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「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは2025/04/23 12:00

「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは

 4月24日からテレビ朝日系でスタートする「PJ~航空救難団~」(木曜午後9:00)。航空自衛隊航空救難団に所属する救難員(通称:PJ/パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育隊の主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)が、PJを目指して超難関の選抜試験を突破してきた7人の訓練生を鍛え上げていく熱い1年間を描くオリジナルドラマだ。

 今回は4月17日に行われた最速上映会に潜入。第1話の見どころを紹介する。

 航空自衛隊・小牧基地には、人命救助のエキスパート部隊に所属する救難団を目指し、超難関試験を突破して来た沢井仁(神尾楓珠)、藤木さやか(石井杏奈)、白河智樹(前田拳太郎)、長谷部達也(渡辺碧斗)、西谷ランディー(草間リチャード敬太)、東海林勇気(犬飼貴丈)、近藤守(前田旺志郎)の姿が。緊張する訓練生へ教育隊長・堀越正一の訓示している最中に突如現れた救難ヘリから主任教官の宇佐美が降下してくる。なかなかダイナミックな登場である。

「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは

 やがて、破天荒で熱い宇佐美の下で地獄の訓練がスタートする。それぞれ秘めた思いを胸に強い覚悟を持ってPJを目指す7人。23歳の沢井には幼い頃に山で遭難し、救難団に救出された過去があった。しかし、父の救出はかなわず、自分のせいで父は亡くなり母を苦しめることになったという自責の念を抱いていた。あの時の父を救える男になりたいと真剣なあまり、宇佐美の課す訓練に反発。学生たちの間でもなかなか心を開かない沢井は宇佐美へ思いをぶつけるも宇佐美の反応は予想外なもので…。

 そんな中、宇佐美と元妻・乃木真子(鈴木京香)の娘・勇菜(古川愛)が航空救難団をテーマにした大学の卒論を書くため訓練を見学しに来ることになるが…。

第1話は宇佐美と沢井のやりとりに注目!?

「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは
「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは

 食堂で救難ヘリコプター・UH-60Jの操縦士の森野明里(野村麻純)に訓練生がテンションが上がっていたとうれしそうに語る一方、訓練生たちの「いただきます」の声が小さいことから「真裏にあるブラジルまで届かせろ!」と注意する宇佐美。その言葉に、「日本の真裏はウルグアイです」と沢井が言うと、思わず検索しようとする宇佐美。それに対し「調べてもウルグアイです」とツッコむ仁科蓮(濱田岳)など訓練中の怖いイメージとは裏腹に、意外に子どもっぽい宇佐美の一面が見られるコミカルなシーンも。ある日、石井とが宇佐美がぶつかる。この2人の関係は今後どうなっていくのだろうか。

プロデューサーが明かす撮影秘話も紹介

「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは

 上映会の後、囲み取材応じた服部宣之プロデューサー。ドラマの作るきっかけを聞かれると「10年ほど前に救難団のドキュメンタリー作品を見たことが自分の中に残っていて、この企画を作り出したのが今から4、5年ほど前。そのタイミングで今回ご一緒させていただいている制作会社の方から航空救難団の訓練生の企画をいただいて、皆さんこの世界に興味があるんだなと思い小牧基地へ取材に伺いました。いざ教育隊の方にお会いすると、今この時代に他人のことだけを考えている訓練生に会い、心が洗われました。自衛隊なのでいろいろな意見があると思いますが、目の前にいる人たちの命を救うために訓練で24時間捧げている、そんな姿を伝えるべくドラマにするべきだと思ったのが誕生のきっかけです」と実際の救難団の訓練生を会った際の感想を交え語った。

 続けて、キャスト陣の撮影の様子を尋ねられると「海上保安官の海難救助が海、山岳救助は山の救助隊じゃないですが、そんな彼らがいけないところにも行くので、訓練の幅が広すぎて撮影している訓練生役の子たちが本物の訓練生のように見えてきました。もちろん教官である内野さんをはじめ、教官役の方もそうです。そんな訓練生を演じる若いキャストの方の成長がある種、訓練生として成長して羽ばたいていく姿とシンクロしています。なので教官役の方も芝居に対する熱量がこもったアドバイスをされていてお互いが真摯(しんし)に向き合ってくれています。ちなみに教官役の方は僕らにとっても教官みたいで、『ここの台本、おかしいんじゃないか』とか『このシーンはこうした方がいいんじゃないか』とか意見をしてくださって、僕も背筋を伸ばして望んでいます」と身が引き締まる思いをしている様子。

「PJ~航空救難団~」第1話の見どころ&プロデューサーが語る撮影秘話とは

 救難ヘリコプターの撮影についても触れ、「救難ヘリコプターだけは僕らが自由にできるものではないので何回も空振りに終わっています。雪山は当然ですけど車ではいけないので、僕ら撮影陣もかんじきを履いて30分かけて歩いて冒頭の雪山にたどり着きます。でも天候で飛べないこともあったり、飛び立ったけど山の手前に雲がかかってしまって近づけず延期することもありました」と並々らなぬ苦労を語る。

 今後の訓練を「2、3話では琵琶湖に行って海上訓練という、海での要救助者の救出を想定した訓練を行うのですが、水深が4~5mをコミニュケーションが取れない中で潜るのはお互い信頼がないとできないと思います。実際の訓練生でも大変なのに役者さんがそれをやるのは、さらに大変だと思います。しかも今回の訓練生の半数が泳げなかったので、3話までに実際に潜れるようになったのはすごいと思います。第4話。5話では山岳救助という夏山での遭難を想定した訓練があります。これが救難団の教育の中でも1、2を争う過酷な訓練と言われ、飲まず食わずで救助者を背負って救助ポイントまで何度も往復する。その訓練は本当に過酷で訓練生の方々がそれを乗り切るとこれ以上つらいことはないんじゃないかと思うくらいで、それを乗り切れれば最後まで乗り切れるといわれる訓練です。それをキャスト陣が今後やろうとしているのですが、『僕らはどんな目に遭うんだ?』と想像できないぐらいすごい訓練なんです」と今後の期待をあおった。

番組情報

「PJ ~航空救難団~」
毎週木曜
午後9:00~9:54
初回は午後9:00~10:00

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