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「編成王川島」レギュラー化! 川島明、芸人たちからプレゼン受けて「2割の番組化目指す」2025/03/31

「編成王川島」レギュラー化! 川島明、芸人たちからプレゼン受けて「2割の番組化目指す」

 NHK総合で4月2日からスタートする、新企画探求バラエティー「編成王川島」。同番組では、お笑い芸人やタレントが“特命編成部”のGMである川島明麒麟)らを前に新しい企画をプレゼンテーションし、試作したVTRを披露。その可能性について川島がアドバイザーたちと共に熱く語り合い、NHKの未来を担うバラエティー企画の開発を目指す。

 放送を前に、初回収録を終えたばかりの川島さんとデスク役を務める朝日奈央さんに、レギュラー決定時の心境や今後への意気込みなどを聞いた。“もし自分が企画をプレゼンテーションするなら?”な話題も。

――レギュラー化が決まった時の心境を教えてください。

川島 「特番の頃から実験的で楽しかったのですが、レギュラー化が決まって点ではなく線になった感じがします。特番の時は、『ちょっと…』と思っていたものも、意外とこれから評判が良くなる気がして。寝る前に振り返って、『もうちょっとこうしたらいいんじゃないか』と考えるんですよ。そういった意味では線になって本当に良かったなと思いますし、実験的なこともやっているので、この中から2割ぐらいは番組化を実現させたいという信念をもってやっています」

朝日 「特番時代から攻めていたので、それを超えられるのか心配だったんです。でも、毎回期待を超える企画と、逆に“何にも起きなかった”みたいな企画があるのがリアルで、最高だなって。あえて失敗も見せる感じがすてきだなと思います。すごくワクワクして、毎回収録が楽しいです」

――川島さんの目標としては2割なんですね?

「本当は全部と言いたいところですが、それは無理かなと。ちょっと手術すれば治る病気もあれば、そうではないものもあるんです。気持ちとしては全部親の気持ちで見て、応援していますが、NHKは面白い番組が多いですからね。まずは1~2本が形になればこの番組が登竜門な存在になるのでは、という気持ちでやっています」

――朝日さんはいかがですか?

朝日 「川島さんは謙虚に2割とおっしゃいましたが、私は8割いきたいです。プレゼンに来てくださる芸人さんを見ていると、本気さと不安の入り混じった表情をしていて。皆さん本気で挑んでいるので、たくさん決まってほしいです」

――レギュラー化1回目の収録を終えての手応えを教えてください。

川島 「この番組の魅力は、『一発当ててやろう』という意気込みをプレゼンターやスタッフさんから感じられるところで、変なクッションを引いていないんです。企画が危ないからといって、(視聴率のために)グルメ情報を入れたり、かわいい動物を映すようなことはしません。バラエティーは半分台本で半分ガチということもありますが、この番組のように8~9割ガチな番組は初めてですね。なので、幅がすごいんです。すごく感動する企画もあれば、最後まで首をかしげるようなものもあって、それがリアルでいいんです。長い目で見ていただくと、当たりの企画が来た時により楽しんでいただけると思うので、ぜひ続けて見ていただきたいですね!」

朝日 「スタッフさんも演者さんも、みんながゴールが見えていない状態で挑む番組はあまりないですよね。『とりあえずやってみる』という勢いがあって、それが斬新で面白いなと思います」

――お二人がもし企画を出す側だったら、どういうものをやりたいですか?

朝日 「私は元々アイドルだったので、アイドルの悩みを解決してくれるような番組を提案したいですね。普段は笑顔で、ファンの方を幸せにする職業だけど、グループでやっている人も、個人でやっている人も、それぞれ悩みがあると思うんです。『衣装が臭ってきた』など…(笑)」

川島 「『売れたい』とかじゃなくて!? テレビ見ていて、『あ、臭いきついのかな』とか思いたくないけど(笑)」

――川島さんはいかがですか?

川島 「『英語が通じない国に行って、絵の力だけで帰って来られるのか』という企画をずっと温めていて、絵が上手な後輩にやってもらいたいです。例えば、トイレに行きたかったら、トイレの絵を描いて尋ねたり、似顔絵を描いてお小遣いをいただいたりして、日本まで無事に帰って来られるのかという。ネゴシックスに『チャレンジしてほしい』と言ったのですが、『俺はもう46歳だぞ』と怒られました(笑)。なので、若い方に挑戦していただきたいですね。1990年代に、日本テレビで有吉弘行さんがやっていたような企画を、この番組ならアカデミックな切り口でもう一度実現できるんじゃないかと」

――レトロなセットや衣装には、スタッフの方の「今のテレビを元気にするために、アメリカで物作りが豊かに行われていた60~70年代の力を借りたい」という思いが詰まっているそうで。お二人の眼鏡や衣装も印象的です。

朝日 「毎回、眼鏡のフィッティングの時間があって、すごくこだわっているのを感じます」

川島 「眼鏡は、東京・表参道で売っているような50年前のヴィンテージらしいです。髪形やファッションも当時に寄せていて、面白いですよね」

――ありがとうございました

【番組情報】
編成王川島
NHK総合
4月2日スタート
毎週水曜 午後11:00~11:30

取材・文/Kizuka(NHK担当)


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