「クジャクのダンス」絃瀬聡一が藤本隆宏との共演秘話&TBSドラマでの新たな挑戦を語る2025/03/21 07:00

広瀬すずさんが主演を務める金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)が絶賛放送中です。原作は宝島社「このマンガがすごい!2024」オンナ編第4位にランクインした浅見理都さんによる「クジャクのダンス、誰が見た?」(講談社「Kiss」所載)で、脚本は「半沢直樹」(TBS系)や「サンクチュアリ -聖域-」(Netflix)などを手がけた金沢知樹さんが務めています。
本作は、クリスマスイブの夜に元警察官の父親・山下春生(リリー・フランキー)を殺された主人公・山下心麦(広瀬)が、父から遺(のこ)された“冤罪(えんざい)”と書かれている手紙を手がかりに、刑事事件の弁護人・松風義輝(松山ケンイチ)と共に真相に迫るヒューマンクライムサスペンスです。
今回は、捜査一課の刑事・秋貞隆雄役の絃瀬聡一さんにインタビュー。赤沢正(藤本隆宏)の部下として常に行動を共にし、心麦の父・春生の放火殺人事件も担当する秋貞。これまで赤沢に認められたい一心で手足となって働いてきましたが…。秋貞を演じるにあたって意識したことや、藤本さんの印象などを語っていただきました。

上司役の藤本から刺激――筋トレで自信もつく
――藤本さんとの共演で、刺激を受けたことはありますか?
「赤沢さんと秋貞は上司と部下の関係ですが、藤本さんは普段とても明るく、笑顔が多く、おちゃめな一面もある方。僕はそういうところが大好きなんですけど、役に入ると一気に人を寄せつけないオーラを放つんです。秋貞が踏み込めないような雰囲気、圧倒的な威圧感や存在感を自然に作り出しているのは、本当にすごいと思いました。藤本さんご本人は『怖い人間ってどうやって演じるんだろう? 難しいんだよね』とおっしゃっていましたが、『いや、全然怖いですよ!』と思っていました(笑)。撮影初日には『ずっと怖い顔をしていると思うから、ちょっと怖かったらごめんね』と言ってくださったのも印象的です。実際にはとても優しい方なので、そのギャップも含めて、すごく刺激を受けました」
――撮影の合間は、どんな話をしていますか?
「藤本さん、西陣誠役の斉藤優(パラシュート部隊)さんといった警察チームが全員福岡にゆかりがあるので、自然と福岡の話題が多くなります。また、犯人が誰か知らされていないので、『秋貞、ちょっと怪しいよね』と言われることも多いですね。でも、僕からすると『いや、赤沢さんの方が怪しくないですか?』という感じです(笑)」

広瀬との共演シーンで目に引き込まれる
――主演の広瀬さんの印象を教えてください。
「広瀬さんとは撮影をご一緒する機会が少なかったのですが、お芝居で印象的だったのは、2話で赤沢さんが『遠藤友哉(成田凌)が絶対に犯人だ』と説明する場面。広瀬さんの目を見ていると、言葉にしなくても『お父さん(春生)を信じたい』という思いが伝わってくるようで、思わず引き込まれました」
――絃瀬さんの元にはどのような反響が届いていますか?
「同時期に違う作品にも出演しているのですが、『本当に同一人物!?』だったり、『いい役柄だね』といった、うれしい言葉をたくさんいただいています。『犯人は誰なの?』と聞かれることも多いですね(笑)。また『すごく面白いから続きが気になる』と言ってくださる方もいて、作品に期待してくださっているのを感じています」
――日曜劇場「下剋上球児」(TBS系/23年)、火曜ドラマ「Eye Love You」(TBS系/24年)に続いてのTBS作品への出演ですね。
「今回、金曜ドラマという枠にも出演できて、とてもうれしいです。『Eye Love You』で演じた相原虎太郎もスーツ姿が多かったですが、同じスーツ姿でも“胸を張る”“堂々とする”といった意識を変えるだけで、全く雰囲気が異なってきますよね。この作品で、これまでとは違った魅力を持つ秋貞というすてきな役を演じることができて、本当にありがたいです」

役者として得た経験が人を信じる糧に――
――「信じること」が本作のテーマですが、絃瀬さんが何かを信じる時に大切にしていることは?
「僕は人を信じています。家族はもちろん、友人、マネジャーさんはとても信頼していて、疑うことはないですね。例えば、父親が『大丈夫』と言ったら、『そっか、大丈夫か』と思いますし、不安な時にマネジャーさんが『やれるよ』と言ってくれたら、『じゃあ僕はやれるんだな』と思えるんです。いただいた言葉を大切にするタイプですね。役者をしていると、自分では経験できない人生を生きることができます。その中で得た景色や言葉は、すべて自分の中に残っています。だからこそ、僕は人を信じるし、ポジティブに物事を考えられるのかもしれません」
――第9話の見どころを教えてください。
「ここまでの展開で衝撃を受けた方も多いと思いますが、また驚きの展開もあるようです。それぞれの過去も描かれる9話を、ぜひ見逃さずにご覧ください」

【第9話あらすじ】
心麦(広瀬)は松風(松山)と鳴川(間宮啓行)と共に、手紙に書かれていた最後の人物“廣島育美”の元へ。一方、刑事・赤沢(藤本)は神井孝(磯村勇斗)からある資料を見せられ、その内容に驚愕(きょうがく)し、その場を走り去る。捜査本部では阿波山夫妻殺害の疑いが赤沢に向けられ、検察では阿南(瀧内公美)がついに友哉(成田)の起訴を決意する。そんな中、神井が心麦たちに“ある提案”を持ちかける。
【番組情報】
金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」
TBS系
金曜 午後10:00~10:54
※TVerでスペシャルムービーを配信中
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