「クジャクのダンス」リリー・フランキー、心麦への愛情や「信じること」への持論を語る2025/03/14 07:00

広瀬すずさんが主演を務める金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)が絶賛放送中です。原作は宝島社「このマンガがすごい!2024」オンナ編第4位にランクインした浅見理都さんによる「クジャクのダンス、誰が見た?」(講談社「Kiss」所載)で、脚本は「半沢直樹」(TBS系)や「サンクチュアリ -聖域-」(Netflix)などを手がけた金沢知樹さんが務めています。
本作は、クリスマスイブの夜に元警察官の父親・山下春生(リリー・フランキー)を殺された主人公・山下心麦(広瀬)が、父から遺(のこ)された“冤罪(えんざい)”と書かれている手紙を手がかりに、刑事事件の弁護人・松風義輝(松山ケンイチ)と共に真相に迫るヒューマンクライムサスペンスです。
今回は心麦の父親・山下春生を演じるリリーさんにインタビュー。3月7日に放送された第7話で過去に林川一家6人が殺害された東賀山事件で生き残っていた林川歌と心麦が同一人物だと明かされました。春生はどんな思いで心麦とここまで接してきたのでしょうか。父親役を演じたリリーさんが感じた思いなどを語っていただきました。

――どんな思いで春生は心麦を育てていたと思いますか?
「春生さんは本当に愛情深いですよね。第1話を見た松山さんから『心麦に対するお父さんが本当に優しく見えた』と言ってもらえたんです。春生さんと、奥さんの静香(仙道敦子)さんの2人が歌を引き取ってから、すごく愛情深く育てたんだろうなと。だから、春生さんを信じて突き進む純真な性格を持つ心麦が育ったのかなと思います。そんな心麦はすずさんだけでなく、登場する時の設定年齢に応じた子役の方が演じてくれているんです。春生さんとして、どの(年齢の)心麦と一緒にいても同じ感情を持つようにしています」
――ここまでの放送で印象に残っているシーンはありますか?
「やはりすずさんと屋台でラーメンを食べるシーンですかね。すずさんのクランクインでもありましたし、結構時間を掛けて撮影したのですごく記憶に残っています。ここまでの放送ですずさんと同じシーンがほぼなかったので、オンエアで『そうか、こんなに心麦はお父さんに愛情を持ってくれているんだな』と実感することもあります。そういえば、先日イギリス・ロンドンにいた時に、どうしても放送が気になって日本語で『クジャクのダンス、誰が見た?』で検索しても出てこなくて…。その時、スタッフパーカに入っている『Who saw the peacock dance in the jungle?』を思い出して、無事に現地で4話を見ることができました」

――「信じること」が本作のテーマですが、リリーさんが何かを信じる時に大切にしていることは?
「自分のことすら信じられないから、ほとんどのことを信じていないんでしょうね。そうやって警戒心が強くても、知らないうちに信じていることもあるんです。信じることって、何なんですかね?」

――視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
「これまでこういったエンターテインメント系のサスペンス作品に参加する機会が少なかったので、演じていてとても新鮮な気持ちでいっぱいです。まさか自分が演じる役が亡くなったことをきっかけに物語が進むような作品だとは思いませんでしたが(笑)。視聴者の皆さんも犯人考察をしてくださっていますよね。その考察を聞いてみると、僕たちが楽屋で話していたり、1人でぼーっと妄想していることとは違う視点を持っていて、とても面白いなと思います。犯人が分からないまま進んでいますが、実はいろんな家族の話が描かれています。そういったところにハマったのか、僕の友人の中学生の息子も夢中になって見てくれているようです。そうやって皆さんの日常の中で『クジャクのダンス、誰が見た?』が少しでも話題になっていたら、テレビドラマとしての役割は果たせているのかなと思います」

【番組情報】
金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」
TBS系
金曜 午後10:00~10:54
※TVerでスペシャルムービーを配信中
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