「なんで私が神説教」広瀬アリス、自身演じる“やる気ゼロ”教師とは「仲良くできそう」2025/04/12

　日本テレビ系で、広瀬アリスが主演を務める連続ドラマ「なんで私が神説教」（午後9:00）が本日4月12日にスタート。無職生活を脱却するためになんとなく高校教師になった主人公・麗美静（広瀬）が、問題児ぞろいの生徒たちの事情に巻き込まれ、したくもない“説教”をしなければならない状況に追い込まれ、悪戦苦闘するさまを描く、いっぱい笑えてスカっとする、新たな学校エンターテインメントだ。初回の放送に先駆け、今回初の教師役に挑む広瀬が囲み取材に応えた。

――今回の企画を聞いた時の印象は？

「まずは先生役がとうとう来たな、と思いました。学園ものでは今まで生徒役だったので。12年前に『35歳の高校生』という同じ土曜9時のドラマに生徒役として出させていただいていたのもあり、それだけ自分も年数を重ねたんだなと思いました」

――タイトルを聞いた時の印象は？

「私たちが思い描く先生ってすごくしっかりしていて正しいことしか言わないとか、かっこ良くてみんな憧れているとか、先生の言葉で不良生徒が更生する…みたいなイメージだったんです。でも、私が演じる静はなりたくて高校教師になったわけでもないし、人付き合いが苦手で、生徒とも向き合いたくない、面倒くさい、私の仕事増やさないでよって思っているような人で、すごく親近感がわきました。『あ、先生も一人の人間なんだな』と思って。また本作は学園ものですが、先生方にもフィーチャーしているので職員室のシーンも多く、そこにも新鮮で引き込まれて。ぜひやらせていただきたいなと思いました」

――オークラさんが手がける台本の印象は？

「台本を読んだだけでも分かるくらいテンポ感が良いのと、静はモノローグが結構多いのですが先生らしからぬ言葉が多かったり。そこはクスッと笑える部分でもあるのかなと思います。そして、静としては生徒たちと向き合わなければいけないのですが、そういうシーンは圧巻だなって思いました。ただ台本がすごく面白いと思った分、『これを自分がやるんだ』と思った時に一回を台本閉じました（笑）。『大丈夫かな、プレッシャーだな』って思いました」

――先生としての静をどう思っていますか？

「私だったら仲良くできるなって思いました。『疲れるよね～』とか言いたい（笑）。似ているというわけではないですが、例えば早く帰りたいとか疲れたとか、面倒くさいことやりたくないなとか、大人になったらそういう悩みがいっぱい出てくるじゃないですか。大体は、それでもやらなきゃいけなくて。静はそういうのが全面に出ていて、私は人としてとても好きです。愛想もいい方ではないですが、私は結構そういう人にひかれがち。気になって近づきたくなっちゃいます」

――生徒から見た静はどういう先生なのでしょう。

「はっきり言うと、いい先生ではないと思います。悪い先生ではないけれどいい先生でもない。親身になって話を聞いてくれるわけでもないし、寄り添っているわけでもない。ただ負けず嫌い、それだけで説教する。それが彼女なりの向き合い方なのかなと。敵でもないけど味方でもなくすごく不思議で、この生徒たちとどうなっていくかなと期待しています」

――今回初の教師役ということですが、広瀬さんの理想の教師像は？

「私は学生生活で担任の先生に恵まれてきた方なんです。人間関係に悩んでいた時期もありましたし、当時からお仕事を始めていたので担任の先生が理解して支えてくれて寄り添ってくれていました。なので、この歳になってもいい先生だなって思い返します」

――教師役をやる年齢になったということで、若い方との間にジェネレーションギャップを感じることはありますか？

「最近、年下の友達がちょくちょく増えてきて。長濱ねるちゃんと綱啓永くんとはドラマで共演してから3人でご飯に行ったり、連絡を取り合ったりしているのですが、2人は（年齢が）4～5歳下で…合わせてくれてるなって気はします（笑）」

――年下の方と接する時に心がけている事はありますか？

「オープンマインドでいること。話かけていいんだって入口をこっちから作らないと駄目だなって最近感じました。私が20代前半の時の30代の女優さんって、怖いわけじゃないけれど、話しかけられなかったんです。なので、あまり気負わず話せる人、返事してくれる人というところからスタートして、段階を踏んでいくようにはしています」

――現場には生徒役の方がたくさんいると思います。今後に向けて意気込みを教えてください。

「今までは自分が先生を見ている側だったのに、今度は31人の生徒に見られる側じゃないですか？　すごく緊張しているのですが、20歳前後の子が1クラス分いるってとんでもないエネルギーを持っていると思うので、まずはそこに負けないように。フレッシュで真っすぐな生徒役の皆さんから刺激を受ける1クールになると思うので、今から楽しみです。学園ものということで、生徒役の方々のみならず幅広い年齢層の方がいらっしゃる現場になるので、たくさんいいものを学べたらと思います」