神山智洋&中村海人の凸凹バディが織り成すハートフルでおいしい「ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~」2025/04/18

神山智洋(WEST.)にとって地上波連ドラ単独初出演となる土ドラ「ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)は、夜のお寺を舞台に繰り広げられるオリジナル作品。神山は味覚と嗅覚を失ったスゴ腕フレンチシェフ・遠海翔太を演じる。そんな翔太のバディとして一緒に屋台をオープンする僧侶・方丈輝元役には中村海人(Travis Japan)が扮(ふん)する。
今回は、おいしそうな料理&人情劇たっぷりの本作の魅力を、神山と中村に語ってもらう。互いのリスペクトや現場での楽しい撮影エピソードなど、ドラマを楽しむためのトピックスが盛りだくさんだ。
――それぞれの役の紹介をお願いします。
神山 「僕が演じる翔太はパリでの修行経験がある元フレンチシェフ。人間関係のもつれがあって帰国、なんとか道を開こうとするも、プレッシャーで味とにおいを感じることができなくなってしまいます。その後、宅配便のドライバーとして働くなかで輝元(中村)と出会い、それによって再び料理と向き合うきっかけをもらうことになります。そして、料理を通してお客さんの心に寄り添って皆さんの背中を押す。今回、シェフ役ということで少しでも料理をしようと意識しました。フードコーディネーターの方におすすめの包丁を教えていただいて、なるべく家で料理をしました」
中村 「輝元は根は優しいけどちょっとおバカで、天真らんまんな子だと思います。お父さんの跡を継いでいずれ住職になる予定なんですが、僧侶というお仕事にあまりやる気を持っていなくて。でも、翔太と出会ってからは自分の意思をちゃんと告げられるようになるんですよね。そして、これまで副住職として生きてきたなかで蓄積された言葉を屋台に来るお客さんに伝えられるようにもなる。それが皆さんの心に響くんです」
──お二人は同じ事務所の先輩・後輩の間柄ですが、ドラマでの共演は初めてだそうですね。これまでのお互いの印象は?
神山 「ゲーミングチャンネル(放課後 GAMING LIFE)の動画を2人で一緒に回したことがあって、その時から“気の利くいい子だな”と思ってました。今回のドラマを通してさらに、人の懐に入っていくのが上手だなと思うようになりました。輝元のお父さん(方丈輝徳)役の竹中直人さん、お母さん(方丈真耶)役の石田ひかりさんとはホンマに親子のような感じで話をしている場面を見ますしね。スタッフの方たちの間にもスッと入っていけるし、弟っぽいというか、愛される子なんだろうなと、近くで見ていてすごく感じます」
中村 「ありがとうございます! 神山くんって怖い人かもというイメージだった時もあるんですけど(笑)、2人で話をしてみると、頼りがいのあるお兄ちゃんだなって。例えば、結構な量のシーンを撮る日の前には一緒に練習してくれるような、すごく頼れる存在です」

──一緒にどんな練習を?
神山 「どっちかがセリフを言ったらそれに返してという感じで、自然とセリフ合わせが始まるんですけど、2人だけでというより監督も一緒にやることが多いですね。『このシーンはどういう意図ですか』『そのセリフを言う時はどんな気持ちですか』とか、気になる箇所を監督に聞きながら。監督にも思い描いている画(え)があると思うし、擦り合わせは大事にしようと、僕もうみ(中村)も思っていて。だから、コミュニケーションは常々取っていますね」
──第2話に「俺と翔太はバッテリー」という輝元のセリフがありますが、フレンチシェフの翔太と僧侶の輝元、異色のバディの魅力とは?
神山 「このドラマには“一人ではできないことも、2人でならできる”というテーマがあって。翔太は味とにおいを感じることができないけれど、料理の腕はピカイチ。輝元はいい舌を持っているけれど、料理ができない。そんな2人が屋台でコンビネーションを発揮する。技量的にはかなりいいバランスなんじゃないかなと思うけど、性格的には衝突するようなところもあるので、息が合ってるようで合ってないみたいな。いい凸凹感が出せたらなと思っています」
中村 「本当に凸凹です。ケンカをしているシーンは結構見られると思うので、そこは楽しみにしていてほしいポイントの一つです。でも、僕と神山くんは本当に仲がよくて! 神山くんが『家に来てほしい』ってずっと言っているくらいです」
神山 「一言も言っていないです!」
中村 「しょうがないから行こうかなと思ってるんだけど……」
神山 「しょうがないなら来なくて大丈夫です!」
中村 「……いつもこういう感じです! 明るく現場でしゃべったり、ゲームの話をしたりしています(笑)」
神山 「だから現場はめちゃくちゃにぎやかです! 僕ら2人もそうですけど、常に誰かがしゃべっている(笑)。音声さんに『ちょっと静かにしてもらっていいですか』って注意されるくらいです(笑)」

──どんな話で盛り上がるんですか?
神山 「くだらないことばかりですけど(笑)、チーフカメラマンさんはオヤジギャグをずっと言っていますね(笑)。」
中村 「よく言っているのは『行ってみま翔太』」
神山 「『行きま翔太』とか」
中村 「そういう雰囲気のおかげで、現場は朝からずっと温かくて。もちろん、シリアスなシーンになれば、しっかり真面目な雰囲気になるし、楽しい時はずっと明るくて。すごく居心地のいい現場です」
──お客さんのリクエストに答えて“なんでも作る” 翔太と輝元の屋台ですが、お二人だったらどんな料理をリクエストしたいですか?
神山 「ホワイトチョコとか、甘いものをふんだんに盛ったパフェをお願いしたいです! それと、“思い出の味”でいえば、関西圏にしかない大好きなラーメン屋さん。関西に行く時は必ずそこで夜ご飯を食べるくらい好きなので、そのラーメンを再現してほしいなとも思います」
中村 「僕は、撮影が終わって“よっしゃ! なんかパッと食いたいな”っていう時にはガッツリ系が食べたくなるんですよ。だから、ニラもやし炒めとかがいいな。思い出の味の再現でいえば、中学生くらいの時に地元にあった店のキャベツ焼き。持ち帰りができたので、土日のお昼なんかによく食べていたので」
──では最後に、ドラマを楽しみにしている視聴者の方々へこの作品の見どころをお伝えください。
中村 「土曜の夜放送ということで、週末に楽しんでいただける心温まるストーリーになっています。また、このドラマを見て、次の日の夜ご飯を決めていただいたらうれしいです!」
神山 「今、うみも言っていたように、“土曜の夜”っていうのがポイントです。このドラマならではのメッセージもそうだし、おいしい料理もそうだし、温かいセリフや描写がたくさんあって。心温まりつつ、皆さんの背中を押せるドラマになってるんじゃないかなと思いますので、週末の夜にちょっとほんわかした気持ちになってもらえればいいですね」

【プロフィール】
神山智洋(かみやま ともひろ)
1993年7月1日生まれ。兵庫県出身。7人組アイドルグループ「WEST.」のメンバー。2014年4月に「ええじゃないか」でCDデビュー。俳優としては、「白暮のクロニクル」(2024年3月/WOWOW)で連続ドラマ単独主演を務め、「正しいロックバンドの作り方」(2020年4月/日本テレビ系)ではメンバーの藤井流星とともにダブル主演を担った。
中村海人(なかむら かいと)
1997年4月15日生まれ。東京都出身。7人組アイドルグループ「Travis Japan」のメンバー。2022年10月に「JUST DANCE!」で全世界配信デビューを果たす。俳優としては、「完璧ワイフによる完璧な復習計画」(2024年8月/MBS・TBS)、映画「矢野くんの普通の日々」(2024年11月)などに出演している。
【番組情報】
土ドラ「ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~」
フジテレビ系
土曜 午後11:40~深夜0:35
取材・文/TVガイドWeb編集部 カメラマン/中山雅文 中岡美樹 スタイリスト/村上利香 へアメークデザイナー/橋本申二
関連リンク
この記事をシェアする