二宮和也、初の朝ドラ「あんぱん」で北村匠海の父役「いっぱい思い出してほしい」2025/04/11

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜午前8:00ほか)で、北村匠海演じる柳井嵩の父・柳井清を演じている二宮和也。朝ドラ初出演となる今作で、どのような思いを持ってこの役に向き合ったのか、話を聞いた。
今田美桜が主人公を務める「朝ドラ」第112作の「あんぱん」は、中園ミホ氏氏がアンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんをモデルとした柳井嵩(北村)と、嵩の妻・のぶ(今田)の激動の人生を描く。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語をおくる。
二宮が演じる柳井清は、出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深いキャラクター。物語の冒頭時点ですでに他界している人物ながら、嵩に大きな影響を与えた“父の記憶”として物語の軸に存在し続ける役どころだ。
――朝ドラ初出演となりますが、出演が決まった時のお気持ちは?
「朝ドラには呼ばれることはないんだろうなと思っていたので、びっくりしました。発表されてからはどこに行っても『おめでとう』と言っていただき、主役かと思うほどの祝福を受けました(笑)。僕がオファーを受けた時は、まだ嵩役が発表されていなかったので、あとから北村くんだと知ったんですよ。ドラマで同じ作品に出るのは初めてですが、バラエティー番組でお会いした時は、クールな印象で、すごく器用な方だと感じていて。割と性質としては同じ属性にいる人間なのかなと感じていたので、親子というのはしっくりくるものがありましたね。そして、妻役が松嶋菜々子さん。この人生はもう勝ちですね、みんなに自慢します(笑)」

――清という人物をどんな存在として演じましたか?
「嵩が進んでいく道のきっかけを作った人だと思うので、なるべく優しさと温かさを嵩の心に残せるようにしたいと思っています。生前もきっと、嵩のやりたいことに対して選択肢を与えながらも強制はしないような、当時にしては柔和なお父さんだったんじゃないかなと」

――すでに亡くなっているという役柄の立ち位置については、どう意識されましたか?
「嵩が小さい頃に亡くなっていて、思い出にも限りがあるので、嵩にはなるべく思い出してほしいですね(笑)。人間というのはやっぱり苦しい時に楽しい記憶を思い出すもので、本来ならば嵩にとっては思い出さない方が豊かな人生なんだと思いますが……。僕、二宮個人としては、いっぱい思い出してほしいです(笑)」
――作品全体の見どころについてはどう感じていますか?
「物語はもちろん、キャストの方々がすごく豪華ですよね。それぞれのキャラクターが濃いので、まさに実写版“アンパンマン”のような感じで、ワクワクします。出演者ではありますが、僕も視聴者の皆さんと一緒に放送を楽しみにしています!」

【番組情報】
連続テレビ小説「あんぱん」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45
文/TVガイドWeb編集部
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