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「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る2025/04/17

「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜午前8:00ほか)。今田美桜が演じる主人公・のぶの祖父、朝田釜次を演じるのが吉田鋼太郎。石工一筋の職人気質な祖父役に挑んだ吉田が、その人物像や撮影現場の裏話をユーモアを交えて語ってくれた。

 今田が主人公を務める「朝ドラ」第112作の「あんぱん」は、中園ミホ氏がアンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんをモデルとした柳井嵩(北村匠海)と、嵩の妻・のぶ(今田)の激動の人生を描く。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語をおくる。

 吉田が演じる朝田釜次は、「朝田石材店」の三代目で、その道一筋の石工。手先は器用だが、人との接し方には不器用な一面もある。昭和の価値観を色濃く残す頑固な祖父でありながら、実は孫たちを溺愛する愛情深い人物。のぶの成長を見守る存在として、物語の中で確かな存在感を放っている。

「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る

──演じる釜次は、吉田さんから見てどんな人物ですか?

「頑固な職人ですね。亭主関白で独りよがりな部分もありますが、根は優しくて家族思い。表には出しませんが、3人の孫たちを溺愛している、とても愛のある人だと思います。女性はおしとやかでなければならないという時代に育ったので、のぶのおてんばに少し悩まされているところはありますが……(笑)。でも、そんなところもかわいいんですよね。演じる今田さんは、のぶの勝ち気で真っすぐなところをよく表現されていて、すごくすてきだと思います」

「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る

──朝田家での撮影はいかがですか?

「草吉を演じる阿部(サダヲ)さんは昔ドラマでご一緒したのですが、その時はあまり関わりがなかったので、ずっと一緒にお芝居をしたいと思っていました。今回ようやく実現できたので、うれしくて、ドキドキして。草吉に対してアドリブを交えながらいろいろ仕掛けてみるんですが、阿部さんとしてはちょっと迷惑しているかもしれません(笑)。でも、お芝居の中でちゃんと受けてくれたり、仕掛け合ったり、とてもエキサイティングですね。アドリブも土佐ことばでやらなければならないので、なかなか苦労しています。事前に演技指導の方に『こんなふうにアドリブを入れたい』と相談してから臨んでいて。もはやアドリブじゃないだろって感じですね(笑)」

「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る

──共演者との関係性についても教えてください。

「夫婦役の浅田美代子さんとは、お互い『花子とアン』(NHK総合ほか/2014年)に出演していたのですが、共演シーンがなかったので、『今回はリベンジだね』と話をしていました。もう初日から『釜じい、釜じい』と話しかけてくださって。お互いに演技がしやすいように、いい空気を作りながら距離を詰めてきてくださるんですよ。想像はしていましたが、それ以上にすてきな方ですね」

「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る

──最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

「今田さんが演じるのぶの、真っすぐで純粋な姿は、見ている方たちに元気を与えてくれると思います。そして、今回出てくる多彩な登場人物を“アンパンマン”のキャラクターに重ね合わせて『これは○○マンだ!』と言いながら見るのも楽しいでしょうね。僕もこの先の物語を楽しみにしています」

「不器用だけど、家族思い」吉田鋼太郎、朝ドラ「あんぱん」で演じる“頑固じいちゃん”釜次を語る

【番組情報】
連続テレビ小説「あんぱん」

NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45

文/TVガイドWeb編集部

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