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千葉ロッテマリーンズ・田中晴也/次世代エースのサウナ術2025/04/08

マイルールは、いちばん気持ちいいところでやめること

――高野投手がサウナの先生……高野さんは田中さんにとって、やっぱり素晴らしいパイセンなんですね。同期だけど(笑)。ちなみにそれはどこの施設だったか、差し支えなければ聞いてもいいですか?

「本当に一番最初に入ったのは『小春日和』(「見沼天然温泉 小春日和」)ってところでしたけど、めっちゃよく行ってたのは『孝楽』(「湯屋敷孝楽」)ですね。それで、そのあとは、いろいろほかのも試してみたくなって、チームメートに聞いたり、調べたりして行くようになりました」

――あ〜、見事なまでの、サウナにハマった人の「あるある」ですね(笑)。

「はい(笑)。基本的にどこも気持ちいいんですけど、お店ごとに(感じ方が)いろいろと違うのもいいなぁ、って思いますし、さらに言えばその時の自分の体のコンディションでも変わってくるなって思って。自分なりに入り方というか、いろいろと考えてみたり、試してみたりして」

――ちなみに今は、どういうタイプのサウナ施設が一番自分にフィットすることが多いでしょう? そこではどんな入り方をされていますか?

「あ〜、どうだろう。(サウナ室は温度が)低いよりは高めなところが好きですね。それに合わせる感じで、水風呂も少し水温が冷たい方が好みではあります。13℃とか14℃とかは気持ちいいですよね。でも、そのとき次第で、サウナ室でも座るベンチの高さを自分で変えたりもしています」

――素晴らしい! でもたしかに「湯屋敷孝楽」も4〜5段くらいのタワー型ですしね。自分でアツさを選べる。

「そうですね。『孝楽』だと、その一番高い、アツいところで10〜12分くらい入る、っていうのが多いかもしれないです。それを2セットっていうのが、自分のパターンですね」

――へぇ〜。2セットは、わりとご自身の中では決まり事なんですか? 多くの人は3セットとかそれ以上とか入られますけど。

「ですよね。でも自分は2セットめまでがすごく気持ち良くなるんですよ。でも3セットやっちゃうと、なんて言うか……クオリティーが落ちちゃうような感じがあって」

――あ、「やりすぎちゃった」というか、「逆に少し疲れちゃう」とか「気持ちよさがぼやけちゃう」みたいな?

「あ〜、そういう感覚です。あくまでも『いちばん気持ちいい』でやめておきたいんですよ(笑)。水風呂も分数とかではなく、ノドの内側を通る呼吸が冷たくなったら上がろうかな……みたいに入っています。で、外気浴でユルむっていう感じです。最後の外気浴でいちばん気持ちよくなって、『これで終われる。終わろう』って、いつも思うのが2セットめなんですよね」

――ピッチャーの方って、普段体はどこがいちばんしんどくなるんですか?

「どうだろう。人それぞれだと思いますけど……う〜ん、僕は下半身も重くなったりはしますけど、上半身がかなり張ってしまう感じが多いですね。でもサウナに入った後はすごく血流が良くなって、腕だけじゃなく全身がユルんでるというか。カタかったのが軽くなってる、みたいな感覚がすごくあります。今(の時期)はそれほどでもないので週2とか週3くらいですけど、シーズンに入ると、やっぱり蓄積というか、疲労が溜まってくるので、そういうときは迷わずサウナですね(笑)。シーズン後半は週4〜5くらいのペースになる時もあります」

最近のお気に入り施設でもマイルールは遵守!

――これまでで、ココはめっちゃ気持ちよかったなと思ったような施設は?

「まだそんなにいろいろなところに行ってるわけではないんですけど……この間、調べて行った『サウナヘヴン草加』はすごく気持ちよかったですね。サウナ室の感じもすごく好きでしたし……あの、でかいサウナストーブを囲んで座る感じもいいし、場所によってベンチの形状や高さ、アツさの感じが違うのも面白かったです」

千葉ロッテマリーンズ・田中晴也/次世代エースのサウナ術

――そうですね。4面の壁に沿うように、それぞれ異なる形のベンチがありますよね。「サウナヘヴン〜」では何セットしたんですか?

「あ、2セットっす(笑)」

――4種類の座面があるのに、そこは変わらないんだ、さすがです(笑)。ちなみにどこに座ったんですか?

「サウナ室に入ってすぐ右手の2段になってるところの上段と、いちばん奥側の、メインストーブだけじゃなくもうひとつストーブがあるところでした」

――セルフロウリュのアツさが本当にほど良い場所(右手の上段)と、2台のストーブの熱を感じられるスポットですね。どちらもほど良くアグレッシブな席だった気がします。残る2面は、最もアツさを感じられる階段スタイルのベンチと、ゆっくりと熱を楽しめる場所だと思いますよ。

「僕もそんな気がしました。まぁ、『サウナヘヴン草加』は水風呂もよかったし、外気浴ができるように黒い布みたいなので囲まれたスペースもあって。自分のこれまでの経験の中では、本当にけっこう……かなり上位のお気に入りのサウナで、近いうちにでもまたすぐに行きたいなって思ったお店なので、次に行ったときの2セットで、それぞれ味わってみたいと思ってます(笑)」

遠征、試合に向けてのモチベーションアップにサウナあり!?

千葉ロッテマリーンズ・田中晴也/次世代エースのサウナ術

「あと、去年、仙台で行ったサウナもすごく気持ちよかった印象が強くあります。そこが、先ほど話に出た(岡)大海さんと一緒に行った『キュア』(「サウナ&カプセル キュア国分町」)なんですけど、やっぱり4段くらいの座面があって、サウナストーブも2台あるから、上段の方はかなり温度もアツめで。さらに、オートロウリュのときには天井の送風機から風が出てきて」

――けっこう長いですよね、あの風が吹いている時間。「キュア」も、全国的にもファンが多い名施設です。

「サウナ室を見回して……1セット目は真ん中くらいの段に座りました(笑)。それで、なんか体の状態もイケそうだったんで2セット目はいちばん上で。次に行ったときも、コンディションをみながら、そういうふうに入ろうかなって」

――「キュア」もリピート確定なんですね?

「そうですね。もちろん他のところも行ってはみたいですけど、あそこはぜひまた行きたいなって思っています。実はまだ地方遠征でのサウナが仙台と札幌しかないんですけど、もっと遠征地での経験値も増やしたいなって思っているんで」

――それも遠征、試合に向けてのモチベーションになる、と。

「はい(笑)。もちろんいいピッチングで勝つことがいちばん大事ですけど。でも……サウナも楽しみです。今季はできるだけたくさん……いや、年間を通じて一軍にいて!」

――素晴らしい! 具体的に行ってみたいところはありますか?

「いや、本当にいろいろと行ってみたいですね。大阪も福岡も、あと名古屋も今季は交流戦がバンテリン(ドーム)だったと思うので(笑)。種市(篤暉)さんと(鈴木)昭汰さんが口をそろえて『名古屋では絶対に行っちゃう』って施設があるそうなので、そこは絶対に行ってみたいんですよ」

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