるだけで1日の調子も違いますし、おなかの調子も良くて。おいしくて体にもいい最高のスープだったので、作り続けようと思います。ゆずこしょうを入れて味変とかしてもおいしかったです」

――(本作での)すき焼きのように、お二人がご褒美として食べるものはありますか?
桜井 「私は焼き鳥で、特に好きなのは砂肝ですね。昨日も焼き鳥を食べに行きました(笑)」
宮沢 「焼き鳥食べたくなってきた。砂肝とレバーが食べたい!」
桜井 「いいですね。私もレバーは絶対食べます!」
宮沢 「僕は焼き肉ですね。特にタンが好きです。ネギタン塩とか、分厚いやつよりも薄いのが好きですね」
――お二人とも食の好みが似ていますね!(笑)
桜井 「脂身よりも歯ごたえがあって、コリコリしているのが好きですね。私もタンすごく好きです」
宮沢 「砂肝食べたくなってきちゃった…。今日は焼き鳥にしようかな」
――撮影で食べた料理の中で印象に残っているご飯はありますか?
宮沢 「鶏肉の天ぷらです。鶏肉を天ぷらで食べたことがなくて。今回のレシピでは、梅干しを漬ける時に残った汁に一晩漬けておいて作るのですが、柔らかくてすごくおいしくて。揚げたりするとパサパサになりがちですが、ひと手間でこんなにおいしいんだって」
桜井 「全部おいしいので1位を決めるのは難しいですが…。やっぱり、レンコンスープかもしれないです。撮影で一番最初に食べたという思い入れもありますが、本当においしかったので!」
――撮影が続くにつれて1位が変わるかもしれませんね! ドラマ後半も楽しみにしています。ありがとうございました。
【プロフィール】
桜井ユキ(さくらい ゆき)
1987年生まれ。福岡県出身。最近の主な出演作に、連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか/24年)、「ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-」(WOWOW/24年)、「ライオンの隠れ家」(TBS系/24年)など。出演する映画「#真相をお話しします」が公開中のほか、6月13日に映画「フロントライン」の公開が控える。
宮沢氷魚(みやざわ ひお)
1994年生まれ。米・カリフォルニア州出身。主な出演作に、連続テレビ小説「ちむどんどん」(NHK総合ほか/22年)、映画「エゴイスト」(23年)、日曜劇場「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」(TBS系/24年)など。現在放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK総合ほか)に田沼意知役で出演中。岸井ゆきのとダブル主演を務める映画「佐藤さんと佐藤さん」が今年秋に公開予定。
【番組情報】
ドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」
NHK総合
毎週火曜 午後10:00~10:45
【プレゼント】


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【締切】2025年5月27日(火)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
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取材・文/Kizuka(NHK担当)
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