「竜の道」玉木宏&高橋一生、復讐劇のクライマックスに手応え十分。「よくぞここまでちゃんとゴールを作ってくれた」2020/09/15
現在放送中の「竜の道 二つの顔の復讐者」(フジテレビ系=関西テレビ)。養父母を死に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描いたサスペンスドラマで、復讐のために顔も名前も捨てた双子の兄・矢端竜一を玉木宏、双子の弟で今は運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚となっている矢端竜二を高橋一生が演じている。ついに物語もクライマックスへ。本日9月15日放送の2時間スペシャルで、23年に及ぶ兄弟の復讐が完結。最終回を目前に控え、玉木と高橋がコメントを寄せた。
ここまで、裏社会の道を歩んできた竜一と、国土交通省の官僚として表の道を歩んだ竜二。そんな2人について、玉木は「竜二はアクセルを踏みながらブレーキもかけているような印象があって、いろいろと頭を働かせながら計算高く生きていけるところは、双子であっても違う部分だと思います。竜一は長男だからこそ、竜二や美佐(松本穂香)を守らなければという気負いがすごくある人だと思います。一生くんも前にも言っていましたが、竜二は国交省の官僚として『キリシマ急便』に影響力がある立場にあるので、復讐する前に自己解決している部分があります。でも、兄の竜一が復讐に突き進むから、そこに寄り添うことを決めている。それはきっと、竜一が言ったことに従うという、幼少期からの関係性なのだと思います」とコメント。客観的に見た竜一と竜二、そして兄弟の関係性について語った。
一方で、高橋は「表の道を歩み、正攻法で潰してやろうと考えている竜二に反して、竜一はどんな手を使ってでも復讐してやると考えています。竜二には『人を殺す』という概念がないから、まさか竜一がそんなことをしているとは思わないという感覚があったと思います。ただ、中盤でその事実を知ってしまい、2人のフォーカスがズレていきます。人間は、一線を越えてしまうと次は楽々と乗り越えられてしまう生き物だと思うんです。『コイツ何をするか分からない』という危うさがある竜一に対して、竜二はあるところは守って、あるところでは攻撃しなくちゃいけないという立場。けれど、竜二も竜二で、美佐と(霧島)まゆみ(松本まりか)という2人の女性を心の中に置いてしまい、考えがブレてしまっていますからね(笑)。そういったズレやブレを乗り越えて、再びフォーカスが合って、『やるぞ!』となった2人の姿を楽しんでもらいたいです」と話し、物語中盤で明らかになった“竜一が殺人を犯していた”という事実を知ったことから生じた、兄弟の復讐に対する感覚のズレについて解説した。
本作は白川道の同名小説を原作としているが、原作は完結しておらずドラマオリジナルの形でラストを迎える。これについて、玉木は「よくぞここまでちゃんとゴールを作ってくれましたという印象です。第1話の冒頭が、最終話にしっかりつながっています。また、最終的な復讐とは何だろうと思った時に、(これまで名前を変えてきた)斉藤一成でもなく和田猛でもなく、矢端竜一という人間としてその場に立っていたいと僕自身思っていたので、そのようにクライマックスを作ってもらえてよかったです」と、冒頭の衝撃的なシーンが結末につながっていることを強調しつつ、復讐劇の結末に手応えを感じているようだった。
最終回に関しては「相手を知れば知るほど憎くなるけれど、相反して復讐がやりづらくなることもあるという諸刃の剣のような恐ろしさがあります。竜一の竜二や美佐への気持ちや、竜二のまゆみへの気持ちといったさまざまな思いが負荷として乗っかるなかで、もう引くに引けない2人の復讐がどのような決着を迎えるのかが見どころです。第1話冒頭のシーンについても、『だからこうなったのか!』と思っていただけるはずですので、皆さんのリアクションも楽しみです」(高橋)、「すごく完璧な兄弟だったら、この復讐劇はすぐ終わってしまっていたと思うんです。でも、竜一も竜二も、いち人間だからこそ、もがき、苦しみ、失敗しながらようやく(復讐相手の霧島)源平(遠藤憲一)にたどり着いたというところが、この作品のキモだと思います。復讐をする側もされる側も生身の人間で、そんな人間同士がぶつかり合う物語の結末に、最後までぜひご注目ください」(玉木)と、それぞれメッセージを寄せた。
初回放送の竜一が竜二に銃口を向けるシーンの意味が最終回にして遂につながる! 兄弟が向き合い続けてきた復讐劇の結末とは…!? 最終回、お見逃しなく!!
【番組情報】
「竜の道 二つの顔の復讐者」(最終回)
フジテレビ系
火曜 午後9:00~10:48
フジテレビ担当 H・A
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