佐野晶哉が「Dr.アシュラ」でイケメン封印!? 自身の医師姿に「できなさそうやな〜」2025/04/15 06:00

フジテレビ系では、松本若菜さんが主演を務める「Dr.アシュラ」が4月16日からスタート。本作は、命と最前線で向き合う救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスーパー救命医の活躍を描く救命医療ドラマです。
主人公・杏野朱羅(松本)はどこまでも型破りで強烈なキャラクター。その朱羅と出会うことで運命を大きく変えていくことになる、初期研修医・薬師寺保役を佐野晶哉さん(Aぇ! group)が務めます。
朱羅とは正反対の、不器用でビビりなポンコツ研修医を演じる佐野さんに、役作りで意識していることや、“アイドル”として芝居に臨む胸中についてお伺いしました。
──まず、出演が決まった際の心境をお聞かせください。
「Aぇ! groupのメンバー全員で仕事をしていた時に、まず僕だけマネジャーに呼ばれて話を聞きました。その後、メンバーが集まっている所で発表された時には、みんなも喜んでくれましたね。4月から始まるドラマに(草間)リチャード(敬太)と正門(良規)が出演することは知っていたので、それに続いて僕も出演が決まったことはうれしかったですし、メンバー5人中3人が同じクールのドラマに出演できるのはすごいことだなと。デビュー2年目を迎えようとしているこのタイミングで、グループ全体として勢いに乗せていただけることは、本当にありがたいです」
──作品について、どのような印象をお持ちになりましたか?
「原作の漫画は、救急医療の現実もリアルに描かれていて、素直に面白かったです。僕が演じる保の見え方で、作品全体の印象が変わりそうやな…と感じたので、少しプレッシャーもあります」
──どういった部分で、保の立ち位置が重要だと感じたのでしょうか?
「患者が運ばれてくるのを、朱羅が『来る!』と察するシーンで、保が『何が?』と言う部分は、そのセリフの言い方一つで現場の緊張感が変わってくると思っていて。朱羅が専門的な医療用語で患者の状態を説明した後に、保が『え~!』と反応するシーンも、視聴者の皆さんの目線に近い温度感で、状況の深刻さを伝える重要な役割だと感じています」
──保の存在は、作品の中でもかなり大きくなりそうですね。
「視聴者の皆さんのリアクションを代弁するようなキャラクターなので、保を通してより多くの方がこの作品を楽しめるんやろなと。朱羅の魅力を引き出すのも、逆に損ねてしまうのも、保というキャラクターにかかってるんやなと思うと、すごく怖いですね…」

──医師役を務めるにあたって、事前に準備したことはありますか?
「事前に、心臓マッサージのやり方やルート確保からの注射、点滴の打ち方のリハーサルをしたんですけど、その時点で医療ドラマの大変さを痛感しましたね。台本に書かれているセリフだけじゃない動作がたくさんありますし、さらにその動作に付随する専門的なセリフもたくさんあることにびっくりしました」
──医療ドラマの難しさを感じていらっしゃいますか?
「母がめっちゃ医療ドラマが好きでたくさん見ていたので、僕もその影響で医療ドラマが好きになりました。難しいですけど、その世界に入り込めるのはすごく楽しみです」
──念願の医師役かと思いますが、ご自身の医師姿を見た感想をお願いします!
「『この医者、できなさそうやな〜』と(笑)。信用はできないけど、かわいいキャラクターに仕上がっていると思います。原作にもあるようなコミカルさというか、全然何もできないやつだけど、憎めないキャラクターになるように頑張っています」
──ビジュアルでこだわった部分があれば教えてください。
「眼鏡ですね。何個か試着して、監督が『これだとイケメンになっちゃう。かっこ良くなる眼鏡は要らない!』と悩まれていたのですが、最終的に、黒縁の少し太めの眼鏡が一番保らしいということで決まりました。あとは、衣装合わせの時に『意外と肩幅があってちゃんとして見えるから、もう少し狭めてほしい』と言われて(笑)。無理やと思いながらも、あまり胸を張らないように意識しています」
──他に、保を演じる上で監督から求められたことはありますか?
「最初に言われたのは、保というキャラクターは作品全体のリアクターで、視聴者は保を通して作品を見ていくということ。研修医でまだ何も知らない状態からスタートするので、全話を通して一番成長と変化を見せるのが保だと言われました。本当に重要なキャラクターを演じさせていただくんやな、とあらためて感じています」
──佐野さんは、保の人物像についてどのように捉えられていますか?
「すごくポジティブな意味で、なんとなくで生きているんやなという印象です。『医者になって命を救いたい』といった子どもの頃からの夢があるわけではなく、親が皮膚科を経営しているから、将来自分も医者になるから勉強しないとな…という流れで、たまたま救急科に配属されて研修期間を過ごそうとしている。こんな感じのスタートだけど、そこからいろんな人との出会いを通してどう変わっていくのか? そんな保の成長の過程もしっかりと表現できるように演じたいです」

──保と同じように、最初はなんとなくで始めたけど気付いたらハマっていたという経験はありますか?
「まさにアイドルがそうですね。本当に最初は全く興味がなかったんです。親が履歴書を送って、オーディションを受けに行けと言われた時は本当に嫌やったのですが、なんか受かりそうな予感もあったんですよね(笑)。案の定受かって、友達に説明する時もめっちゃ恥ずかしかったです。エンターテインメントが好きで、人の前に立って何かをすること、歌を歌うことが好きでやってたんですけど、アイドルの魅力を最初はよく分かっていなくて。6年前にAぇ! groupを組んでから、そこで初めてアイドルという仕事の尊さというか、こんなにすてきな仕事はないなと本気で思えるようになりました」
──グループを組んだことで心境の変化があったのですね。
「メンバーとの出会いが一番大きいですね。たくさんの人に愛していただけて、その人の生活の一部になれたり、つらい時の支えになれたりするのを、ライブはもちろん街中で声をかけてもらえたり、ファンレターをいただいたり…と、いろんなタイミングでやりがいを感じます。5人でわちゃわちゃしているだけの時間を楽しんでくれる人がこんなにもたくさんいるんだ、ということがうれしいですし、ただ仲の良いメンバーと同じ目標や夢を持って活動していることが一番楽しいです」
──アイドルとして幅広く活躍されていますが、芝居についての思いをお聞かせください。
「最初、アイドルの自分が本業ではない場所に出ていく時のコンプレックスがすごくありました。最近、実力もすごいけど『同世代だと俺が一番芝居がうまい』と自信満々の同世代の人たちと話す機会が多くて(笑)。自分もそう言えるようになりたいって今はすごく思います。ある同世代の役者の方が『自分もコンプレックスがあって、自分の芝居は好きだけど、アイドルが芝居をした時にかなわないと思う瞬間がめっちゃある』と言っていて。大勢の人を相手にライブをしてエンターテインメントを届けている人が、カメラに映った時の人をひきつける力、分かりやすく言うと恋愛ものでかっこ良く見せないといけないシーンとかでどうしても勝てないと感じる瞬間がある、と言われたんです。ずっと前から芝居は大好きでしたけど、アイドルにしか出せない俳優の魅力というのは確かにあるな、とあらためて気付かされました。それが、芝居に対しての最近の目覚めですね」
【番組情報】
「Dr.アシュラ」
フジテレビ系
4月16日スタート
水曜 午後10:00~10:54 ※初回は15分拡大
取材・文/Miyata(フジテレビ担当)
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