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麒麟・田村裕が語るNBAプレーオフ「超人が魂削って戦うんです」2025/04/25 13:00

麒麟・田村裕が語るNBAプレーオフ「超人が魂削って戦うんです」

 WOWOWで連日、放送・ライブ配信されている「NBAバスケットボール2024-25シーズン」。6か月におよぶレギュラーシーズンを終え、4月20日には大注目のプレーオフが開幕した。WOWOWでは4月19日に「NBAプレーオフ直前!大予想スペシャル!~だからプレーオフはおもしろい~」をWOWOWオンデマンドおよびWOWOW公式YouTubeでライブ配信(現在もアーカイブ配信中)。ゲストには“バスケ大好き芸人”として知られるお笑いコンビ・麒麟の田村裕が登場。ライブ配信後のインタビューでプレーオフの注目ポイントから、自身がプロデュースするバスケットボールスクールへの思いまで、熱量たっぷりの“バスケ愛”を余すことなく語ってくれた。

――7シーズンぶりのWOWOW NBAへの出演でした。NBAファンを前にしてのイベントはいかがでしたか?

「こういったNBAファンの集まりって、相変わらず愛が渦巻いているなって思いました。NBA愛っていう大きな軸があるから、ふざけたこと言っても受け入れてくれるし、それがまたうれしかったです。NBAファンって、ほんまにブレへん。久しぶりにみんなの愛を感じられて、心からうれしかったです。僕、今まで何回もイベント出ていますけど、参加している人はその都度、違うはずやのに不思議と空気感はいつも一緒なんですよね」

――“週8”でバスケを楽しむ田村さんが、NBAを好きになったきっかけを教えてください。

「バスケットボールを始めて、ちょうど『SLAM DUNK』がはやっていた時期でした。同級生から『NBAっていうすごい世界があるで』って教えてもらって、テレビのBS放送で見始めたんです。当時はVHSビデオをバスケ部のメンバーで回して見ていたんですよ。それがきっかけでどんどんハマっていきました」

「普通ならテレビで見続けていくんやけど、僕の場合ちょっと人生イレギュラーで、テレビどころか家ごとなくなりまして(笑)。テレビすら見られへんようになってしまって、しばらくNBAからは離れていたんです。でも、芸人になってからもずっと興味はあって『やっぱNBAって面白いな』ってなって、また見るようになりました」

「小学生の時はブルズのマイケル・ジョーダンが全盛期で、めっちゃ好きやったんで、自然とまたブルズから見始めたんですけど、その時にデリック・ローズに衝撃を受けたんです。あの速さ、もう“時間軸ちゃうやん”ってくらいで。しびれましたね。カッコよかった。(度重なる)ケガのことはほんまショックやったけど、そのあとプレースタイルを変えて、自分の居場所を見つけていった姿には学ぶことがいっぱいありました」

――田村さんのNBAプレーオフの楽しみ方を教えてください。

「本来ならレギュラーシーズンからずっと見てもらえたら、どれだけプレーオフが特別なのか伝わると思うんです。NBA選手にとって、NBAを目指す人たちにとって、あの舞台がどれだけ輝かしくて、どれだけ本気を出す場所かっていうのが。もちろんオリンピックとかワールドカップもあって、それぞれに感動はあるんですけど、やっぱり僕の中ではNBAのプレーオフが一番熱いと思っています。世界中から集まった超人たちが、魂削って戦うんですから。この魅力は、ほんまに見てほしいです」

――プレーオフで田村さんイチ押しの選手を教えてください。

八村塁選手(レイカーズ)はもちろんやけど、僕が注目しているのは、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー)ですね。今季のシーズンMVPにも届きそうなくらい活躍している選手で、日本人選手にも参考になるプレースタイルやと思う。だからこそ、たくさんの人に見てもらいたいし、保護者の方が見て、子どもたちとNBAの話をできるようになったら、ちょっとマウント取れるかもしれませんよ(笑)」

「もう1人、気になるのがジャ・モラント(グリズリーズ)。能力がとにかく高くて、昔のデリック・ローズを思わせるって言われていますけど、僕の中ではもうローズを超えているんちゃうかなって感じる部分もあるんです。試合を支配する力で言えばローズやけど、モラントの“型にはまらない”感じとか、一瞬のイメージの柔らかさとかね。河村勇輝選手(グリズリーズ)の兄貴分みたいな存在やし、本人もどんどん大人になってきている。まだまだ伸びしろがある選手やと思います。彼は見ていて、ほんまに面白い」

――八村選手はどうでしょう? ルカ・ドンチッチ、レブロン・ジェームズとの連携など、チームにもかなりフィットしてきていると思います。

「レブロンとドンチッチがうまく回っている時って、八村選手がええ仕事しているんですよ。本来なら、レブロンやドンチッチが中心になって、それにいろんな選手が合わせて動くってのが普通やけど、実は八村選手を中心に、レブロンやドンチッチ、オースティン・リーブスらが動いているんちゃうか? って思う時間帯があるんですよね。それを日本人がやっているっていうのが、もうとんでもないことなんです」

――イベントでNBAファイナルは(西地区の)サンダー対(東地区の)キャバリアーズと予想していましたね。

「もちろん(東地区は)セルティックスもめちゃくちゃ強いんですよ。でもね、セルティックスのバスケって『強すぎる王道』って感じがするんですよね。余計なことを一切せず、真っすぐで正統派。それはそれで素晴らしいんやけど、何年か見ていると、ちょっと違う味も見たくなる。(西地区の)ナゲッツとセルティックスのファイナルも現実味はあるし、因縁とかストーリーもあるけど、新しいカードが見たいなって気持ちが強いです」

麒麟・田村裕が語るNBAプレーオフ「超人が魂削って戦うんです」
麒麟・田村裕が語るNBAプレーオフ「超人が魂削って戦うんです」
麒麟・田村裕が語るNBAプレーオフ「超人が魂削って戦うんです」

――話は変わりますが、バスケットボールスクール「コドバス」をプロデュースされているそうですね。きっかけを教えてください。

「最初は大人向けのバスケイベントから始めたんです。これが思った以上に集客が難しくて…『ほな、服つくろか!』って話になったんです。自分たちのブランドを立ち上げて、ウェアを作りました。でも、服も思ったほどは売れへんかった(笑)。それでターゲット広げよ、ってなって今度は子どもを対象にすることにしたんです。『もう自分らでスクール立ち上げようか!』ってなって、そこから『コドバス』がスタートしたんです。結果的に今ではそのスクールが一番大きく動いていて、メインで回っている感じですね」

――スクールをプロデュースしていて、どんな時にやりがいを感じますか?

「子どもにバスケ教えるのは、ほんまに楽しい。めちゃくちゃ楽しいです。同じようにバスケが好きな子らが、技術や考え方を真剣に吸収していくんですよ。一生懸命聞いてくれる。その姿がね、ほんまに感動するんです。子どもってほんまその瞬間で変わる。たった1時間で目つき変わったり、別人みたいになったり。あの吸収力は、人間として感動モンです」

「例えば、親に言われて来た子とか、最初は全然スイッチ入ってへんのに、ふとした瞬間にシュート決めて、『あれ、俺でも入るんや』『え、また入った!』ってなった時の目のキラキラ感。人の成長を目の当たりにするって、それだけで感動するもんなんやと思います。それが、自分の好きなバスケで起きているっていうのが、僕にとってはたまらん喜びですね」

――スクールに通っている子どもたちは、NBAを見ていますか?

「みんな見ていますね。今でもステフィン・カリー(ウォリアーズ)の人気はすごい。絶大です。河村選手も大人気ですね。もちろん八村選手にもみんな注目していますね。自分のスクールの生徒たちの中から、プロ選手になったり、NBAに挑戦したり、そんな流れが出てきたら…もうたまりませんよ。人生でこんな幸せ、ないですよね」

麒麟・田村裕が語るNBAプレーオフ「超人が魂削って戦うんです」

放送・配信情報

NBAバスケットボール
プレーオフ西1回戦「レイカーズvsティンバーウルブズ」第3戦
[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
4月26日 午前10:30~

プレーオフ西1回戦「ロケッツvsウォリアーズ」第3戦
[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
4月27日 午前9:30~

 プレーオフ回1戦・カンファレンス準決勝は1日1試合を放送・配信。カンファレンス決勝・NBAファイナルは全試合を生中継!

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