「ゲレンデ飯」白濱亜嵐、ゲレンデが舞台のグルメドラマで主演務めて「僕の代表作になるかも」2025/04/23 20:30

「深夜食堂」「居酒屋新幹線」など、さまざまなグルメドラマを生み出してきたMBSが新たに生み出した、完全オリジナルのグルメドラマ「ゲレンデ飯」。ゲレンデを舞台に、「滑らず飯に恋をする」をコンセプトとして、新たな雪山の楽しみ方を描き出し、大きな話題を呼んだ。
現在、全3話の見逃し配信が行われているが、山本美月さんと共にダブル主演を務めた矢野翔平役・白濱亜嵐(GENERATIONS)さんのインタビューが到着。山本さん演じるミステリアスな女性・広瀬雪に思いを寄せる翔平の役どころや撮影時のエピソード、自身のゲレンデにまつわる思い出などを聞いた。
――最初にこの作品のお話を聞いた時はどう感じられましたか?
「『ゲレンデ飯』しかり、寒いところで温かいものを食べるのっておいしいじゃないですか。でも、そういうところに着目したドラマを今まで見たことがなかったので、純粋に面白そうだなと思いました。そして、肩の力を抜いて、ながら見でも楽しめるところが今っぽいなと。そういう作品に出てみたいなと思っていたので、お話をいただいた時はうれしかったです。しかもこの作品って、ゲレンデとグルメさえあればずっと続けられるので、シリーズ化もできるじゃないですか。なので、僕の代表作になる可能性があるかもしれない! と。そういう意味でもすごくワクワクしました」
――演じる翔平の魅力や自身と通ずる部分は?
「翔平はかわいげのあるキャラクターですよね。特に雪さんといる時の翔平は純粋な青年という感じで、あまり役作りもすることなく、自然体で演じることができて。彼のあっけらかんとしているところなんかは僕らしさが出ていると思います。あとは、一緒にいると楽しそうじゃないですか? 自分で言うのもあれですが、僕も一緒にいるとなかなか楽しいと思います(笑)。バーのシーンではおふざけも展開しますが、店長役のくっきー!(野生爆弾)さんにたくさん引き出していただきました」
――劇中では翔平がスノーボードで雪山を滑走するシーンも登場します。聞くところによると、白濱さんはプロ級の腕前をお持ちとのことで。
「プロ級とは言えないですが、普通に滑れるのと、技も少しだけできます。地元の愛媛で小学4年生の頃に始めたのですが、当時父親と一緒に滑りに行った時に、僕が休憩しようと雪山に座っていたら止まれなくなった父親が上から突っ込んできた思い出があります(笑)」
――上京後もスノーボードに行く機会はあったのでしょうか?
「全くなかったのですが、今年のお正月に15年ぶりに滑りに行ってきました! もうさすがに滑れないかも…と思ったのですが、意外と体が覚えているもので。ジャンプ台で飛んだり回ったりするのも、まだいけそうな感覚がありましたね」
――本作は実際にゲレンデで撮影を行ったということですが、ゲレンデならではの苦労も…?
「ありましたね。第3話で雪さんと雪山で座っているシーンがありましたが、下が雪なのでもう底冷えがすごくて、体の芯から凍っていくような…。どれだけ防寒しても寒くて、ちょっと眠たかったです(笑)」

――雪役を演じる山本さんとは本作が初共演となります。印象はいかがでしたか?
「すごくはっきりしている方で、サバサバしていて、意外と姉御肌なんです。なので、はじめの頃は緊張するかなと思っていたのですが、全くそんなこともなく、すぐに打ち解けることができました」
――白濱さんご自身が思う雪の魅力は?
「隙がない、ミステリアスな感じがいいですよね。実は翔平とはボタンを掛け違えていて擦れ違っているような関係ですが、それも大人の青春感があっていいなと思います」
――くっきー!さんや古舘佑太郎さん、広瀬香美さんと個性豊かなキャストの方々が登場するバーでのシーンも見どころの一つかと思います。
「そうですね。バーではくっきー!さんがとにかく好き勝手にやっていて…たぶんきちんとセリフを覚えていなかったんじゃないかな(笑)。でも、その分アドリブを発揮されて、あそこまで面白くできるのはさすがだなと思いました。そして、広瀬さんは別撮りで一緒にお芝居をしていたわけではないのですが、映像を見るとすごくいい感じにハマっていますよね。広瀬さん演じる古井神のおかげで、あの場がまとまっている気がします」


――全3話いずれも魅力的なグルメが続々と登場しましたが、白濱さんお気に入りのグルメを挙げていただくと?
「どれもおいしかったのですが、今思い付くのは(第3話の)越後湯沢で食べた『越後もちぶた串』。寒いゲレンデで食べるというシチュエーションが、おいしさを倍増させている気がします。あとは駅で食べた『大爆おにぎり』(※米4合分のおにぎり)もすごくおいしかったですね。ちょうどおなかがすいているので、今なら1個全部食べれられるかも!」
――翔平はその“大食い”ぶりで雪との関係を深めていきましたが、白濱さんご自身の“大食い度”はいかがでしょう。
「食べる方ではあるのですが、大食いキャラと言えるほどではなくて。ただ、もしいま撮影をしていたらもっと食べられたなと思うので、そこだけ悔しいですね。というのも、最近食欲が止まらないんです。夜中にもつい何か食べてしまったり…。たぶんこのドラマのおかげで胃袋が大きくなって、食欲がより旺盛になりました(笑)」
――白濱さんご自身の人生で思い出に残っているグルメはありますか?
「カニです。祖父母が地元(愛媛)で北海道の料理屋さんをやっていたので、カニがすごく身近にあって。冷凍庫を開ければいつもカニの脚が入っているような家で、当たり前のように毎日食べていたので、祖父母が作るカニ料理は思い出深いですね」
――GENERATINOSのメンバーの中でゲレンデデートをするなら?
「誰だろうな…(片寄)涼太ですかね。ゲレンデが似合わなさそうなので、あえて一緒に過ごしてみたいです(笑)。企画では一緒にゲレンデに行ったことがあるのですが、プライベートではなくて。涼太とは移動の車中や楽屋でもよく話すので、ベラベラしゃべりながら“ゲレンデ飯”したいです」

――白濱さんはアーティスト活動と並行して俳優活動を行っていますが、始めた当初と変化や成長を感じることはありますか?
「役者を始めてもう15年以上たつのですが、“感覚”を忘れなくなったかなと思います。役者を始めたばかりの頃は、久々に映像作品に出演するとなると“感覚を思い出さないと…”みたいなこともあったのですが、今はいつでも役者モードになれるといいますか。そういうスイッチのオンオフは、うまく切り分けられるようになりました」
――白濱さんが俳優をやる上で大切にしていることは?
「お話をいただいた作品に対して、『面白そう』『楽しそう』と感じられるかどうか、でしょうか。若い頃は何でもとにかくやっていたのですが、この年齢になって、まず僕自身がきちんと魅力を感じられる作品をやらせていただきたいなと思うようになって。やりがいを感じられる作品との巡り合いという部分を大切に、今後も続けていきたいです」
――この1年、GENERATIONSとしては大きな変化があったかと思います。白濱さんはどう乗り越えてこられたのでしょうか。
「もうとにかくがむしゃらですよね。形が変わってどうするとなった時に、やるべきことも多かったので、目の前のことを一つずつこなしていくしかないなと。原点回帰じゃないですけど、自分たちに自分たちでむちを打って歩いてきましたね。ただ、昨年行ったアリーナツアーしかり、協力してくださる方が増えて、皆さんの存在が頑張れるポイントになっていました」
――白濱さんがリーダーとして心がけていること、今後の目標も教えてください。
「リーダーとしては、みんながのびのびやれる環境を作ること。常にグループの雰囲気をいいように保つことが僕の一番の役割かなと思っています。目標はあまりないのですが、今後もワクワクするセンサーを信じてやっていけたらいいなと。僕自身、アーティストや役者、DJなどいろいろなことをやっているので、ファンの皆さんにはその都度変わる表情を楽しんでいただきたいなと思います」
――最後に、ファンの皆さんへひと言メッセージをお願いいたします。
「『ゲレンデ飯』はその名の通りグルメが主役のドラマですが、『これ食べてみたいな』と気になった方は実際に現地に行っていただくと、僕らと同じものを楽しむことができます。どれもおいしかったので、ぜひ実際に体験していただきたいですね。そして、僕個人としては今後もいろいろなことに取り組んでいきますが、どれも真剣に、どれも楽しみながらやっていけたらと思っているので、これからも付いて来ていただけたらうれしいです」
【プロフィール】
白濱亜嵐(しらはま あらん)
1993年8月4日生まれ。愛媛県出身。A型。GENERATIONS、EXILE、PKCZ®のメンバーとしても活躍。近年の出演作は、ドラマ「泣くな研修医」(テレビ朝日系/2021年)、「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系/23年)など。
【配信情報】
ドラマイズム「ゲレンデ飯」
全3話
MBS動画イズム・TVerにて無料見逃し配信中
FODにて全話独占見放題配信中

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【締め切り】2025年5月21日(水)正午
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取材・文/片岡聡恵
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